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演者:森大(ロアーヌが燃える日)

概要

宗教団体〈神王教団〉の伝道者にしてピドナ教長。ピドナの礼拝堂で布教活動やボランティアを行っている。いわゆる支部長のポジションのようだ。

ピドナの人々には善人として好かれており、更にはメッサーナ地方の有力者・ルードヴィッヒ(メイン画像左上)をはじめ多くの人々に名前と顔を知られている。浮浪児のゴンにも優しく声を掛けるなど分け隔てなく接する。

まさに神王教団の顔たる人物である。

神王教団とは

3度目の死食で生き残るのが神王になるという教えを広めている新興宗教団体。

リーダーはティベリウス。更に4人の幹部がおり、ガリバルディー、アクート、シャルル、そしてマクシムスが該当する。

信者たちはフード付きのローブで全身を隠している。

過去には砂漠地方にあるゲッシア朝ナジュ王国(ハリードの祖国)を滅ぼしており、軍事力は相当なものと思われる。

本拠地である神王の塔は、ナジュ王国の首都があった場所に建てられている。

結果的に侵略者となってしまったが、戦争の理由はナジュ王国から弾圧を受けたためである。教団側の不文律で言えば「売られた喧嘩を買った」側となる。

(もっとも他国を滅ぼして乗っ取るというのは作中でも珍しく、神王教団が過激派であることには変わりない)。

正体

「神王だと? そんなガキは必要ない。世界はオレ様が支配してやる!」

以上が表の顔で、その正体はかつてアケの子供達を拉致していた海賊・ジャッカルである。

マクシムスとしての活動も教団を隠れ蓑にしているに過ぎず、今も尚悪行を続けており、現在は聖王遺物を収集し世界を支配する力を得ようとしていた。聖王遺物に対する執着は相当なもので、ノーラの父親であるピドナの親方を殺害して聖王の槍を奪ったり、ミューズに夢魔の薬を飲ませて永遠の眠りに就かせてしまっている(ゴンに声をかけたのはこのため。銀の手を欲したのだろう)。カタリナがマスカレイドを奪われたのも彼の差し金である。

しかも、裏ではモンスターとも手を組んでいた。

過去には海賊ブラックと戦い、その末に喉を斬られた。

このためミューズを悪夢から救出した後、ハーマン(=海賊ブラック)を連れて礼拝堂に行くと、マクシムスの正体を暴くイベントが発生する(ハーマンがいない時にマクシムスに話し掛けても「いずれ尻尾を掴んでやる」と主人公が独白するだけに終わる。尚、ハーマンの姿がそのままか海賊ブラックかで、マクシムスの発言が変化する)。

このまま神王の塔まで追い掛けるのだが、長丁場になる上に中盤で戦うレッドドラゴンがかなりの強敵である(明らかにマクシムスよりも強い)。

戦闘

「ここまでたどり着くとは。大した奴だ。だが、ここで消えてもらうぞ。オレの邪魔はさせん!」

最初は主人公との一騎討ちだが、ターンが経過するに連れて主人公の仲間達が次々と駆け付ける。

そして、マクシムスも護衛である4人のマクシムスガードが戦列に加わり、5対5の戦いとなる(マクシムスのHPも10000まで回復する)。

それぞれが各地から奪った聖王遺物を所持しており、マクシムスもまた栄光の杖を取り出して本気を出して来る。しかも前列の2人を倒さないとマクシムスに攻撃が届かない。

ただし7ターン以内にマクシムスを倒せば、ガードを登場させずに戦闘を終わらせられる。

また、いずれも状態異常耐性がないため、即死攻撃や魅了などが通用するし、1対1の時にカウンター技を使用しておけば、面白いように大ダメージを与えられる。

見事にマクシムスを倒せば5個の聖王遺物が手に入る。特に七星剣と聖王の槍は強力な固有技を閃くので、ラストバトルまで使える逸品である。

マクシムスを倒した時点で持ち物がいっぱいだった場合は、持ちきれなかった分の聖王遺物が消滅してしまう)ので、マクシムス戦直前は忘れずにアイテム欄を確認し、空きを5個以上確保するように

余談

ジャッカル一味は赤いピアスを付けており、ジャッカル本人は腕に決して消えないジャッカル刺青を入れている。これが仇となって正体を暴かれる。

ちなみにジャッカル時代の彼は、もっと髪と髭が短かったらしい。変装のために伸ばしていたのだろうか?(あるいは喉の傷を隠すためか)。

聖王遺物をガードたちに与えている辺り、マクシムスなりに彼らを信頼しているのが窺える。ジャッカル時代の配下だろうか。

カタリナからマスカレイドを奪ったのも彼らの内の誰かの可能性もある。

聖王遺物の集め方は手段を選ばなかったが、カタリナだけは命に関わる被害を受けたわけではない。

カタリナは完全に騙されていたので殺そうと思えば簡単だっただろう。その辺りはやはり〈ロアーヌ侯の側近〉の立場が作用したのかもしれない。ある意味カタリナは運が良かった。

作中屈指の悪役なのだが、キドラントの町長の方が色んな意味でヘイトが集中すると同時に、1周してネタにもされている。

ちなみに、モンスターと手を組んで上役を蹴落とそうとする行為はゴドウィン男爵、善人の皮をかぶって人々を騙すところはキドラントの村長と共通する。

マクシムスのせいでイメージが悪いかもしれないが、神王教団自体は決して悪ではない(※)。 特に教祖のティベリウスは心から神王を崇拝しており、主人公からマクシムスの正体を告げられても「ジャッカルにどんな過去があろうと教団に入った今は関係ない」と断言している。直後に「この塔はいただいたぞティベリウス!」と宣戦布告をするため、マクシムス=ジャッカルのあくどさが際立っている。 (※ただし、ハリードの故郷を滅ぼした事実がある上、その詳細も未だに不明瞭になっている以上、完全に白か問われると疑問符が浮かぶが)。

関連タグ

ロマンシングサガ3 神父 悪役 黒幕 外道

ブッチャー(ロマサガ)ロマンシングサガに登場する悪役の海賊。ゲーム本編では正統派の海賊であるキャプテンホークと因縁のある点も共通。ただし、彼の場合は派生作品では足を洗って真っ当な職業に就いたり、お容姿モノではあるが時に漢気を見せるなど、ホークとの関係がそれなりに良好な善玉として扱いもしばしばある。

ギャロンロマンシングサガ2に登場する悪役の海賊(と思われる)男。こちらは七英雄スービエをバックに武装商船団の乗っ取りを目論んだ他、それに失敗した後に亡霊となって海を荒らし続けた。