概要
正式名称は「ドラえもん のび太と妖精の国」。
1993年、エポック社から発売されたスーパーファミコン専用の横スクロールアクションゲーム。
ストーリーのテーマは『エコロジー』と『環境問題』であり、出てくる敵キャラクターや物語の根幹もそれに因んでいる。ちなみに次回作の『トイズランド大冒険』も本作のようなメッセージ性の強い作品となっている。
なお、『エコロジー』がテーマなのか全体的に不気味となっており、街の人々の会話や一部のステージや音楽、敵キャラもそれが反映されている。
あらすじ
遥か遠い昔、人々は妖精たちと共存していたが、何時からか妖精の住処である森や山を切り開き、空や山を汚し始めた。
そうして自然破壊を繰り返した事で、人々は妖精の姿が見えなくなってしまった。
ある日、野球をしていたのび太達は助けを求める花の妖精に出会った。人間の国とは別にある妖精の国が人間の環境破壊によって生まれた怪物によって荒らされ、妖精の女王ユリアスも捕らえられてしまった。
おまけに怪物によってのび太、しずか、ジャイアン、スネ夫は連れ去られ、ドラえもんも秘密道具の殆どを奪われてしまった。花の妖精から聖水を授かったドラえもんは、のび太達と妖精の国、女王ユリアスを助ける為にたった一人で冒険に向かったのであった。
システム
ドラえもんを俯瞰視点のマップで操作してステージの入口の情報を聞き出すRPGパートと、敵を蹴散らしながらひみつ道具並びに妖精の国に入る為に必要な五つの神器を回収するアクションパートに分かれる。
クリスタルを100個取るか、キャンピングカプセルを取ればライフの最大値を増やすことができる。またステージのどこかに隠されている鈴を回収すると残機が1増える他、10個取れば攻撃力が倍になる。
使用キャラクターもドラえもんしか使えない上に、妖精の国に入っても使用できる機会が限られており、しかもステージのせいでそれぞれの特技が生かせなかった。
ラストバトルでは全員が順番にラスボスと対決するという演出となっており、それは『時の宝玉』まで続く事となる。
登場人物
青いネコ型ロボットの主人公。最初から使用可能。
というか、妖精の国に入れるまではドラえもんしか操作できない。
お馴染み主要人物達。
怪物の襲撃にあって妖精の国に連れ去られ、それぞれ異なるステージに飛ばされた。
- 花の妖精
ドラえもんに助けを求めた妖精。
- 女王ユリアス
妖精の国を収める女王。人間の環境破壊によって誕生した怪物によって囚われの身となった。
- 5人の賢者
「大地」「森」「火」「水」「風」を司る賢者
妖精の国に入るための五つの神器「虹の指輪」「愛の竪琴」「灼熱の水晶」「希望の杯」「光の王冠」をそれぞれ持っている。
なお、それを入手するためには正しい質問をする必要があり、間違った答えをするとスタート時点からやり直しとなる。
- 大ボス(仮称)
環境破壊によって生まれた怪物を率いる個体。禍々しい顔つきをしている。
関連タグ
のび太のトイズランド大冒険 のび太と時の宝玉:同じくスーパーファミコンで発売された作品。
のび太とアニマル惑星 のび太と雲の王国:映画ドラえもんにおいて環境問題が取り沙汰されている作品。
ゴム・カム・カンデー:ゴミをポイ捨てした人を懲らしめるひみつ道具。正しく捨てない限りはポイ捨てしたゴミに襲われるので、ある意味では「環境を守る」という目的に適っている。