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杉下右京

すぎしたうきょう

杉下右京とは、ドラマ『相棒』の主人公である。字幕放送では黄色で表記される。
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『残念ながら、この世に、人間の命より価値がある物など、ありませんよ…』season1 第6話より


テレビドラマ相棒』の主人公

演:水谷豊、新井真悟(Season14第16話における小学生時代)

※演者の水谷はSeason11の第11話では右京の他に、ゲストキャラクターである国枝史貴も演じている(EDクレジットには表記無し)。


おや。これは、僕の解説のようですねぇ。

冷静沈着で頭脳明晰な探偵のような刑事

肩書きは警視庁特命係・係長(但し、劇中で「係長」と呼ばれる事は無く、大抵が苗字や敬称付きで名前を呼ばれる)。階級は警部(プレシーズンまでは警部補の設定だったが、プレシーズン第1話で伊丹憲一が「警部殿」と呼ぶ場面がある)。

尚、現実の警察キャリアは、採用時に警部補、その後の研修等の終了で自動的に警部に昇任し、採用後7年以内に自動的に警視へ昇任、将来的には警視監まで昇るが、右京の場合は実質的に「昇任なし」という極めて特異なケースである(もし「責任転嫁」の名の元で「降格」したとしても、捜査二課所属かつ緊急対策特命係の参謀だった時点では年齢的に警視でなければならず、階級が警部補のまま放置されていたとは考えにくい)。


右京の名前の由来は、ドラマ「パパと呼ばないで」において、石立鉄男演じる安武右京から着想を得て、パソコンであれこれ打ってしっくりきた苗字があてられたとのこと。

その一方で、モデルとなったキャラクターないし人物に関しては今のところ公式からの見解は特になく、ファンの間でも意見が分かれている。作中ではその頭脳明晰ぶりをしばしばシャーロック・ホームズに例えられることが多く、右京自身もイギリスとは縁が深い人物であることから、基本的なイメージモチーフはホームズである可能性は高い。それ以外では、エルキュール・ポワロ刑事コロンボ古畑任三郎あたりもモデルやオマージュの候補に挙げられている。


一人称は「」だが、初期は「」も使っていた。また、芝居をする場合は「」を使うこともある。


おやおや、ここは僕の言動をまとめたようですねぇ。

経歴

かつては警視庁刑事部捜査二課に出向して、次々に事件を解決していたが(もっとも、Season14第4話の時点で「20年前には捜査二課に在籍していた」事になっており、Season1から10年以上が経過している為、上記の設定と矛盾する)、余りにも切れ過ぎる頭脳と、何を考えているのか分かり難い言動から「変人」扱いされ、ある事件をきっかけに窓際部署の特命係に追いやられてしまう。特に初期のエピソードでは、非常に簡素かつピンポイント過ぎて、相手への必要な要素を欠いた説明も少なくないので、振り回されてコミュニケーション自体が困難な傾向にあった。

以来ずっと特命係に在籍しており、その後、特命係に押しやられた人間が右京の変人っぷりに付いて行けず、次々に辞めていく様子を揶揄されて「人材の墓場」とまで呼ばれている始末である。


但し、少なくともドラマ本編においては亀山薫以降の歴代「相棒」達は「右京の言動に嫌気が差した」と言う理由で辞めたわけではない。亀山は「自身の夢のために海外渡航する」為、神戸尊は「自らの行動による罪悪感から特命係を去ろうと決心したところを右京の言葉で思い留まるが『警察庁への復帰人事を二度辞退で免職』という脅しに屈した」為、甲斐享は「自身の不祥事による懲戒免職」の為、冠城亘は「自らの意志で公安調査庁に移籍する」と言う形である。


Season13最終話において、甲斐が特命係在籍中に起こした連続暴行事件の責任を取らされる形で、「無期限停職(及び特命係の凍結。但し結果的には「事実上の半年間謹慎」とも言える)」となり、飛行機で海外に旅立つ。

その後、Season14の初回にて、旅先でも持ち前の頭脳を活かして、事件解決の手助けをする等と活躍していた事が発覚(後の時系列から逆算すると、南井十との「因縁」はこの時期からになると思われる)し、イギリスでは現地の警察から「永住して一緒に仕事をしないか」と持ちかけられたりしている(本人は「それも悪くない」と満更でもなさそうな様子であった)。

