概要
演:山下智久
1stseason第1話でフェロードクターとして翔北救命救急センターにやってくる。2ndseason最終話でフェローを卒業し、そのまま脳外科の道に進んだ。
無愛想だが、そのビジュアルの良さから少女や若い女性の患者から人気が高い。
とにかく自分の腕を磨くことに貪欲な性格なのは1st~3rdで共通。
1stではその傾向が特に強く、多くの患者を治療して経験値を積み、名医になることが目標だった。医師としての腕も初期の時点から他のフェローより頭一つ抜けて高く、また冷静で患者に深入りしない性格も相まって黒田からは「生まれながら医者」と言われるほど。ただし、それ故に患者を自分の腕を磨くための練習台、道具としか思っていない節があり、初めて19歳の青年の腕を切断した際に「面白かった」と発言したり、自分のミスで患者の病状が悪化し、緋山から「ハート痛まないの?」と聞かれても「ハートってなんだ、ただの臓器だろ」と言い返すなどやや危なげな側面も持ち合わせていた。黒田からは「患者はお前の練習台じゃない」、「医者は賭けに勝ち続けなければならない」と警告されている。
しかし、その考えも少しずつではあるが変化していき、上司である黒田の腕を切断したのを皮切りに自分の処置が時にその人の未来まで大きく変えてしまうことを痛感する。それと同時に『自分が目指していたはずの「名医」とは何なのか?』と悩むようになり、オペでも今まで迷わなかったはずの所で悩む場面が出てくるようになる。
この経験もあってか、患者にドライな部分は2nd以降は鳴りを潜め、クールな態度は変わらないものの患者にも自分なりに寄り添う場面が増えていった。
また、どういうわけか少女との関わりが上手く、1stでは結菜、2ndでは未来といった他の大人に寄り付かない人物に対してでも心を開かせることに成功している(最も前者の方は元々藍沢に気があったのだが)。
3rdでは遂に後輩を指導する立場になるのだが、キツめに思ったことをはっきり言ってしまうため、白石と指導方針で揉めることがある。だが、白石は「愛情がないわけではない」と理解もしており、彼の指導方法も容認している。なお、彼の指導は黒田を彷彿とさせるものになっており、褒める際は黒田と同じく、最後に「よくやった」と言うことが多い。
また、ある少女の願いに応えられず、一時はその責任を取って自身の夢すらも捨てようとするほどだったが、白石の説得で思いとどまった。
家族・出生
1stでは両親が既に幼少期に亡くなり、身内が祖母の絹江のみということが明かされた。しかし、その絹江もせん妄によって藍沢のことを孫だと認識できない状態になっており、彼女の介護と自分のキャリアで悩むことになる。しかし、SPにて回復し、藍沢のこともしっかり認識できるようになった。
2ndでは絹江が肺炎になり、再び翔北に入院することになるが、その過程で実は父親・誠次が生きていたことが判明。しかも、母親が実は自殺だったことも発覚し、その原因が誠次だったことから彼に不信感を抱く(母親が妊娠したのも常に優秀で自分の前を歩いていた母親を誠次が引きずり下ろしたいと思ったため)。結果的に仲の改善はしなかったが、母親の命日の1日後にきていた父親に「命日に来てください」と伝える。誠次は戸籍上は父親ではあるが、既に死んでいたと思っていたため、藍沢本人は父親と認識していないに等しく、常に敬語で接している。
3rdでは絹江も誠次も登場しないが、劇場版で絹江は2年前に亡くなっていたことが判明する。
上記のような経歴のため、貧乏な家庭で育ち、両親がいなかったせいか「いい子じゃないと嫌われる」と考え(絹江が語っている)必死に勉強して医学部に合格。医学部も奨学金で通っていた。
余談
劇中での藍沢は前述の通り、父親との関係に溝があり最後まで解消されることはなかったが、藍沢役の山下氏と父親役のリリー・フランキー氏は親子のように仲が良い。
父親は結局2ndにしか登場しなかったため、リリー氏が続編も山下の父親役として出たかったことを語っている。