作品情報
作者 | 田口ケンジ |
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フォーマット | ストーリー漫画 |
ジャンル | SF、サスペンス、ギャグ、ラブコメ |
出版社 | 小学館 |
連載誌 | クラブサンデー |
連載開始 | 2009年11月 |
単行本既刊 | 8巻(全9巻予定) |
連載状況 | 完結(2013年10月1日) |
概要
超能力者の少年・黒須繋介と、彼の姉貴分でやはり超能力者の少女・執行夕闇が、彼らに襲い掛かる異能者たちと対決していく「姉萌え系」SFサスペンスコミック。
シリアスなシーンはかなりシリアスタッチで描かれるが、そこから少しの間もおかずに夕闇の発作的ブラコンギャグ展開に突入するのが最大の特徴である。作者によれば「SFサスペンスの皮をかぶった姉萌え漫画」とのことで、メインはあくまで姉萌えらしい。
夕闇の「巨乳のブラコン姉」という設定も作者が自らのフェチをそのままキャラクターにしたものである。
「アンチ」との戦いを描いた単行本5巻までが「第1部」、「空白」との戦いを描いた6巻以降は「第2部」となっている。
一般的にはDCDと略されるが、DCDでは本作と関係ない意味を複数含んでしまうため、このように検索するのが最も適切である。
登場人物
超能力者たちは、幼い頃「エスパー少年」というテレビ番組に、超能力少年・少女として出演していた過去を持つ。彼らは当時9人編成で「エスパー9」と呼ばれていた。
メインキャラ
- 黒須繋介(くろす けいすけ)
高校2年生の少年。通称「クロ」。半径500m以内の特定の人間の五感を感じ取る「五感リンク」という超能力を持つ。ある日突然前身黒ずくめの男「アンチ」に襲われ、夕闇に救われるところからストーリーが始まる。
住んでいたアパートの部屋がアンチにばれてしまったため、現在夕闇の家に居候中(前いたアパートは夕闇に勝手に解約された)。
周囲の一部の女性(主に夕闇)から激しく逆セクハラを受ける。
ほとんどポジションを夕闇に食われているが、一応主人公(作者すら「一応主人公」と言っている状況である)。
五感リンクは、相手の能力についてよく理解している場合に限り、強く念じれば相手の超能力を使おうとする意思に干渉してそれをねじ曲げることもできる。ただし使われていることを自覚できない能力や、超能力でない力には干渉できない。
なお超能力者たちは基本的に能力を乱用すると反動で体調に異常が起きて一時的に能力が使用できなくなるが、彼は例外で視覚が奪われるものの能力はその状態でも使える(ただし他人に干渉することはできなくなる)。そのため、必要なら自分以外の別人の視覚を借りることが可能である。
- 執行夕闇(しぎょう ゆうやみ)
高校3年生の爆乳娘。通称「ヤミ姉」。体から放電する「ブリッツ」という超能力を持つ。
腕力が半端でなく強い。
幼少時父親から疎外され、友達もいなかった彼女に唯一親しくしてくれたのがクロだった。クロも夕闇をヤミ姉と呼んでよくなついたため、それから重度のブラコン気質になってしまったらしい。
空気を読まずに、所構わずクロにべたつく癖がある。しかも羞恥心があまり無いらしく、半分強引にクロを自宅に住まわせ、きわどい姿で出てきてクロを困らせる。
単行本の表紙は必ず彼女が飾っている。
- 立神なびき(たてがみ なびき)
中学3年生の少女。なびちゃんとも呼ばれる。異能者たちが集まる孤児院のような施設「ガーデン」で育った(実際には短期間だけとのこと)。元エスパー9の最年少メンバーでもある。
動物を意のままに操る「獣王」という超能力を持つ。動物虐待の現場を見て人間不信に陥っていた。誰に対しても無愛想で、かなりの皮肉屋。
クロと同じくアンチに襲われたところをクロと夕闇に救われ、以後行動をともにしている。
以降は若干角が取れた性格になってきている。
能力の特性上直接戦いに参加したりすることはほとんど無く、監視や偵察、連絡などを担当するサポート役になることが多いため、他のキャラクターに比べて登場回数が少ない。しかしクロたちに置いて行かれると怒る。