日本に一時帰国した際に、法務省から出向してきた冠城と、とある刑務所で発生した刑務官の殺人事件を捜査し、解決した功績を讃えられ、その後、甲斐の傷害事件後に警察庁長官官房付へ降格となった、彼の父親に当たる甲斐峯秋の尽力により停職処分が解除された(ちなみに中園参事官が「官房付降格も一時的な緊急避難的措置」と語った様に、峯秋の影響力は衰えていなかったらしい)事で復職を果たした


Season18初回では冒頭から行方不明になった挙句「ロシアンルーレット」なる薬物によって「ど、どろろ・・・」(発言の意図は定かではないものの、その漫画の作者的な意味では「バンパイヤ」の実写版が水谷の事実上のデビュー作である)と言う迷言を残したり「竜宮城に行った」と錯覚したり(余談だが、秋田県に漂着した右京のスマホが入った発泡スチロールの箱も何気に玉手箱扱いされている)と、あまりのヤク中ぶりに視聴者達もどういうことなのと困惑する事態になった。


Season21では長らくサルウィンに旅立っていた亀山と再会するも、彼に会うなり「…分かっています」と素っ気ない返答をしつつ、サルウィンからの親善大使に関する事件に巻き込まれ、奮闘むなしく「親善大使を死なせる」という「(亀山本人の言葉を借りるなら)犯人にまんまとしてやられた」ため「禁足」処分(「謹慎」ではない)となるも「食事と排泄は禁じられてない」として亀山に帯同(彼からは「右京が動ける様に根回しした」と言われるも、長年の勘から彼の行動パターンを見抜き一蹴している)、何とか事件は解決したが犯人が「国賓待遇」となり手出し出来なくなり「…日本に帰国しなかった事を後悔する事になりますよ?」と静かに怒りを込めつつ捨て台詞を吐いて帰国、そして紆余曲折を経て特命係へと復帰した亀山に対し「君は嘱託職員ですよ」と釘を刺すも、当の彼自身からは「特命係には『捜査権』は無い」と返答されつつ、往年の「名コンビ」は復活したのであった。


右京とロンドン

イギリスロンドンへの留学経験があり、流暢な英語を話すことが出来、外国人が事件に関わっている場合は相手に向かってネイティブ並みの発音で応対する(この間のやりとりは字幕スーパーで処理される)。

Season14では上記のように旅行中に事件を解決しており、地元の警察から高い評価を得るなど良好な関係を築いているほか、スコットランドヤードに所属していた南井十ともロンドン研修時代に共に行動していた事があるなど、後述するものも含めイギリスやロンドンに関するエピソードには事欠かない。


年齢に関するエピソード

生年月日は不明であるが、少なくとも「Season1(2002年)時点では45歳」という事は明言されており、なおかつ「Season16(2017年)時点では60歳になる」という構想は判明しているため、これらを踏まえて仮定すると生年は「1957年」となる可能性が高いのだが、同シリーズ開始前に件の構想が判明した際に「年齢設定が破綻しているのでは?」とファンの間では論争になった事がある(2017年の時点で警部以下の警察官が定年を迎える60歳に達しているため)。

仮にこの年齢設定(1957年度生まれ)を前提にした場合、通常の警察官であればSeason16の終了(2018年3月)をもって定年退職となるが、再任用など特例があった場合(一度はサルウィンに旅立ち出戻りした亀山ですら、Season21第11話にて「俺はとっくに再任用の対象外だったはず」と言及しており、以前「右京が逮捕しそこねた」事件の当事者でありながら亀山の言葉により「改心」した与党の大物議員・袴田茂昭の「粋な計らい」により、司法警察職員として再任用されたという経緯があったほどである)を除けばSeason21開始時点で少なくとも1962年度以降に生まれていなければならず、演者の水谷もシリーズ開始当時(プレシーズン1作目)こそ47歳であったがSeason11で既に60歳(演者の実年齢を適用した場合は、この時点でSeason16時点での構想が破綻する)を迎え、さらにSeason21開始時点に至っては70歳となっており、役柄と実年齢と少なくとも10歳以上の差が生まれている(そのため近年の放送回を観た古参ファンからは「最近ちょっと『往年の台詞回し』の覇気が無いな」と口々にネタにしていたとか)。

