ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
編集者:奈央さん
編集内容:関連イラストを入れました。

ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド

ざはうすおぶざでっど

ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドとは、SEGAにより設置されたアーケードガンシューティングゲーム、及びその派生作品の総称である。

概要

1996年からスタートしている、SEGA開発のアーケードゲームシリーズ。

現在は『初代』『』『』『』と、初代の前日譚である『オーバーキル』、4の後日談である『4SP』が存在する。

またギャグ回として『愛されるより愛シタイ 〜THE HOUSE OF THE DEAD EX〜』も密かに稼働中。

正式名称は『THE HOUSE OF THE DEAD』と英語で表記される。略称は『HOD』。

いわゆるガンシューティングゲームであり、停止とスクロールを繰り返す画面の中でゾンビを撃ち続け、ステージボスを倒して面クリアを重ねていく形式となっている。

特徴として、作中に登場するゾンビのほとんどは人間由来のものではなく『ミュータント』という独自の生命体として設定されている。

この為バイオハザード等とは異なり、『Ⅲ』や一部のエンディングを除いて人間がゾンビ化する事例は少なく、この事がボスデザインの自由や、同じ姿のゾンビが頻出する違和感の解消に一役買っている。

そもそも作中においてこれら敵が『ゾンビ』と呼ばれる事は無く、ゾンビというのはその外見から便宜的に付けられた呼称に過ぎない。しかし、ゲーム雑誌や公式でゾンビと呼ばれることは多い。

ちなみに、ステージボスにはオーバーキルを除いてタロット大アルカナの名前が付けられている。

派生版も存在し、シューティングの代わりにタイピングでゾンビをつ『ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド』や、ピンボールゲーム版『ザ・ピンボール・オブ・ザ・デッド』などが発売された。

家庭用も発売されており、xboxPS3Wii等でも本編をプレイすることが可能。

また外伝作品として、『ダイナマイト刑事』ライクの格闘アクションゲームの『ゾンビリベンジ』も存在する。

日本語で『死んだ家』を意味するシリーズ名は、初代の舞台であるゾンビまみれの不気味な洋館(後述)に由来している。

ただし『2』以降は街中や巨大施設での戦いに終始し、いささかタイトルの意味が無くなってしまっている。

なお2003年には映画化されているが、ゾンビが従来の蘇った死者として扱われ設定が生かされていない事からファンの間での評価は低い。

主な作中要素

ルート分岐

本作最大の要素の一つ。

本編に登場するステージには要所要所で分岐点が登場しており、プレイヤーの選択によって同じステージでも異なるルートを楽しめるようになっている。

『2』までは基本的に人質救出(後述)、『Ⅲ』以降は選択肢を撃ってルートを選べる。

ルート分岐はステージの難易度変化に関わる他、ボス戦の形式が大きく変わることもある。

また全シリーズを通し、スコアを一定量稼いでクリアする事で、スタッフロール後のおまけムービーも変化する。

ぞんざいなプレイでクリアしてしまった者には後味の悪い結末が…

人質救出

一般人を襲っているゾンビを、危害を加える前に倒すというイベント。

倒した場合はステージが別ルートに分かれたり回復アイテムが貰えたりするが、間に合わなかった場合は何も得られず、更に人質を誤射した場合はライフが減る事となる。

また多くの人質を助けた場合、ステージ終了時にもライフ回復が行えるメリットがある。

不評だったのか『Ⅲ』では敵に囲まれた相棒を救出する方式に変更。誤射した際のペナルティーは無くなった。

『4』ではこのシステムは完全に撤廃された。

ボスの弱点

全てのボスには弱点が存在しており、戦闘開始時にプレイヤーに開示され、そこを撃つ事で相手の攻撃をキャンセルすることができる。が『Ⅲ』以降からキャンセルゲージが表示されるようになり、何発も撃たないとボスの攻撃をキャンセルできない。

弱点以外の部位は撃ってもほとんど効果が無い為、救済措置というよりはボスを手ごわくする為の要素と言える。

シリーズ初代としての『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』

HODシリーズの第一作目。

ゾンビが研究員を襲う洋館に二人の男が突入し、黒幕の野望阻止を目指す。

ガンシューティングでゾンビを倒すというゲームは当時としては珍しく、画面に近づいて攻撃してくるゾンビがホラー的にもシステム的にも受け入れやすかった事からヒットを呼び、以降のシリーズ化を決定させた。

