鳥のような航空機に変形する可変ガンダムタイプMS(モビルスーツ)。
作中前半にて主人公ヒイロ・ユイが搭乗する。
敵組織であるOZ(オズ)からは「ガンダム01(ゼロワン)」のコードネームで呼ばれていた。
TV本編中で唯一全損遺棄されたガンダム(エピオンは未確認)であり、歴代の主役ガンダムの中で最も不遇な扱いを受けたと思われる機体である。
メカニックデザインは大河原邦男が担当。
ウイングガンダム(TV版)
機体説明
ウイングガンダムゼロの開発スタッフの1人であるドクターJが、ゼロの設計データを元に故郷のL1コロニー群にて完成させた機体。
地球圏統一連合に対する一大テロ作戦「オペレーション・メテオ」発動と同時に地球に降下した。
パイロットはドクターJに見出され、幼少より特殊工作員としての英才教育を叩き込まれた少年ヒイロ・ユイが務める。
本機は原型機ウイングゼロの特徴・コンセプトを最も強く受け継いだ機体であり、その外見や高速飛行形態「バード形態」への変形機構を初め、ゼロを模倣した機能・装備を持つ。
ただし、兵器としては過剰な性能を持つゼロの反省から、バスターライフルの最大出力では3発という弾数制限やゼロシステムの撤去など、その機能には大きく制約が掛けられている。
それでも、OZの機体を遥かに上回る水準は維持されており、極超音速まで制御が可能で圧倒的な機動性と姿勢制御による運動性を与える背部のウイングスラスターを持ち、更にはバード形態になる事により更に機動性をあげる事も出来、戦略兵器級の威力を持つバスターライフルを装備と、同時期開発された5機のガンダムの中では最も性能バランスに優れた汎用性の高い機体となっている。
コクピットは球体でありガンダムの頭部と連動して回転する。つまり「ガンダムが見たものをパイロットもそのまま見る」ことになる。
バード形態
高速移動用の巡航形態。
基本的な変形パターンはウイングゼロに準じる。
頭部・下半身を180度回転させ、両膝はクランク状に収縮。
両腕は肩アーマーを畳み、手首収納と同時にランディングクローを展開、肘角度も直角に曲げられる。
背部のウイングを展開し、シールド、バスターライフルを背部ジョイントにマウントして変形を完了する。
アーリータイプでは腰は旋回せず、膝の折り畳み方向もテレビ版と逆になっている。
変形後は嘴の如く鋭く尖った機首、鉤爪状のランディングクロー等、正に鳥を髣髴とさせるシルエットを形成する。
この形態では単体での大気圏突入が可能となり、OZのMSはもちろん、他のガンダムも寄せ付けない行動領域を誇る。
ウイングガンダム(アーリータイプ)
OVA及び劇場版『新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz(EW)』発表に合わせ、テレビシリーズ後半に登場する5機のガンダムのデザインがメカデザイナーカトキハジメによって新規に描き起こされた。
それと同時に、EW本編に登場しないテレビシリーズ前半のガンダムもカトキによって新たにデザインされている。
いわば『ゼロカスタムから逆算したウイングガンダム』。
近年のコミカライズである「フローズン・ティアドロップ」ではこちらのデザインが採用されている。
本体形状はEndless Waltz版ウイングガンダムゼロとほぼ同一のものとなっている。
背部ウイングはより大型かつ複雑な面構成を持ち、カラーリングは鮮やかな原色系のトリコロールに変更されている。
武装も大幅なデザイン変更がなされ、変形機構もテレビ版と一部異なる。
関連機体
XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