人物
ソリダス・スネークが私設した対テロ訓練仮想敵部隊『デッドセル』のメンバーの一人で、ルーマニア出身のナイフ使い。
卓越したナイフ捌きに加え、銃撃を躱す・水面を走る・垂直の壁を駆け上がるなどの超人的な身体能力と、体内に埋め込まれたナノマシンによって頭を撃ち抜かれても死ぬことのない強力な治癒能力と不死性を持つ。
(但し、急所を損傷したり多大なダメージを受けた場合は肉体再生のため一時的な昏睡状態になる)
敵の影に投げナイフを投擲して突き立てることでその動きを拘束する『影縫い』と呼ばれる技術も持つが、これは一種の瞬間催眠のようなものらしい。
幼い頃に教会で爆弾テロに遭遇、家族を全て失い、自身は教会の十字架が胸に突き刺さったまま瓦礫の下で丸二日間を過ごしたという過去がある。
このとき、救出されるまでの間、家族と自分の胸から流れ出た血を舐めて生きながらえ、それ以降、血を啜る癖を持ったことと、バイセクシャルであることから、『Vampire』の略称に加えて「誘惑する」、「妖婦」といった意味を持つ『ヴァンプ(Vamp)』がコードネームとなった。
デッドセルの初代リーダーであるジャクソン大佐と、その妻であり二代目リーダーのフォーチュンに対して並々ならぬ忠誠心を抱いており、海兵隊司令官スコット・ドルフの愛人だったという噂もある。
ちなみに担当声優がMGS2とMGS4で変更されている。
これは元々ヴァンプの声優は小島監督の盟友である俳優・映画監督の塚本晋也氏で決定していたのだが、MGS2の収録直前で都合によって不可能となってしまい、急遽代役として置鮎龍太郎氏に変更されたためである。
MGS4では当初の予定通り、塚本晋也氏が声優を担当している。
劇中の活躍
MGS2
自分たちを切り捨てたアメリカに対する純粋な復讐心とフォーチュンに対する忠誠心から、ソリダス率いるテロ集団『サンズ・オブ・リバティ』に参加しビッグ・シェルを占拠する。
突入してきたSEALsの一個小隊をナイフだけで殲滅した際に雷電と初遭遇し、その後も彼とは幾度も対決する。
ビッグ・シェル中央棟での対決で雷電に敗れ、そのまま脱出不可能な生物処理槽へと沈んで息絶えたかと思われたが、超人的な身体能力によって脱出していた。
その後、オイルフェンスにてエマ・エメリッヒを襲撃して致命傷を負わせたが、自身も雷電の狙撃で海へ転落、そのまま消息を断つ。
雷電たちは気づかなかったが、雷電がローズと再会しているとき、周囲のマンハッタン市民の中にまぎれている。
MGS4
詳細な経緯は不明だが、リキッド・オセロットの配下についてPMCの部隊を束ねている。
相変わらずの不死性と超人的な身体能力に加えて、下半身にヘイブン・トルーパーと同様のパワーアシストスーツを下半身のみとはいえ装着しているため驚異な跳躍力を持ち、サイボーグ化された雷電と互いに捨て身同然の人外じみた壮絶な死闘を繰り広げる。
南米、東欧でオールド・スネーク一行をたびたび追い詰めるが、シャドー・モセス島の核廃棄施設跡でのスネークとの直接対決の末にスネークがナオミから貰っていたナノマシン抑制剤を打たれ、再生能力を停止させられてしまう。
そしてスネークの援護のために駆けつけた雷電とこれまでの因縁に決着をつけるべく、擱座していたメタルギアREXの上で最後の決闘に臨み、敗北。
最後はナオミが持ってきたナノマシン抑制剤によって完全に治癒能力を喪い、長い間求めていた死を手に居ることができた。
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