日本では大正期以降中流階級(サラリーマン、教員、中小地主、小資本家、法律家など)が拡大し、インテリ層がエリート以外にも拡大していった。昭和末期には大学や大学院で多くの人が学問を修めるようになり、インテリと非インテリの知的格差は薄れている。
しかし、1970年代以降に、学問が単なる就職や出世のための踏み台として利用される傾向が強まり、知的階層が身に付けるべき批判的精神や品性も劣化し、体制順応型のインテリが増えていった。またこれと軌を一にして、インテリを自己利益を図る存在として軽蔑する反知性主義(ネット右翼に代表される)が跋扈するに至っている。