かつての「はぐれ刑事純情派」では「安浦刑事の『定年』を描かずに完結させた」という経緯もあるだけに、仮に「完結」させるとすればどのように描かれるのだろうか…


性格

紳士的な人物で、いつも誰に対しても敬語で丁寧に接するが、興味を引く出来事に対して夢中になって興奮したり、犯人(特に正当性のない自己弁護に走る者)に対して激昂したりと激情的な面もある。

基本的にどんな理由であれ犯罪に走る事を許す事はないが、その一方で追い詰められても人としての一線を保ち、踏みとどまった人物には敬意を払い、侮辱する人間に擁護する事もある(傾向的に相棒が薫の時に多く、甲斐の時はそう言った面は見られないため、各シリーズごとにブレはある。神戸の時は彼の方から同情を寄せる事が多いため、敢えて右京が言わなくても良くなっている)。


真実を追究し正義を貫く意志は人一倍強く、利益や保身の為の隠蔽や工作を嫌う。己の信条に基づいては、ちょっとした違法行為や組織を無視した無茶な行動も起こす事(プレシーズン一作目では警察内部に真犯人がいると踏み「聞き込みの際に『荒っぽい手段』を用い、報告の際には『荒っぽい手段を用いた事』意図的に伏せておく」作戦により「犯人しか知り得ない情報」を相手から引き出す事もした)もあり、また、その過程で生まれた功績には一切興味を示さない。


但し、冠城が似たような行為をした場合、不快感を露にするシーンがあり、捜査に関して独善的な所を希に見せる。


「組織の利害」などを一切考慮せず、妥協無く真実を追い求めるため、警察組織上層部からは厄介者として嫌われており、上層部に圧力をかけられたことも一度や二度ではない(Season18初回では衣笠藤治が何度妨害しても、執念深く捜査を続けようとする右京の姿勢を“ゾンビ”と称していた)。


もっとも、最近では厄介者扱いされつつも、何だかんだで頼られる事も多くなっており、内村刑事部長が事件の重要参考人になってしまった際には、中園参事官直々に彼の嫌疑を晴らすよう依頼され、当の内村刑事部長からも面会の際に事態打開を暗に頼まれる(Season17第16話)等、初期に比べれば格段に軟化している節もある。


Season14では「子供があまり好きではない」旨の発言をしていたが、他のエピソードでは普通に子供に尋ねたり、事情聴取も兼ねて一緒にテレビゲームに興じたり、可愛げのある悪戯に関しては優しげに見守り、事件現場を目撃した少年(カードゲームの影響で、犯人がカードに登場する死神に見えた)の肩を持ち、事件後に子供達の未来に希望の光がある事を語る際は非常に穏やか。正確には「子供嫌い」と言うよりかは、単に「子供に尋問するのが苦手なだけ」と言うのが真相のようだ(Season18第10話の様に、少年が事件現場で無くしたカードを見つけ出した上に別のカードまで上乗せしてプレゼントした事もある)。

ただし、子供といえど「度を過ぎて悪質な行為」を働いた場合には容赦無く「狂言誘拐の実行犯の片棒を担いだ上、共犯者をなじった」人質役の子供に対し説教した事もある(Season19第16話)。


正論の塊のような性格で、基本的に感情に振り回されないように見えるが、罪を自覚しない非道な犯人等に対しては、怒りが頂点に達すると怒号を放ち、顔を震わせて激昂する激情家の一面も持ち「女装して彼(亀山)を誘い出したのはお前だろう!」(プレシーズン1作目。ちなみに先述した「荒っぽい手段を用いて聞き込み」をした相手でもある)、「君(甲斐)が悔いるべきはそこじゃないだろう!」(Season13最終回、甲斐が「杉下さんも人間だから、推理でミスもするだろうと思っていたけど、甘かった」と発言した際には「言及すべき論点がズレている」と右京が判断したため)、「立派なテロなど…この世には無いッ!!」(Season14最終回)、「想像が及ばないのであれば…黙っていろ!」(Season15最終回。この時は社絡みの案件だった事もあり、冠城も「右京さん…あなた、何様だ?」と冷静な物言いをしながらも反抗している)、叱責したり物に当たる等、普段からは考えられない乱暴な言動をとることもある。


