概要
『ドラゴンボール』の世界では、タイムトラベルを行って歴史を変えた事例が登場する。
原作本編では「並行世界」という言葉は登場しておらず、『ドラゴンボール超』にて初登場し、“未来”トランクス編におけるキーワードになっている。
歴史の改変が行われると改変前と改変後が別々の世界となり、改変前が並行世界として存在することになる。故に未来の人物が過去を変えた場合、その未来の人物と過去の同一人物が同時に存在することが可能。
作中の神々が守る宇宙のルールでは歴史の改変は禁忌であり、並行世界の発生を良しとしていない。創造神こと界王神は時の指輪という神具を用いることで、並行世界への移動及び本世界の未来への行き来が可能。なお、時の指輪の個数は並行世界の個数と連動しているため、描写された時の指輪の数から並行世界の数を推察できる。
発生した並行世界の一覧(本編のネタバレ注意!)
本線
漫画版『ドラゴンボール超』では、原作漫画『ドラゴンボール』も含め、作中で主に描写されている世界を本線と表記している。未来から過去へ介入して改変されることで並行世界が発生することになるが、改変された側が常に本線となる。
1つ目の並行世界
本編開始より約400年前、第12宇宙での高度な科学文明を持つ人間たちが過去への転送装置を開発し、これによって過去を変えてしまったことで発生。
2つ目の並行世界
いわゆる未来トランクスの世界。人造人間編冒頭でこの時系列よりも20年後の未来のトランクスがタイムマシンでやってきたことで発生。この並行世界では悟空は病死しており、人造人間17号と18号によって多くのz戦士たちが敗死させられている。
なお、原作漫画内で未来トランクスは期間を空けて合計2回来訪しているが、最初の来訪で既に並行世界の関係になっているためか、2度目の来訪で並行世界は発生していない。
『ドラゴンボール超』の「“未来”トランクス編」は主にこの並行世界が舞台となる。
3つ目の並行世界
本編におけるセルの送り元の世界、このセルが過去に介入したことで発生。未来トランクスの介入によって「2つ目の並行世界」のような未来を歩むことはなくなったのだが、今度はセルの奇襲によってトランクスは殺害され、タイムマシンが強奪・利用されてしまう。
このタイムマシンは未来トランクスの来訪よりも前の時系列に到着している。つまり、並行世界の発生自体は3番目だが、本線から見た介入順番は2番目であり、介入順序の逆転が起こっている。
この過去改変も本線に多大な影響を与えており、悟空の瞬間移動の獲得や「3年後の未来」に現れる人造人間の変化が挙げられる。セルの捕食行動によって作中の多くの人物の行動に影響を与えたと思われる。
4つ目の並行世界
アニメ版『ドラゴンボール超』において、第10宇宙の界王神ゴワスの口から語られた並行世界。この時系列よりも数年前に発生したらしいがそれ以上の描写はなく、詳細は不明。
5つ目の並行世界
『ドラゴンボール超』の「“未来”トランクス編」で発生。この並行世界ではザマスがゴワスの殺害を完遂し、ドラゴンボールによって悟空の体を獲得してゴクウブラックに変化。さらに「2つ目の並行世界」に侵略している。ただし本線から見ると過去の改変は起きておらず、2つ目の並行世界の過去が改変されている。そのため、前述した並行世界とは成立の原理が少々異なっている。
6つ目の並行世界
アニメ版『ドラゴンボール超』では未来トランクスが2つ目の並行世界の過去に介入してザマスの凶行を防ぎ、並行世界を発生させたことが示唆されている。この場合6つ目の並行世界が誕生していることになるが、アニメで描写された並行世界用の時の指輪は5個であり、数が合わない。
ただし漫画版『ドラゴンボール超』では2つ目の並行世界の消滅に伴って時の指輪が自壊する描写があるため、無くなった分が6つ目の並行世界の発生によって5個に戻ったとすれば辻褄が合う。
余談
アニメオリジナルのストーリーと称される『ドラゴンボールGT』は『ドラゴンボール超』と地続きの物語として考えるのが困難な作品である。
一方で上記で挙げた「4つ目の並行世界」は現時点でほぼ描写の無い並行世界である。この世界を『ドラゴンボールGT』の世界とする分には今のところ矛盾なく説明ができたりする。
別名・表記ゆれ
関連タグ
ドラゴンボール 人造人間・セル編 タイムマシン(ドラゴンボール)