概要
世界最大の自動車マーケットである中国は、メーカー・ブランドも多数が群雄割拠している。2009年には自動車の生産台数もアメリカ合衆国を抜き、世界一となった。
日本を含めた海外企業と合弁会社を設立、その国のブランドで製造・販売している会社もある。また、海外メーカーが企画・開発した自動車を中国の工場で製造し、日本に輸入しているケースもある。
案の定、爆発事故が多発しており、ブランドイメージはあまりよろしくなく、国によっては中国車に高い関税をかけたり輸入規制したりしている。
近年は東南アジアなどの発展途上国でシェアを伸ばしている。これらの貧しい国はまともな収入を得られないなどの理由で危険と分かっていても中国車を買わざるを得ない事情がある。こういった人の弱みにつけ込む行為は中国が昔から得意としている手法である。
乗用車としては日本ではなじみがないブランドがほとんどだが、日本でもBYD製の電動バスを導入している事業者は少なくない。また同社は2023年1月から乗用車3車種の日本への導入を表明しており、日本の乗用車市場に進出する初の中国車ブランドとなる。
町中で中国車を見かけた時は安全のために距離をとったほうがいいだろう。
主なメーカー
東風汽車
上海汽車
奇瑞汽車(チーロイ、Chery)
北京汽車
長城汽車
比亜迪汽車(BYD)
広州汽車
吉利汽車(ジーリー)
関連メーカー・ブランド
テスラ - 日本で販売されているテスラ車は中国製。
フォルクスワーゲン - 上海汽車、第一汽車などと合弁を結ぶ。
トヨタ - 第一汽車、広州汽車などと合弁を結ぶ。
日産自動車 - 東風汽車と合弁を結ぶ。
本田技研工業 - 広州汽車と合弁を結ぶ。
三菱自動車 - 同社製エンジンが現地メーカーに多く採用されている。