「くる日も くる日も 特訓してきた」
「地上で一番強ェ奴になるために・・・」
「己の最強を証明するために!」
「ただその欲求だけが」
「俺様を燃やす・・・!!」
CV:杉崎亮
概要
漫画「ワンパンマン」に登場する怪人の1人。リメイクの村田版とアニメ版に登場する。
初登場は第84話で、当初の災害レベルは「虎」だったが、途中から「鬼」に昇格した。
サイをそのまま擬人化したような容姿をしており、腹部に「砕」の文字が刻まれている。
怪人協会に所属する、ギョロギョロ曰く雑兵の1人だが、ただ好きに暴れたいだけの他の怪人とは異なり、平時はひたすら強さを求めて特訓を重ねる、ストイックな気質(特訓の際にも巨大なタイヤ等をサンドバック代わりにして行っている)。相手の攻撃を100点満点方式で採点するという、独特の癖を持つ。
戦闘スタイル
「相手の技を受けきった上で捻じ伏せる これに勝る快感はねーぜぇ」
その名前に違わず、プロレスのように正面から攻撃を受けてから反撃する戦法を得意とする。それを可能にしているのが、同災害レベルの中では突出した頑強な肉体。文字通り半端な攻撃では歯が立たず、A級2位のイアイアンでようやく勝負になるレベル。
また、攻撃手段は己の身1つであり、技もサイらしく突進が主だが、その身体と体重を全乗せした攻撃は強力で、A級以下のヒーローをまとめて吹っ飛ばしている。
活躍
初登場時は、ヒーロー協会の重役の1人ナリンキの息子・ワガンマを人質とするべく、他の怪人とともに突撃する。その際にS級ヒーロー・金属バットからナリンキ親子の保護を引き受けたヒーロー・モヒカンとパイナップルと交戦するも、あまりの攻撃力の低さに失望した。しかしながらその後も勝負を続ける気満々だったが、当初の目的が果たされたことで一時的に退却することになり、ヒーローたちを一蹴したのちムカデ長老にアジトまで運んでもらった。
次に登場したのは、ヒーロー協会との決戦の時。アジトの出入り口付近でヒーローを迎え撃つ際、一緒に出てきた他の怪人を押しのけてヒーローに挑みかかった。自慢の防御でA級以下のヒーローの攻撃を全く寄せ付けなかったが、その戦闘スタイルとイアイアンとの交戦によって調子に乗っていたことが仇となり、直後に出てきたS級・アトミック侍の攻撃をまともに受けて切り刻まれてしまう。
災害レベルが「鬼」になった際、ギョロギョロから「キミならS級にも勝てる」と太鼓判を押されていたようだが、それが単に自身を鉄砲玉にするための煽てでしかなかったことを死の間際に気づく。ギョロギョロへの恨み節を吐いた一方で、アトミック侍の技を「100点満点」と評したのち、肉塊と化した。
余談
「相手の攻撃を採点する」という性質から、彼の採点をそのまま信じるなら、ヒーローの大まかな攻撃力を計る際の基準となりうる。サイレスラーと交戦したヒーローの中では、先述の通りアトミック侍の「100」が最高で、次点のイアイアンが「69」、他は全員「30以下」である。
このことから、同じA級でもイアイアン(を含む三剣士)とそれ以外ではかなりの実力差があると同時に、そんな彼ですら師匠等S級にはまだまだ及ばない、という現実を嫌でも突き付けてくる怪人であったと言える。