マリキュラ
まりきゅら
データ
別名 | 吸血生命体 |
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身長 | 64m |
体重 | 4万4千t |
概要
第24話「湖の吸血鬼」に登場。
突如降り注いだ宇宙線の影響で、束良湖に住む小生物等が遺伝子を狂わされて突然変異を起こし誕生したマリモの特性を持つ球状生物。
本来は青紫の体毛に包まれたヒトデのような姿だが、普段はカモフラージュのために体を丸めてマリモの姿で移動する。別名が表すように、動物の血液が好物。獲物を見つけるや本来の姿を現し、人間でも容易に剥がすことが出来ないほどの強靭な咬力で相手に噛みついて吸血する。
危機を感じると無数の小型マリキュラが合体し巨大化することが可能。武器は両腕に当たる部位の先端から伸ばす放電触手や、口から放つ強酸性のブレスや火球。しかもビーム攻撃には耐性があり、ビームを口に取り込んで高熱火炎弾化してカウンターも可能。しかし、口が毒素貯蔵器官と繋がっているため、そこを攻撃されると自分が毒で苦しんでしまう弱点を持つ。
湖の魚の大量死事件を起こしていたが、休暇で束良湖に釣りに来ていたナカジマ隊員がその存在に気づいたことで、コマツチーフ率いるTPC生物工学班の研究員達の調査をされることになる。吸血によりコマツ以外の研究員達を殺害後、湖底からの謎の歌声に導かれて大多数の個体が合体し巨大化を果たした。
当初は丸まったところをウルトラマンダイナにサッカーボールのように蹴飛ばされるなど、コミカルな戦いを見せていたが、一瞬の隙をついてダイナに触手を巻き付けて反撃に転じ、電流攻撃で苦戦させる。しかし体内の毒素貯蔵器をスーパーGUTSに攻撃されて自分の毒で苦しみ形勢逆転。火球で応戦するが、ストロングタイプにタイプチェンジしたダイナによって火球をガルネイトボンバー・シューティングバージョンとして撃ち返され、粉砕された。
全ての個体が合体した訳ではなく、マリキュラが撃破された後に合体し損ねた1体の小型マリキュラがいたが、こちらもナカジマの車に轢かれてしまい、これによりマリキュラは全滅した。
余談
名前の由来は「マリモ」+「ドラキュラ」
脚本を担当した川上英幸が「琵琶湖にて球状ではないマリモが発見された」という内容の新聞記事を読んだことがきっかけで発想された。また、脚本では、完成作品に存在していた「マリキュラの姿になる前に合体し損ねたと思われる一個体がナカジマの乗る車に轢かれる」展開はなかった。
初稿の段階でのデザインモチーフはマリモだが、ヒトデの要素を加えている。当初の段階では、口の周囲が捲れあがって爪になるというギミックがあった