概要
ゲームボーイカラー版『ドラゴンクエストⅢ』で追加された隠しボス。
グラン「ドラゴーン」というちょっぴりユニークな響きと全身金ピカな巨大ドラゴンという圧倒的存在感がナイスな大ボス様。元々本作のおまけボスはしんりゅうがいたが、おまけボスが仲良くドラゴン刑なのはこの作品だけ。
ヒドラ、やまたのおろち、キングヒドラといったヒドラ属系統の最上位系統に属するドラゴン型モンスターで、“氷の洞窟”の最深部に鎮座する幻の存在。
「かつてある冒険者が戦いを挑んだ伝説のドラゴン」という逸話を持つ存在ではあるが、その冒険者が何者で、何故戦いを挑んだのかは謎に包まれている。
しんりゅうに匹敵する強さだが、25ターン内に撃破すれば本作最強の武器である“ルビスの剣”を授けてくれる。DQ3という作品はおうじゃの剣のバギクロス、らいじんの剣のベギラゴンなど誰でもMPを使わずに上級呪文を使えてしまうぶっ壊れがちらほらあったものの、ルビスの剣の「ギガデイン」はそれらをも凌駕する(これを反省したのか、「4」以降の呪文が発動する武器は初級か中級までに調整された)。
ちなみにルビスの件をもらうまでは再戦してくれるため、もらえなかったらサヨウナラという事はない。25ターン以内に倒すにはかなり鍛えなければならないので、じっくり精鋭チームを育成しよう。
なお、一度倒した後に再び話しかけると「金のモンスターメダルを全て集められるか?」と挑発してくるが、これに奮起して金メダルを全部集めても「………と思ったら全部集めておるではないか!これ程のコレクターがいるとは思わなかったぞ。残念だがもはやなんの褒美も用意できぬ…眠くなってしまったわい」とグースカ眠りこけて再戦してくれなくなる。
その威力を堪能させてくれる間もなくフェードアウトするグランドラゴーンだが、まあルビスの件をもらえるくらい鍛えたら最早闇ゾーマ(闇の衣というバリア状態のゾーマ)を倒すとかしんりゅうの最短撃破みたいなやり込みしか残らないので、今更そんなもんやってられっかという人は存分に無双プレイを楽しんだことだろう。
知名度の低さ
国民的RPGの裏ボスという立場でありながら、こいつの知名度は圧倒的な低さ。
「名前は知っていても実際に遭遇したことはない」というプレイヤーも多いだろう。
その原因は「遭遇できるほぼ全種族モンスターメダルを銅・銀揃えないと進めない」という氷の洞窟の仕様。
モンスターメダルは普通のドロップアイテムを落とさない時に銅は1/8(2枚目以降は1/16)、銀は銅を1枚以上所持してる時に1/32の確率で入手できる。当たり前だが普通にプレイしているだけではまず揃わず、一部のモンスターは出現場所が狭いためスルーしてしまいがち。
一応メダルのデータはカートリッジ内で共有しているため、友達との交換以外にも1つの冒険の書で全て集める必要はなく、しんりゅうが一部のモンスターメダルをくれることや、氷の洞窟内でも銅2枚と銀を交換してくれる救済措置はあるのだが、この時点で投げ出してしまった人も多いだろう。
ちなみに交換した場合銀メダルのみで銅メダルを所持していないことになることもあるが、氷の洞窟のフラグは「一度でも入手したかどうか」で判断されているため問題なく先に進むことができる。
カートリッジでデータを共有してる都合上、グランドラゴーンまで辿り着けるまでメダルを集めたら別のデータを最初から初めてもメダルを集め直す必要はない。
その後はやまたのおろちの色違いという色変えで出しやすいのにもかかわらず、モンスターズシリーズに出る機会にも恵まれなかった(おろちが代表で初代『テリワン』から出ていた他、『バトルロード』、及び『テリワン3D』でキングヒドラが登場)。
ようやく再登場できたのはGBC版から17年も経った『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3プロフェッショナル』になってからであり、この際はVジャンプブックスに大々的に取り扱われていた。
その他外伝作品では『バトルロードMOBILE』(やまたのおろち系統3体の合体モンスター)、『モンパレ』などに登場。
関連タグ
しんりゅう:DQ3の隠しボスその1。こっちはモンスターズでも常連(皆勤ではない)。
ゴールデンドラゴン:『少年ヤンガス』に登場するボス。名前通り金色のドラゴンだが、普通のドラゴンの色違い。