また、捜査・推理性格上、友好的な人間とも円満に袂を分かつ事自体が稀であり、亀山が(一旦)特命係を去った際は不器用ながら激励し、その後釜であった神戸とは絆が育まれるまでは、やや辛辣かつ置いてけぼりにする等、微妙な拒否感を醸し出していた。しかし冠城に関しては「移籍するのは考え直して欲しい」と多少なりとも別れを惜しむ節が見受けられた。


更に先述したSeason18の初回に登場した「ロシアンルーレット」の効能(これは人によって利き方が異なるらしく、劇中の話からすると個人差があると言う描写がなされたが)から、「感受性が豊か」であるという節も見受けられる様だ。


捜査能力

洞察力や記憶力が非常に優れており、一目見ただけの電話番号や車のナンバーを覚えていたり(右京曰く『一度見たら忘れませんよ』)、容疑者が何気なく見せた言動で揚げ足(言質)を取ることもある。時には誰もが気にしないような些細なことから事件に興味を持ち、鑑識が終わった現場からすら手掛りを見つけ、捜査を開始する。

また、凄惨な死体を見ても動揺しない強靱な精神力を持ち、非常に冷静かつ論理的。過去に突然、亀山に手錠をつながれた時も、泰然として状況説明を彼に求めるなど、その精神的強靭さは最早異常と言っても良いほど。まさに変人である


このように事件の犯人にしてみれば「歩く死亡フラグ」「疫病神とでも言うべき程のハイスペックを誇る男が杉下右京であり、小野田公顕官房長も「杉下の正義は時に暴走する」「自分を殺してもいい人間の一人が杉下右京(もっとも、実際に官房長を殺した人物は彼自身も予想だにしなかった人物ではあったが)」「敵に回したくはない」等と彼の事を内心では大きな脅威と考えている。


信念

自身は「人は犯した罪を法で裁かれなければいけない」という信条を持ち、出世や手柄には全く興味を示さず、事件の真実を明らかにする事にのみ興味を向ける

「個人的感情」よりも「警察官としての矜持」を貫く「強い信念と正義感の持ち主」で、組織的・政治的利害や事情に関係なく一片の妥協もなしに真実を追求する姿勢から、不祥事を公にしたくない上層部と対立し圧力がかかることもしばしば。


事件解決のためなら時に違法行為も辞さない強引な手段に訴えることもあり、犯人の情報を得るために、危険且つ無茶な行動もとる事もあり、神戸からは「無茶が過ぎませんか!?」と言われた事もある。


一方で、自らの正義や止むを得ない事情で罪を犯した人間に対して、そうした気持ちは分かるとした上でも、決して犯罪を正当化しようとはせず、情に流されることはない(この点についてたまきから「昔から四角四面で成長がない」と言われたこともあったり、神戸と対立した事もある)。ある程度、代案を口にする事もあるが、結果論や非難するだけの場合もある(後者に関しては特に甲斐が相棒だった時期が顕著)。

しかし、直ちに逮捕せずに自首を勧めるもしくはさせるように仕向けたり、罪の重さによっては逮捕を見送ったりするなどの右京なりの柔軟さを見せたり、情をかけたりすることもあり(Season4第12話、Season5初回、Season8第14話、劇場版2作目、Season13第2話など)、更には事件関係者の相手の気持ちを汲み取って嘘の事実を伝えたこともある(Season5第8話)。

また、弱みを握られて犯罪を教唆されながらも、最後の一線を踏みとどまった者には、黒幕にその尊厳を弁護する発言をしたり、出所して更生した者には前科の偏見なく接している(月本幸子がその顕著な例)。


他にも、先述の信条や人命を尊重する精神から「自殺で幕を引こうとしたり自分の命ごと狙った相手を殺そうとする」類の犯人に対しては否定的で、時には「罪を償わずに死んで楽になろうというのは、一番やってはいけないことです!」と犯人を叱責する事もあった

