(自称)ドネツク人民共和国(どねつくじんみんきょうわこく)とは、ロシアがウクライナ東部ドネツク州を東隣・ルガンスク(ルハンシク)州を(自称)ルガンスク人民共和国としたのと同時に勝手に独立国とした地域である。ロシアが主張している首都(本来の州都)はドネツク(ドネツィク)。
概要
2014年4月7日、新ロシア派デモ隊がドネツク州議会を不法占拠。「人民ソビエト」なる「(自称)会議」を行った後、「(自称)ドネツク人民共和国」建国を宣言したとされている。
ウクライナは勿論のこと、日本や米国は(自称)ドネツク人民共和国を国家として承認していない(ロシア以外で承認しているのは北朝鮮・シリア、ロシアの国家承認を指示したのはニカラグア・ベネズエラとなっている)。
2018年8月31日午後5:00頃(現地時間)、(自称)ドネツク人民共和国の「首相」とされるザハルチェンコ氏がドネツク中心部・プーシキン通りにあるカフェで爆発に巻き込まれて暗殺された事件が発生。当局はこれをテロ事件と断定し、犯人とされた複数人のウクライナ人(工作員とされる)を拘束する事態となった。
一方のウクライナ側は関与を否定している。
2022年10月5日、ロシアのプーチン大統領により「(自称)ドネツク人民共和国」が同国に併合。現在は同国の領土の一部とされている。
2024年11月現在、戦況は膠着状態となっているが、既にドネツク州の一部をウクライナ軍が奪還しており、全州奪還に向けて作戦を進めている。
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