年齢が低いこともあってか非常にうぶであり、夕闇がクロにベタつくと過剰なリアクションを見せる。
- 淀君凛子(よどぎみ りんこ)
高校3年生、お嬢様気取りのツンデレ少女。私怨で夕闇を付けねらっていたが、成す術無く返り討ちにあう。その後、周囲の人間が次々に殺害されていくのを見て一転クロたちと行動をともにし始める。半径30m以内の男を誘惑し、意のままに操る「テンプテーション」という超能力を持つ。女は操れない。
- 一色陽(いっしき はる)
通称ハル。高校2年生。但し実際に高校に通っているのかどうかは怪しい。
やたら好戦的な少年…ではなく少女。ボクっ娘であり、見た目は女には見えない。
立神と同じ「ガーデン」で育ったため、彼女とは旧知の間柄。立神と違い、生まれた時からずっとガーデンに身を寄せているが、ガーデンを出た立神の家にもしょっちゅう行っているらしい。
「アンチ」の暗躍について立神からの情報を受け、施設がハルに対し調査を命令。これに従って彼女は夕闇たちの前に現れるが、好戦的過ぎて夕闇たちとの力比べに脱線気味。
超能力は「ZOC」といい、身の回りのあらゆるものを意のままに動かすことが出来る。但し、電柱のような完全に固定されているものは動かせないようである(ドアくらいなら吹き飛ばしていた)。
この超能力はかなり負担が大きいらしく、一度能力を使い切ると電池が切れたように倒れて眠ってしまい、一週間近く起きない場合もある。
普段の性格は飄々としてつかみどころが無く、何を考えているのか良く分からない。しかし観察力に秀でており、クロの超能力の正体を即座に見破ったり、アンチをおびき寄せる手段を考え実際に成功させるなど、頭の回転が非常に早い。
立神やハルの育った「ガーデン」関東第二支部の現在の「園長」を務めている少女。18歳。
「エスパー少年」の裏方をやっていた経験があり、クロや夕闇たちとは面識があるが、施設の秘密を守るため、施設の超能力者をつかって彼らの記憶をロックしていた。クロたちに対し「空白(ブランク)」と戦ってくれるよう依頼する。
せつな本人の超能力は「空間アクセス(テレポーテーション)」。自分が飛ぶだけでなく、触れたものを別の場所に送ることも出来る。もちろんほかの人間を連れたまま自分と一緒に飛ばすことも出来る。
実は生い立ちに関して、クロと何か重大な関係があるらしい。
- アンチ
超能力者を「否定してやる」等と言って付けねらい、その殺害をもくろむ謎の男。
超能力を無効化してしまう能力を持っており、夕闇のブリッツもほとんど効果が無い。
旧エスパー9のうちの誰かと見られており、自らも超能力者であることは確実。
第1部の黒幕。
- 空白(ブランク)
第2部でせつなによりその存在が明かされた6人の超能力者たちのこと。
かつて「エスパー少年」のオーディションに参加した際、あまりにも破壊的・暴力的な超能力を披露し、せつなに「不合格」の烙印を押された。
自分たちがエスパー9として認められなかったことを逆恨みしており、自分たちより能力が弱いはずのエスパー9が暮井プロデューサー殺害事件など大きな事件を繰り返したのを知って、自分たちがエスパー9より強いということを誇示するべく、各地で大規模な事件を起こしている。
スピンオフ4コマ「でぃしぃでぃ」
セルフスピンオフ4コマで、シリアス要素を排除したギャグマンガ。
単行本巻末に描かれるものとクラブサンデーに連載されているものがある(単行本に描かれているものは描き下ろしで、連載のものは単行本化の予定はない)。
連載版は2011年12月~2012年8月まで、毎週火曜日と金曜日(本編の掲載日は除く)に1本ずつ公開されていた。ネタは、基本的にクロまたは淀君が夕闇に弄られるパターンが多かった。せつな登場以降は、せつなの天然キャラや世間知らずをネタにすることも多かった。
現在は公開されておらず、書籍化の予定もない。
関連タグ
姉ログ - 作者の別作品。