データ
種別 | 変身怪人 |
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身長 | 2m(マックス版は1.9m) |
体重 | 60㎏(マックス版は135㎏) |
出身地 | 宇宙・不明(初代ほか)ゼットン星(マックス版) |
CV | 浦野光(初代) |
スーツアクター | 平田昭彦(初代、変装した偽岩本博士も兼演)、桑原義樹(ギンガS) |
概要
宇宙恐竜ゼットンを操る宇宙人。『ウルトラマン』最終話「さらばウルトラマン」に登場。
本隊の円盤部隊が到達する以前に、工作員が地球へ侵入していた。科学特捜隊が本隊との戦闘に出撃する際には既に基地の内部にまで侵入しており、下のイラストの岩本博士を襲い失神させ、彼に化けて基地を破壊した(脚本では武器庫も破壊され、科特隊は携帯していたスーパーガンとマルス133以外の武器を失ったとされる)。
しかし逃走中にアラシ隊員に追いつかれ、殴られた事で下のイラストのにある醜悪な正体を晒してしまい、ハヤタにマルス133で射殺された。
その際、彼の上げた断末魔の叫び声に応じるかのように、ゼットン星人の円盤からは青い風船玉が現れ……。
ウルトラシリーズのゼットン星人達
映像作品
マックス版
CV:堀之紀
『ウルトラマンマックス』ではゼットンを率いてウルトラマンマックスを苦しめるが失敗、ゼットン星人の遺伝子を1万年前に組み込んだ人間の子孫・夏美に催眠術をかけ、くノ一にして操った。続けてキングジョーで日本を襲い、主人公のトウマ・カイトを異次元空間に誘い込んで夏美に襲わせるが、カイトの言葉で自我を取り戻した夏美に斬り殺された。
初期案では、『ウルトラマン』のゼットン星人がゼットン・ナノ遺伝子を植え付けていたという設定だった。
小田夏海
演:長澤奈央
「ゼットンの娘」を名乗る女性で、ヨシナガ教授とは古い付き合い。ゼットン・ナノ遺伝子を色濃く受け継いでいた為に幼少期は超能力少女と呼ばれていた。非常に心優しい性格で見習いとして働いている幼稚園では子供達に慕われ、近所からの評判も良い。
ゼットン星人に憑依された際には忍者装束でベース・タイタンに侵入し、カイトの声を模して音声認証を通過した(これにはトラックに撥ねられた際にカイトの血液を輸血したからではないかという説がある)他、光線の発射や建物を次々と飛び越えるジャンプ力、衛星情報のスキャニングなど人並み外れた能力を有している。武器は背中に背負ったビーム剣。
続く第14話ではゼットン星人に操られるまま、キングジョーのパイロットとなるが、カイトの呼び掛けでゼットン星人の支配に抗い、自らの手でゼットン星人を倒した。
レイオニクス版
CV:末永博志
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第10話では同じく初代マン出身のテレスドンを操り、再生ドラコを使役するフック星人とバトルを繰り広げた。
しかし、皮肉にも『マックス』でこき使っていたキングジョーにテレスドンとドラコが射殺され、本人もそれを操っていたペダン星人ダイルの光線銃で撃ち殺されてしまった。
ベリアル配下の個体
CV:永倉大輔
『ウルトラ銀河伝説』ではウルトラマンベリアルの命令で宇宙船ペンドラゴンに侵入し、ZAPクルーを襲撃。しかしそこに突如現れたアスカ・シンによって蹴散らされ、ドロドロに溶けて死亡した。
書籍類などでは、宇宙竜ナースを率いたレイオニクスという説もあるが、劇中ではバトルナイザーを所持している描写がないため、詳細は不明。
ギンガS版(ゼットン星人ベルメ)
『ウルトラマンギンガS』第14話にて登場。声優は2代目ウルトラマンベリアル(『ウルトラゼロファイト』以降)と同じ小野友樹。
ガッツ星人ボルストの後任としてチブル星人エクセラーによって送り込まれた最後のエージェントで、ハイパーゼットンにモンスライブする。その戦いに敗れた後、闇のエージェントと共にダークルギエル特戦隊としてUPGを襲った。
X版
第9話にてババルウ星人率いる暗黒星団チームの1人としてゲスト出演する。ベルメにそっくりだが同一人物かは不明。
本作ではゼットン星人は巨大化する能力を持っていない事が判明した。
オーブ版(ゼットン星人マドック)
第5話「逃げない心」に登場。
ハイパーゼットンデスサイスを操り、オーブの打倒を目論む。
声優は、前作『X』でスラン星人クワイラ役を演じた松本健太氏。
タイガ版(ゼットン星人ゾリン)
第4話「群狼の晩歌」から登場。
表向きは花と子供好きな町内会長として地球で暮しているが、その実態はヴィラン・ギルドの元締めを務める冷酷な人物。
トリガー版
CV:岸哲生
スピンオフ作品「ナースデッセイ開発秘話~特務3課奮闘記~」に登場。TPUの警備部に所属。21話ではマルゥルが開いた新型戦闘艇の変形に必要なエネルギーを募る第二回宇宙人会議に参加。ゼットンの火球エネルギーをアピールした。他にも、次元を超えて様々な宇宙を渡り歩くことがてきる種族の噂を認知していた様子。その後、提供したゼットンのデータはGUTSハイパーキーに変換されたと思われる。
小説・漫画
ULTRAMAN版
漫画『ULTRAMAN』では、初代ウルトラマンのゼットン星人と同族と名乗る「エド」が登場する。今のところ、一応味方サイドだが、詳細な目的等は明示されていない。
ウルトラマンF版
本作の黒幕。国連軍の科学者インペイシャント博士に成りすましていた(インペイシャントという人物は実在していて偽物とすり替わったのか、そもそも存在しない架空の人物だったのかは、劇中でも謎とされている)。
