概要
作者はみずしな孝之。
とある山奥でガラス工房を営む小松という青年と、そのペットのメス犬・ムーコのふれあいを描く。
元々は同人誌の形で発表され、それが講談社の『イブニング』編集部の目に留まり、同誌2011年4月26日号から商業連載が開始された。
そして同誌2020年10月13日号(同年26号)をもって終了している。
単行本は全17巻。
また、講談社が運営する電子コミックアプリ『コミックDAYS』にて、
2023年9月10日から続編「だいすき!いとしのムーコ」が掲載されている。
なお、作者のみずしなによる「ムーコフォント」なるものが存在する。
画像と組み合わせると、ムーコ風の画像になる(と思われる)。
アニメ化
第1期
制作は動画工房。2013年7月29日から12月23日にかけて、フジテレビ系列局の内17局において朝の情報番組『ノンストップ!』の1コーナーとして、2分枠のショートアニメが放送されたほか、『ノンストップ!』を放送していない秋田テレビおよび石川テレビにおいても、2014年に入って単独番組として放送されている。
本来全21話であるが、第19話が台風情報の影響で放送を見送った(その後、DVD特典映像としてカバーされている)。
第2期
制作は引き続き動画工房。2014年4月27日から10月5日にかけて、BSフジの子供番組『モジーズ&YOU』の1コーナーとして放送(同じく2分枠)、全22話。また、後日フジテレビ、秋田テレビ、石川テレビの3局で放送された。
なお、フジテレビに関しては、第1~9話が情報バラエティ番組『コンちゃんテンちゃん』、第10~19話がヒロミ(一度だけピンチヒッターで松本伊代)司会のトーク番組『ディープガール』、第20~22話がバラエティ番組『アフロの変』と、母体番組が2度変更された。
第3期
制作アニメスタジオをDLEに変更した上で2015年秋アニメとしてテレビ東京系列局のほか秋田テレビにて放送された。
今回は完全な単独番組、それも15分枠に拡大された他、フジ版では局アナ勢が担当していた男性キャラクターの中の人に本職の声優が起用された(後述)…というのが主な変更点。
登場人&犬物
声優名が併記されている場合は「フジ版/テレ東版」の順。それ以外は両版共通となる。
- 小松誠二(こまつさん)
CV:谷岡慎一(フジテレビアナウンサー)/日野聡
ガラス工房「GLASS STUDIO amato」を構える吹きガラス職人で、ムーコの飼い主。眉毛が薄い。
よくムーコに話しかけたり遊び相手をしたり、と随所で彼女への愛情の深さを窺わせるが、いざ叱る時にはマズル(口先部分)を掴むなど荒っぽさも見せる。
作業時は頭にタオルを巻きTシャツを着用する…というのが定番のスタイルだが、重度の花粉症に悩まされており、花粉飛来シーズンにはゴーグルとマスクを装着する事も多い。
- ムーコ
CV:吉田仁美
柴犬らしき外見(具体的に明言されていないが、日本犬ではある模様)の雌犬。自称「てつのおんなムーコ」。つやつやの鼻が自慢(但し、風邪をひいた時などは、ムーコが「おはなつやつやじゃないー!」とショックを受けるほどに鼻が乾燥する)。
とにかく小松のことが大好きで、彼が犬でないことを知るや「こまつさんが早く犬になれますように」と言うムチャクチャな願望を持ってしまう。一方で小松以外の人間にはあまり懐かない。
ボールを投げて自分でキャッチするなど器用な面を見せ、他にも様々な一人遊びの様子が描かれているが、うっかり敷地内の池にはまることもしばしば。
- 牛島厚平(うしこうさん)
CV:佐野瑞樹(フジテレビアナウンサー)/間島淳司
大柄でスキンヘッドにヒゲ、サングラスと厳つい外見のウェブデザイナー。
高校時代からの小松の友人であり、野球部ではバッテリーを組んでいた(本人は捕手、小松が投手)。今も頻繁に工房へ遊びに来ている。また、篠原さんに片思い中でもある。
なお、高校の頃は細身の美少年だったが、高校卒業後はチャラ男となり、そして今に至っている。どうしてこうなった。
- 棒田さん
CV:倉田大誠(フジテレビアナウンサー)/藤原啓治
牛島行きつけの店「BAR BORDER」のマスター。
アフロヘアーにサングラスを着用し、店名の由来となったボーダー柄のものを何かしら身に付けている。因みにバツイチである。
- 棒田玲奈(玲奈ちゃん)
CV:上坂すみれ
棒田の娘。2015年4月時点で小学1年生。微妙な嘘をつく癖がある。
ムーコを可愛がる…のだが、やり方ががさつなせいで、当犬からはやや敬遠されがち。
- 篠原さん
CV:名塚佳織
小学校の教諭で、玲奈の担任。
都会から引っ越して来た当初、カフェと間違えて小松のギャラリーに来店した。ムーコからは一方的にライバル視されている。
- むとうせんせい
CV:渡辺和洋(フジテレビアナウンサー)/高橋広樹
ムーコかかりつけの「むとう動物病院」の院長。やや長めの髪でヒゲが濃く、喋り方も相まってそっち系のオーラを漂わせている。
- 篠原環(タマキくん)
CV:(未登場)/小林ゆう
篠原さんの弟。展示会に小松が出品した作品を見て感銘を受け、アルバイトとして工房入り。
過去に負ったトラウマの為に犬を苦手としており、ムーコに接するときも尋常でない距離を取っている。
- おすし
続編に登場する秋田犬。でかい
- 干場アメリ
おすしの飼い主、こまつさんに弟子入り志願にきた女子高生。
追記
実は地上波・衛星波を通じ、3期全てを放送したテレビ局が一つだけ存在する。
それが秋田テレビ。
先述の通り1期では『ノンストップ!』とは別に単独で放送、2期でも地上波3局の一角を担い、そしてテレビ東京制作の3期も放送した。これはは主人公「コンビ」のモデルとなった人物「小松さん」とペットの犬「ムーコ」が秋田県に在住しているため。外部リンク。
また、「うしこうさん」こと牛島厚平にも実在するモデルがいる。その人は、秋田県在住のラジオパーソナリティー石塚公評(いしづかこうへい)。通称「イシコウさん」で、うしこうさん同様スキンヘッドでかなりの巨漢。
さらに言えば秋田県のダイハツディーラーである秋田ダイハツのCMに起用されたことがある。
なお、ムーコのモデルとなった犬は、モデルとなったコマツソウイチによると、2023年3月6日(最初は2月6日とされていたが、追記ツイートにて訂正されている)に老衰により16歳で亡くなったという。
また、作者のみずしなもコメントを寄せたほか、3シリーズ全てにおいてムーコの中の人を務めた吉田仁美やCMに起用した秋田ダイハツも、それぞれ公式ツイッターアカウントを通じて追悼メッセージを寄せている。
ムーコのモデルとなった犬名義のツイッターアカウントも存在するのだが、こちらでも死去を臭わせるツイートを寄せた際、ムーコが生前世話になったという日本自動車連盟(JAF)も公式ツイッターアカウントにてメッセージを寄せた。
動画
- 【第一話 公式漫画動画】
- 【だいすき! いとしのムーコ 第一話 公式漫画動画】
- 【モデルとなったコマツさんとムーコが登場する動画】
外部リンク
- 作品紹介サイト(講談社・イブニング公式サイト内)
- コミックDAYS内「だいすき!いとしのムーコ」紹介ページ
- テレビアニメ公式サイト
- フジテレビ版アニメ公式サイト
- モデルとなったガラス工房の公式サイト
- ムーコのツイッターアカウント