概要
演:新垣結衣
救命センターの医師、フライトドクター候補生(2nd seasonまで) → 救命センターの医師、フライトドクター、専門は救急医学、スタッフリーダー(3rd season)。
〈経歴〉明邦医科大学病院 → 翔陽大学附属北部病院救命救急センター。
温和で生真面目な性格。医療の知識に富むが、同時に内向的で自己主張が苦手な側面がある。
「ドクターヘリの技術を故郷に持ち帰る」ために明邦医科大学病院より翔北救命にやって来たと1st season第1回で藍沢に語っているが、実際はそんな明確な目的は持っておらず、周りの大きな期待に応えようと半ば流される形で赴任した。
明邦医科大学の教授を父に持ち、暇さえあれば、医学書を読んだりする典型的な優等生。1st seasonではスクラブの両ポケットに大量のメモやマニュアルを入れており、手ぶら状態で走る時は、服の両側ポケットに入っているメモ帳が落ちないように押さえながら走ることが多い。受身姿勢で失敗を恐れる性格。また、空気が読めない一面もある。
好きな食べ物はクリームシチューで、食事の際は緋山とよく同じテーブルで話している。
序盤は持ち前の知識で対応していたが、フェローとして初めて現場に赴いた際は予想外の事態に対応できず何も出来ないまま終わってしまう。それを機に経験を積みある程度現場慣れしていったが、八街市内の化学工場で発生したボイラー爆発事故で現場に向かった際、消防の安全確認を受けずにボイラー室に入り、危うく落ちてきた鉄骨で大怪我を負いそうになる。とっさに同行していた黒田に庇われ自身は事なきを得るが、代わりに鉄骨の下敷きとなった黒田は右腕を切断する大怪我を負ってしまう。その切断が原因で黒田の外科医としての人生を奪ったと激しく自分を責め、田所に辞職願を提出するほど思いつめる。しかし、周りのドクターやナースの支えで辞職願を撤回し、引き続きフェロー課程を続ける決心をする。
2nd seasonでは黒田からの「誰よりも多くヘリに乗れ」という言葉を励みに必死に仕事に勤しみ、強い意志と的確な判断、そして患者に対して割り切ることのできる冷静さを得て急成長を遂げる。その反面、本来の温かみが無くなってしまったことで患者の家族や同僚など周囲の人物に激しい批判を受けてしまう。また、働き詰めの彼女の様子を見かねた田所から休むように命令されるなど周りからも心配されていた。
父に対しては、フェロー課程修了後は東都大学循環器外科へ行くように勝手に薦められており、父が患者から離れて学会や講演会ばかり出ていたため、「今のお父さんは患者と向き合っていない」と批判的だったが、父の真意に加え、父が余命僅かの状態であったことを知り和解。
3rd seasonでは、翔北救命センターのフライトドクターのスタッフリーダーとなり、「黒田先生の救命を超える救命を作る」という目標に奮闘するが、黒田を真似ようと仕事をするのは絶対無理と分かり、「強いリーダーシップもない、すぐへこむ、いつも迷ってばかり」の自分なりの救命を作り精一杯やっていくことを決意する。当初は辞めるフェローを出さないように慎重な指導を心がけていたが、その件で藍沢と対立することになる。
火事で家を失った緋山を居候させている。彼女の自堕落さ加減に呆れてはいたものの、容認している。