当初は異世界の存在との接触を図る天才少年・躁躁たちの研究を陰から援助し、彼らに別次元へ繋がる『超次元微小経路』を作らせようと企んでいた。しかし、完成直前に研究施設をスタンドアローンにされてしまい、経路の利用が不可能になってしまう。その為、国連軍の科学者として躁躁の研究施設に侵入するため『F計画』に携わりながら機を窺っていた。
最終話では遂に国連調査団のメンバーとして研究施設へ侵入、超次元微小経路を利用して別次元からイフを呼び寄せる事に成功する。その後、正体を現して嵐隊員を銃撃し、人間よりも遥かに優れた身体能力を発揮して井出隊員を殺害しようとした。
しかし、科特隊隊員は対ダダ戦の経験から格闘術を学んでいた為、ゼットン星人の打撃は悉く受け流され、想定外の苦戦を強いられてしまう。最期は井出の放った強烈な蹴りを頸部(首)に喰らって致命傷を負い、「イフは切り札を育てる為の餌に過ぎない」「(人類が滅びるところを)見物できないのが残念だ」という恨み節を語りつつ、高笑いと共に絶命。その肉体はドロドロに溶け消滅した。
なお、この小説では「ゼットン星人という名称は地球人が付けた安直なコードネームに過ぎず、彼ら自身の種族名は別にある」という設定が語られている。
インペイシャント
ゼットン星人が化けていた某国の科学者。
自身を天才と称しており、地球防衛を大義名分に非人道的な研究を行っている。
また、「ウルトラマンの真価は光線技にあり、格闘戦の結果は偶然」という持論を唱えていたが、前述の通り自らが侮っていた格闘術の前に敗れ、命を落とす羽目になった。
舞台・ライブステージ
「ウルトラマンライブステージ2・宇宙恐竜最強進化!」版
ゴース星人がゾフィーから貰った卵から幼少のゼットン星人が登場。クローンゼットンを進化させる鍵となる。
ウルフェス2016版
ウルトラマンフェスティバル2016ライブステージ第1部「新たなる光 バルタン星人の襲来!」に登場。
MCのお姉さんに化け、観客の応援の力を利用しゼットンとバルタン星人をフュージョンアップしゼットンバルタン星人を呼び出した。
その他
ケムール人との差異
外見がケムール人とはとても良く似ている事がしばしば話題になる……というかメタ的な事情を言ってしまうとマスクはケムール人を微改造した物なのでそっくりなのも当然である。
基本的にはゼットン星人は服を着ているのでパッと見でもそこで見分けられるが、そこ以外での主な差異は正面から見た目の数。ゼットン星人は単眼で、ケムール人は右目が下で左目が上と互い違いに付いている。頭の先から出ているホースの先端のような部分の垂れ方も異なり、ケムール人は基本正面なのに対し、ゼットン星人は正面から見てやや左側に向かって垂れている。また、手の形もゼットン星人の方が武骨で爪が長いやや攻撃的な形をしている。
外見が似ている設定上の理由などは明かされていないが、地球人とそっくりなヒューマノイド型宇宙人が無数に存在するので、たまたまケムール人にそっくりな宇宙人がいてもあまり不思議は無いと言える。
ちなみにそんなケムール人とは『ウルトラマンX』第9話で共演しており、外見が似ている同士気が合うのか互いにポーズを真似したりしていた(詳細はゼットン星人ベルメの記事を参照)。
上記の通り初代ゼットン星人のマスクはケムール人のマスクを微改造したもので、それを少し右に横にずらして被っている。腕は等身大時のケロニアの手の流用。
なお、マスクに関しては資料によって「前後逆にした」「90度横にずらした」とまちまちであり詳細が分からなかったが、市川大賀氏の検証により「ケムール人のマスクを45度〜60度程度右にずらして被っている」と判明した。単眼なのも右にずらして被った事でケムール人の左目に当たる目が正面に来ているからそう見えるだけで、実は右目と後ろの目に当たる目も(右にずれて)そのまま残っており、実はケムール人と同様頭部には3つの目がある。
ちなみに『ウルトラマンマックス』で新造されて以降使われているマスクは、ケムール人との差別化としてか正面の目が大きくなっている。
ゾーフィ星人との関係
主に60年代の児童誌などには「ゼットンを操る宇宙人ゾーフィ」として、ゼットン星人ではなく見た目も名前もゾフィーに似た謎の宇宙人がゼットンを操っていると掲載されていたが、これは当時の事情によりゼットン星人とゾフィーの情報が混ざって生まれてしまったもの。
声について
断末魔の叫び声「ゼットーン、ゼットーン…」は、本作のナレーション(2代目)を務めた浦野光氏が担当しており、彼の喋った声を逆再生したもの。ゼットンのの鳴き声としても使われている。
出身地、呼称について
ゼットン星人という名前ではあるが出身地はゼットン星ではなく宇宙や不明と曖昧な表記をされる場合が多い。
理由としては、おそらくこの名称自体が後付けであり、「ゼットンを操っていた異星人」であることから利便上ゼットン星人と表記されているという説が有力とされ、『ウルトラマン』の世界にゼットン星が設定上存在するのかも定かではない。
ゼットン星について言及があったのは、設定が初代とは異なり世界観もパラレルワールド設定の『マックス』版のみである。
なお『マックス』の作中では前述した理由とは逆で「ゼットン星人が操る怪獣である」という理由からか、ゼットンがゼットン怪獣と呼称されている。
関連項目
バット星人・パワードバルタン星人・??? - 同じことをした連中