概要
気象庁が発表する、台風に関する情報のことである。台風の位置や予想進路、勢力などを発表し、警戒を呼びかける。気象庁のウェブサイトのほか、テレビの気象情報などで見ることができる。
台風情報の見方
台風に対する警戒・備えの知識を向上させるために、以下のような用語の意味を覚えておくとよい。
- 予報円 - 台風の中心が、一定時間(12・24・48・72時間後)後に到達すると予想される範囲を示す円のこと。先の予報になるほど円は段々と大きくなるが、これはブレ幅が大きくなるからであって、台風の直径が次第に大きくなっていくことを意味しているわけではないので、誤解してはいけない。台風の中心が予報円に入る確率はおよそ70%である。
- 暴風域 - 風速25m/s以上の暴風が吹いている(もしくは吹くおそれがある)範囲を円で示したもの。
- 強風域 - 風速15m/s以上の強風が吹いている(もしくは吹くおそれがある)範囲を円で示したもの。一般的に「台風の大きさ」とは「強風域のサイズ」にほぼ等しい。
- 暴風警戒域 - 台風の中心が予報円内に進んだ場合に、暴風域に入るおそれのある領域のこと。
- 中心気圧 - 台風の中心の気圧の値。単位はhPa(ヘクトパスカル)。台風の勢力を示す指標のひとつ。中心気圧の値が小さくなっている場合、台風は発達中ということである。かつては航空機観測によって直接気圧を計測していたが、現在台風情報で発表されている気圧は観測値ではなく「ドボラック法」という手法に基づいた解析値である(台風の中心が観測地点などに近い場合などの例外を除く)。
- 最大風速 - 10分間の平均風速の最大値。気象庁は、最大風速54m/s(105ノット)以上の台風を「猛烈な台風」と定義している。