発売された年代もありポリゴン等は雑なものの、それ故かグロ描写の規制もゆるく、撃ち方によっては容赦なくゾンビの腕や胴体が吹っ飛びまくる。今ではあり得ない普通の人間のゴア表現もあったりする。

また、敵から攻撃を受ける事で分岐するルートがあるのは本作のみである。

あらすじ

1998年12月18日。

主人公『トーマス・ローガン』と『G』は国際諜報機関『AMS』からの指令により、パニックの中で切られたとみられる不可解な電話と、研究員失踪事件の関連を調べ始める。

そして科学者『Dr.キュリアン』がマッドサイエンティストに変貌し、非人道的な人体実験を行っていることを突き止めた。

2人は彼が実験を行っていた洋館『キュリアン邸』に潜入し、生物学的に改良されたゾンビの群れを目にする。

パニックの中切られたとみられる電話の相手はローガンの恋人『ソフィー』であり、ローガンにとってこの戦いは個人的な思い入れが強い。

ローガンとGは自らの知力と拳銃を武器に、モンスターが外の人間に危害を加える前にキュリアンを見つけ出し止めなければならない。

登場キャラクター

人間

トーマス・ローガン

主人公。国際諜報機関『AMS』の隊員であり、キュリアン邸でのゾンビ打倒と恋人の救出の為に戦う。

相棒である『G』曰く、「真っ直ぐで正義感に溢れた男」らしい。

G

ローガンの相棒。2P側がゲームに参加した際、そちらのプレイヤーキャラとなる。

本名不明で謎の多い男だが、身体能力や精神力は強く頼れる仲間として活躍する。

ソフィー・リチャーズ

ローガンの恋人であり、Dr.キュリアンの研究所で働いていた女性。

作中では後述するゾンビ『Chariot』の攻撃を受け、キュリアンの阻止を託し倒れてしまうが……?

Dr.キュリアン

キュリアン邸の主にして、天才生物学者の男。

生物学的ゾンビ『ミュータント』を駆使して人類の駆逐を企んでいる。

ステージボス

Chariot

チャプター1のボス。

SFチックな鎧と斧を武器にしたゾンビ。

Hangedman

チャプター2のボス。

コウモリの羽で自在に空を飛ぶヒューマノイド。

Hermit

チャプター3のボス。

狭いトンネル内でプレイヤーを迎え撃つ、爪と粘液を繰り出すクモ型ゾンビ。

Magician

チャプター4のボス。

キュリアンの最高傑作である『人の上に立つ生物』。

主な雑魚ゾンビ

サム

スキンヘッドと飛び出た内臓が目立つゾンビ。攻撃は嚙み付きのみ。量産型らしく数が多い。

ネイル

黒服を着たサムの上位互換ゾンビ。本作で最初に交戦するのはこのゾンビ。主な攻撃は拳でのチョップ。

シリル

両手に斧を装備したゾンビ。斧投げ攻撃が撃ち落とし辛い。

カゲオ

日本人をベースとしたミイラ型ゾンビ。多湿環境に適応しているが、耐久力や動きがサムよりも劣っており、キュリアンからも『情けない』と言われる程。

ブルボン

苔まみれの朽ち果てたゾンビ。ベースのカゲオよりも体力は高く、奇襲を得意とする。カゲオと共に登場すること多し。

エビタン

ヘドロ状に体が溶けたゾンビ。基本的に水中から襲いかかって来る。

サムソン

オーバーオールを着た上級ゾンビ。チェーンソーを攻防両方に使用する頭脳派。

ベントリー

肥満体だが素早いゾンビ。ドラム缶を投げつける怪力を持つ。

サイモン

ガチムチ角刈りのイカついゾンビ。攻撃もベントリー並みの力まかせ。

その筋力は、研究員を担いで主人公に投げつけたり、屈強な主人公を下へ突き落とすほど。

ロバート

サイモンの上位互換ゾンビ。左半身が無敵の装甲で覆われている。

ギルモア

皮膚の無い筋肉むき出しゾンビ。ハンマーを武器に殴りかかって来る。

ハリス

ギルモアの上位互換。髭とロン毛が特徴的で、銃弾を弾く鉄球を操る。

モゥラー

ヘビ型ゾンビ。芋虫の様だが、ヘビである。大量発生して交互に飛びかかって来る。

関連記事

編集者:奈央さん
編集内容:関連イラストを入れました。