曖昧さ回避
- 『トロピカル〜ジュ!プリキュア』のキャラクター。→山辺ゆな
- バーチャルYouTuber。→桜美ゆな
概要
CV:水野ゆふ
本作のメインヒロイン。
小茂田の村で暮らしている女夜盗。「たか」という弟がいる。
蒙古に惨敗し小茂田浜で倒れていた境井仁を見つけ、まだ息があることを確認すると村に連れ帰った。しかし間もなく村が蒙古の襲撃を受けたため、意識を取り戻した境井を連れて村を脱出する。
境井を助けたのは彼が腕の立つ武士だと見込んでのことであり、境井に命を救った見返りとして、蒙古に攫われた弟の救助と自分たち姉弟を安全な本土まで連れて行くことを要求する。境井はコトゥン・ハーンに捕らえられた叔父・志村の救出が最優先との条件付きで、志村救出及び対馬防衛に協力すれば褒美として叔父が願いを叶えてくれるだろうと彼女の要求を承諾。二人はそれぞれの目的のために手を組むことになる。
夜盗なだけあって隠密行動に長けており、弓の心得もある。無謀な行いはしないが、戦いになれば臆さず敵に立ち向かっていく。また自衛のためなら卑怯な手段も辞さない。多勢に勝つ方法として境井に闇討ちや暗具を伝授したのも彼女である。そのため「誉れ」を重んじていた物語序盤の境井とは、考え方の違いで揉めることもあった。
ほか物語序盤では、仁が意識を失っている間に彼が持っていた刀を村の商人に売り払ったり、境井が冥府から蘇った伝説の武者「冥人」に仕立て上げ百姓達の士気を上げる等、夜盗らしいしたたかな行動も見せていた。
弟のことを溺愛しており、その様子はやや過保護気味なところがある。
過去
出身は鑓川の町で、母親、弟たかと三人で暮らしていた。姉弟仲は非常に良く、幼少期には町の近辺を二人で探検したり、とんぼを捕まえて戦わせたりして遊んでいたという。一方で母親は飲んだくれで酒が足りないとゆなに罵声を浴びせる等、家では虐待に近い仕打ちを受けていた。
ある時、母親の暴力で弟の腕が折られたのをきっかけに、弟を連れて鑓川の町から逃亡する。逃亡先の村で黒犬と呼ばれる男に匿ってもらうが、黒犬は蝮の兄弟と呼ばれる人売りの仲間であり、酒を飲まされて意識が朦朧としている間に蝮の兄弟のところへ連れて行かれる。以後、蝮の兄弟が管理する集落で下人として地獄のような日々を送った。蝮の兄弟の支配は残酷で、水が欲しいと言っただけで殺された下人が何人も居たという。
集落では「いち」という下人と親しくなり、面倒を見てもらっていた。ある時、いちと弟の三人で集落から逃げ出す計画を立て実行に移すも、逃亡中にいちが悲鳴を上げてしまい、蝮の兄弟に気付かれる。しかしゆなは恐怖から、いちを見捨てて逃げてしまう。いちを囮にしたことで脱出には成功するものの、恩人を見限ったという消えない罪を背負うことになってしまった。
その後、南方の厳原に落ち延び、境井と出会うまで夜盗として食い扶持を繋いできた。
弟たかを過保護とも言えるほどに溺愛しているのは、母親の虐待と、黒犬及び蝮の兄弟による支配から弟を守れなかったという自責の念から。