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概要

正式名称は「ドラえもん3 のび太と時の宝玉」。

1994年、エポック社から発売されたスーパーファミコン専用の横スクロールアクションゲーム。

ストーリーは、メッセージ性の強い前2作である『妖精の国』『トイズランドの大冒険』とは違い、タイムトラベルを軸にSF的な観点で描かれる勧善懲悪となっている。

また、使用キャラクターには大山のぶ代版の声優陣によるボイスが入っており、会話やダメージ等に音声が入っている。

あらすじ

ある日、何時ものようにドラえもんに泣きついてきたのび太。

スネ夫に恐竜の化石を自慢されていたのび太だったが、意地悪されて見せてくれなった。よく見せて貰おうとして突き飛ばして化石を落とし、車に轢かれて壊してしまった。

責任を取らされたのび太は、恐竜の化石の弁償とスネ夫に4次元ポケットをあずけるという形で、ドラえもんと一緒にタイムマシンで原始時代に向かった。

そこで出会った未来人の男性ジェロから、未来の犯罪組織「ジョーカー団」が歴史を支配する為に暗躍し、原始時代でも特殊な機械で恐竜を暴走させていた。

その内の一つを壊す事を条件に恐竜の化石をくれるとして、ドラえもん達はジョーカー団と戦いに挑むのであった。

システム

今作の開発はエイム(フォーティーファイブ)が行っているため、前2作とはシステムが異なっている。

前二作で登場したジュエルも街の店で買い物をするための通貨となっており、代わりにライフの回復はハートでライフの増加はハートのうつわとなっている。

また、残機はお医者さんカバンとなっておりライフがゼロになったら自動的に全回復その場からやり直す(カバンなし状態でライフが0になるとゲームオーバー)。

パスワードもパスワードは31文字と長く、構成も5・7・5・7・7になっている。

使用キャラクターによって特殊アクションが異なっており、隠しステージに入るにはソレを活用する必要がある。

登場人物

ドラえもんと仲間達

※プレイヤーの使用キャラクターでもある。

青いネコ型ロボットの主人公。最初から使用可能。

使用武器は空気の塊を発射する空気砲。レベルが高くなると発射数も増える。

ジャンプ力はやや高め、スピードは速め、防御力は8と扱いやすい。

特殊アクションは専用のつち土を掘削できる「もぐらてぶくろ」。

メガネをかけた男の子でセワシの先祖。最初から使用可能。

使用武器は投擲用の道具ブーメラン。レベルが高くなると発射数と飛距離が増える。

ジャンプ力は普通だが、スピードは遅く、防御力は4とやや扱いにくい。

特殊アクションは空中時にシャベルに乗り、下方向にのみシャベルブロックを破壊する「らくらくシャベル」。

のび太のクラスメイトで金持ちの息子。恐竜の化石を渡されるも、勝手にひみつ道具を友達に貸してしまった事で仲間にされた。

使用武器は大声を固体の文字にするコエカタマリン。レベルが高くなると威力が上昇する他、原作の様に壁に当たると跳ね返る性質が付加される。

ジャンプ力はやや高め、スピードは速いが、防御力は4と低い。

特殊アクションは蔓や梯子に上れたり、匍匐移動で他の者では移動できない狭い通路も通れる。

のび太のクラスメイトでガキ大将。仲間にするには代わりの店番となる為の「へんしんロボット」が必要。

使用武器は周囲に音符を発生させて敵を攻撃させるマイク。レベルが高くなると範囲が上昇。

ジャンプ力は普通で、スピードは遅いが、防御力は12と打たれ強い。

特殊アクションは上記の通りマイクによる攻撃と音符ブロックの破壊の効果付与と、原作での壊滅的な音痴を反映させている。

のび太のガールフレンド。仲間にするには入浴中にのび太が訪問した記憶を消す為の「ワスレンボー」が必要。

使用武器は敵を小さくさせるスモールライト。レベルが高くなると威力が高くなる。

ジャンプ力は一番高いが、スピードは遅め、防御力は0と最も低い。

特殊アクションは空を自由に飛べる「タケコプター」。

ゲームオリジナルキャラクター

原始時代でドラえもん達と出会う謎の青年。

歴史の支配を企む「ジョーカー団」の野望を止めようとドラえもん達に協力を呼びかける。

「オジさん」と呼ばれることに抵抗があるようだ。

歴史の支配を企む「ジョーカー団」の構成員。

ボスキャラクター

  • ダムダム1・2・3号

エリア1『原始時代』の中ボス。1号機はガムを履き、2号機は電気を込めたパンチ、3号機は電気を込めた光弾を放つ。この3体を倒しジョーカー団アジトのタイムマシンを破壊する3つのバリア発生装置を破壊することが目的。

