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クーペの編集履歴

2013-02-06 20:40:55 バージョン

クーペ

くーぺ

クーペ(仏: coupé)とは、自動車のボディタイプのひとつである。

概要

自動車のボディタイプとしての意味においては、フランス語圏以外でもcoupéのようにeの上にアクサンテギュを付けて綴られる例がしばしば見られる。フランス語発音は[kupe](クーペ)(クッペ)、イギリス英語発音は[kuːˈpei](クーペイ)、カナダ英語およびアメリカ英語発音は[ˈkuːp](クープ)。


クーペという単語はフランス語で「切られた馬車」を意味するcarrosse coupéより来ている。carrosse coupéは2人用の客室を備えた有蓋馬車で、向かい合った二列の座席がある馬車を途中で切った形をしている。最初は2人乗りで2ドアの自動車のうち、固定された屋根を備える自動車を指す言葉として用いられてきたが、最近ではそれのみならず、スポーティなスタイルを持つ自動車という意味で、4ドア車にも用いられている。


以前はクーペと固定式ハードトップとは「Bピラー」(前から2番目の窓柱)の有無で区別されており、1950年代から1970年代のように両雄が並び立つ時代もあった。ビッグスリートヨタのように多数の車種をラインナップするメーカーでは、ひとつの車種、または姉妹車にノッチバックとファストバックのクーペ、あるいはハードトップとクーペの両方を用意する例も見られた。1970年代以降、Bピラーを持つ「ピラードハードトップ」の増加により、クーペとハードトップの定義は曖昧なものとなって行った。


クーペのスタイルには、「Cピラー」の下端とリアデッキとの間に「ノッチ」を持つものと、屋根から車体後端までなだらかな線(面)で繋いだものとに大別できる。前者を「ノッチバック」、後者を「ファストバック」と呼ぶが、これは単に「バック」(背中)の形状を指す用語で、クーペのみに当てはまるものではなく、セダンにも、ファストバックは存在する。


ノッチバッククーペは、ほとんどの場合、独立したトランクリッド(トランクルームのふた)を持つが、ファストバックの中にはトランクリッドを止め、利便性向上のため、さらに開口部の大きなバックドアを持つ「ハッチバック」スタイルとなったものも多い。車室とラゲッジスペースを繋げて利用できる「トランクスルー」構造は、どちらのバック形状にも見られる。


ノッチバックとファストバックの境界線が、以前ほどはっきりしなくなった上に、メーカーによっては、2ボックス型のハッチバックや、サッシレスドアを持つ4ドア車でもクーペを名乗るものが現れ、多様化が進んでいる。

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