概要
連邦軍のモビルスーツ開発計画V作戦で開発された長距離支援用モビルスーツ。
複雑な二足歩行システムの完成を待たずに開発されたため、戦車の下半身に人型の上半身を乗せたようなフォルムを持つ。大型の機械を二足歩行させることはヒジョーに困難なため、実は意外と理にかなっている機体でもある。
近接戦闘に対応する武装を持たないため、機体のすぐ近くに敵が侵入するともろい一面もある(放送当時に発売されたガンダムかるたではそのものズバリ「かくとう 苦手な ガンタンク」という絵札があったほど)。何よりもターレット機能がないため、キャノン砲を横方面に射角を変えて撃つためには、キャタピラを動かすことで機体自体の向きを変えなければならなかった。そのため、本機は自走砲に近いとされる。
長距離支援機として簡易量産型が量産されたが、ガンキャノン、ジムなどと比べ本格的な量産は行われなかった。
キャタピラで移動するという特性は慣れない地球圏の重力下での戦闘時に安定性を発揮しており、地上戦向きのモビルスーツと言えるだろう。
劇場版では、ホワイトベースが宇宙へ上がる際にジャブローに残され、代わりにガンキャノンがもう1機補充された。
搭乗者はリュウ・ホセイ(操縦手)、ハヤト・コバヤシ(砲手)。モビルスーツとしては珍しい複座式である。
リュウが戦死した後は一人乗りに改修された。
関連イラスト
ゲームでの活躍
一部ゲームでは、高い火力と長い射程で敵射程外から一方的にドカドカ撃ちまくるという「強いガンタンク」を見ることができる。
ただし足は遅いため、ガンダムを前衛に、ガンキャノンが中衛としてガンダムを援護し後方からガンタンクが砲撃……という、V作戦本来のフォーメーションが理想である。