  • キカイクーモ

「原始時代」bossユニットである巨大蜘蛛型ロボット。子蜘蛛ロボットをあたりに放つ。

  • ブル・バッファロー1・2・3号

えり2『西部開拓時代』の中ボス。1号機は3方向、2号機は体当たりと辺りをとどめる、3号機はジャンプ攻撃とホーミング要素の斧を投げてくる。さらに1号機以外の2機は倒されるとバッファロー型メカから降りて斧攻撃をしてくる(そのため実質ライフは倍)

なお、エリア開始時ジャイアンが離脱、2号撃破時に復帰する。

  • ジェロ・スカイパー

「西部開拓時代」ボスで洗脳されたある人物が乗るロボット。空中を飛び回りながらミサイルを放つ。

  • フューチャー1・2・3号

エリア3『未来』の中ボスであるガードロボット。1号はビーム攻撃、2号はパーツを飛ばす、3号は二つに加え突進攻撃が得意。このエリアではダウトのアジトに必要な3つのアイテム(パスカード、とおりぬけフープ、とうめいマント)の入手が目的。

  • BB100

『未来』ボスである構成員ニーモの戦闘形態。

  • アトラミューダ1・2・3

ダウトにとばされたエリア4「アトランティス」の中ボスでのび太の海底鬼岩城に登場する鉄騎隊(ロボット兵士)の部隊長口からの炎や分身、瞬間移動、急降下攻撃が得意。さらに2号機は1回、3号機は2回復活してくる。

ここでは「ミニたんけんたい」を使ってはぐれてしまったスネ夫→しずか→ジャイアン→ジェロの4人の救助が目的。

なお、このステージ以降現代に戻れず必要品の購入アイテム(武器、防具、消費アイテム)の購入ができないため資金集めは注意したい。

『アトランティス』のボスで原典での関係性は不明。足場を崩すビームと体力が減ると周囲を3体の分身が囲む。倒すと最後の『時の宝玉』を渡す。

  • コピーロボット

最終エリア「荒廃した未来」のボスで「ジョーカー団」首領ダウトが開発したドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかを模したロボット。たどり着くと誰を操作していても強制的にキャラ変更され、自分自身のコピーロボットと対決する。なお、倒すとセーブゾーンに戻ることしかできない。

  • スネ夫ロボ

スネ夫をコピーしたロボ。オリジナルのようにかがんだ状態から地上を高速で往復する体当たりと頭部からビームを繰り出してくる。

  • ジャイアンロボ

ジャイアンをコピーしたロボ。上部に撃ちだしてから落下してくるミサイルと、ジャイアンと同じく歌で攻撃する。

  • しずかロボ

しずかをコピーしたロボ。足がなく常に浮いたような形状をしており(おそらくオリジナルが使うタケコプターをイメージ)素早く空中移動をしながら、様々なミサイルを大量発射して攻撃を仕掛ける。

  • のび太ロボ

のび太をコピーしたロボでなぜかゼンマイ式。電気弾をばら撒く他、下半身をドリルに変えて空中から攻めてくる(おそらくらくらくシャベルをイメージ)。その際破壊されたブロックは破片にもダメージがあるので注意。

  • ドラえもんロボ

ドラえもんをコピーしたロボ。ドラえもんのひみつ道具を使った攻撃を得意とし、空気砲やカチンカチンライト、どんぶらガスで地面に潜ってからのペンシルミサイルなど手数が豊富。攻撃のチャンスが少なく、長期戦は避けられない強敵である。

  • ジョーカータンク→ダウト

ラスボス。

恒例のメンバー全員で戦うことになり最初は巨大戦車「ジョーカータンク」に乗りジャイアン(主砲)→しずか(ビットと落下式ミサイル)→スネ夫(落下式ミサイルと主砲)→のび太(3人の攻撃すべて)の順で攻撃してくる。のび太撃破後に浮遊ユニットに乗り脱出したダウトとドラえもんの最後の戦いになる。この時の攻撃は様々な光線を使う。