概要
『君の目で確かめてくれ!』とは攻略本で用いられる場合がある言葉の一つであり、厳密には『この先はキミの目で確かめてくれ! 』や『ここから先は自分の目で確かめてみよう! 』等といった言い回しでラスボスやラストダンジョンといった肝心な所の情報が不明になっているページと一緒に載っている。
攻略本はゲームをクリアをするために読む本なので、この言葉と共に肝心な情報が載っていない事は、「一種の責任放棄をしているのではないか」と感じる者もいる。
だが、攻略本を作成している側も、何も手抜きでこのフレーズを書いている訳ではない。と言うのも、これらのフレーズが書かれるのは、主にソフト発売とほぼ同時に出る最速攻略本である。
そして多くのソフトはゲームのメーカーから情報規制が入っており、攻略本の製作側の都合のみで全ての情報を掲載できる訳ではなく、「発売から◯◯日まではここまでしか情報を公開してはいけない」と言う契約になっているのだ。
このフレーズが書かれた攻略本は、その契約の範囲で明かせる情報だけをまとめ、最速でプレイヤーの元に届ける、いわば情報の密度よりも速報性を重視した攻略本なのである。
特にまだネットが未発達で、SNSも攻略サイトもなかった時代、「せっかく買ったゲームの序盤で詰まって進められない」「完全攻略本の発売まで待ちたくない」と言うプレイヤーにとって、こうした最速攻略本は唯一の頼りであり、非常に心強いものであったのだ。
ただ、当時ネットが未発達であったと言う事は同時に、その攻略本がどういった攻略本かと言う事を知る機会も少なかった、と言う事である。
「完全攻略本のつもりで買ったのに最速攻略本だった」と言う読者も多く、そういった読者はこのフレーズに忌避感を抱くと言う、不幸なマッチングも多く発生した。
それらの嫌な思い出を持つ古のプレイヤーと、攻略サイトが充実して最速攻略本の価値が分からない若いプレイヤーの双方から、仕方なし半分理不尽半分に叩かれてしまっているのが現状である。
関連タグ
Vジャンプ:特にこの傾向が強いレーベル。
関連ワード
タイトル詐欺:『パーフェクトガイド』や『完全』といった言葉がタイトルに含まれている攻略本に『ここから先は…』があると、タイトルに偽りありになってしまう。
大丈夫。ファミ通の攻略本だよ。:攻略本で用いられることのある言葉繋がり。
確かみてみろ!:ゲーム関係の漫画の似た内容の台詞。ただしこちらは誤植である。
ガンダム Gのレコンギスタ:キャッチコピーが「君の目で確かめろ!」
関連作品・メーカー
ゼルダの伝説 時のオカリナ:その昔、販売されていた『公式攻略ビデオ』のオチがこれだった。
ATLUS、スパイク・チュンソフト:同社のゲームはネタバレを禁止している為YouTube等のプレイ動画の最終回がこうなる事が多い。
ライブアライブのリメイク版:2022年11月18日までは特定シナリオのハイライトや追加ラスボス等については、公式が該当部分の撮影・動画化NGを明言して規制が張られていた(当然破れば厳しい処罰が下される)ため、確かめたいならピクシブ百科事典内の該当記事を読むか、オリジナル版を見る、自分でプレイ等の方法を取るしかなった(現在はその規制も解除されている)。