概要
念能力の系統の一つ。
六性図では一番下の頂点に表記される。
他に類のない特殊な能力。
念能力者は自分が属する系統以外の能力であっても修行次第で会得することができる(修得率に比例して威力・精度が低下する)。しかし、特質系に限っては先天的に特質系に属する者しか修得が不可能とされ、イズナビ(クラピカの師匠)曰く、「主に血統や特殊な環境での生存が起因して発現する能力」と言われている。
六系統の中で最も希少な系統でありモレナの調べによれば能力者3000人に約1人の割合。
ただし、ごく稀にではあるが、他系統に属する者でも後天的に特質系に変わるケースが存在する。その場合、最も確率が高いのが操作系と具現化系とされており、六性図で特質系がこの2系統の中間に位置しているのもその関係とされる。
中にはクラピカのように「緋の眼発現時のみ特質系に変わる」という彼自身の特異体質に起因する特殊な事例も存在する(そのクラピカの場合、普段は具現化系に属する能力者だが、正確には具現化系と特質系の中間点に位置している)。
その性質上、他系統に該当しない能力が特質系に分類されるため、他系統では一つの系統の能力者のみでは成立不可能な能力であっても、特質系なら成立可能と言われたりもする。
さらに特質系には「変化系能力者は操作系能力を習得するのが苦手」など、他の系統に存在するいくつかの実践的制約が無いという極めて有用な特徴があり、予め特質系であることを知っているのであれば複数の系統を高いレベルで習得しなければ発現・行使できない高難易度技やどの系統にも属さないような特殊中の特殊な能力の獲得にも挑戦可能となる。
ただし「念能力者が100%習得できる系統は一つだけ」という習得率の限界を逸脱することはできず、他の五系統に容量を割きすぎると、肝心の特質系能力を高いレベルまでスキルアップすることができない弊害も生じるため、自己の願望や目的の探究、適切な指導と修行が不可欠という要素は、他の系統能力者と変わらない。