…が、「第三者を巻き込んで自殺しようとした犯人の行動を阻止したものの、最終的にはその犯人が別の要因で射殺される」という結末を迎えた時は自身の行動が本当に正しかったのかと薫に問いかけたり(Season3第9話。亀山からは「右京さんは正しいことをしたんですよ」と慰められた)、自殺しようとする犯人を制止出来ず結果的に犯人の思惑通りに死なせてしまった(Season4第4話、Season7第7話、Season9第2話、Season15第2話、Season17第17話、Season19第8話)りした事もあった。

また、近年では「本人の落ち度の有無にかかわらず、結果として犠牲者を増やしてしまう」ケースも増えており、当初犯人だと目された人物が事件の真犯人に手を下した(そのため「当初犯人と目された人物」は「真犯人の『関係者』ではあるが事件そのものには深く関わっていない」うえに「最終的に『別件』で犯人となった」とややこしいオチとなってしまった)際には自分の不甲斐無さ(劇中では「ボンクラ」と表現)によって止められなかった事を悔やむ発言をした(Season18第2話)り、事件の犯人が「何らかの理由で逮捕を免れた」後、他の要因で殺害されてしまう(Season19最終話、Season21初回)など、不可抗力での犠牲者も少なくない。


また、過去のトラウマから「籠城事件に対する強行突入」はあくまでも「最後の手段」として否定的な考えを持っている。


拳銃に関するエピソード

人命が失われる事態を嫌うため、拳銃は決して携帯せず(不測の事態に備え、鑑識用途の白手袋や紐付きの指錠などは携帯している事が多い)、警察官の義務である射撃訓練すらしないほど拳銃を嫌っている(それゆえ、本作では右京が拳銃を発砲するシーンは存在しない)。

ただし、逆に右京自身が拳銃による凶弾に倒れた事は二度あるが、いずれも防弾チョッキを着用していない(ある意味で「不意打ち」と言えば聞こえは良いが「そもそも日常生活で防弾チョッキを着込んでいる奴なんているのか」と思うのが普通であろう)状態で一命を取り留めている(Season1第11話、劇場版4作目。後者では時折車椅子に座りつつもそれなりに事情聴取が出来る程度には回復していた)。また、Season18第11話でも結果的にはかすり傷で済んだとはいえ被弾している(これも含めると通算三度目の被弾となる)。

この事から「正義は死なない」などと右京の凶弾に対する強靭ぶりをネタにするファンも少なくない。


幅広い知識

知能犯事件担当である捜査二課に出向させられただけあって幅広い知識を持ち、円周率の暗記、ワイン手話方言マジック、複数の外国語を理解している。小説の執筆経験、ピアノ演奏、アドリブでの演技、プリキュア(同じ東映系列の作品とはいえ、同作では珍しい「実在の事象に言及し、半ば楽屋ネタに近いメタ発言」でもあるが、これに関しては本人の発言で一夜漬け疑惑がある)など、多方面にその実力を発揮するが、一方で恋愛の機微を察することを不得手とする(後述)。


また、洞察力や推理力が高いため、偏屈なインテリや作家から気に入られる事があり、とある教授からは「刑事にしておくのはもったいない」などと言われた事もある。


身体能力

刑事だけあって身体能力はそれなりに高いようで捜査中に格闘する場面では苦戦する様子もなく悪党を取り押さえ、劇場版2作目ではアジアンマフィアの幹部たちを一蹴するなど高い格闘技術は習得している一方、芹沢が運転しているパトカーに追いつく程、意外と足が速い。

ただし、背後からの不意打ちには弱いようで本編でも2回くらいやられているほか、犯人が仕掛けた罠から身代わりになって自身が負傷してしまう(Season18第6話)災難に遭ってしまった事もある。


私生活と家庭と恋愛観

私生活に関しては今日に至るまで明確な描写が無く「どんな家(あるいは借家的な意味での部屋)に住んでいるのか」など、警察官から離れた「私生活」は強いて挙げても「スーツ姿で花の里だのこてまりだので黄桜辺りを嗜んでそう」などと何故か意図的に触れられる事は無い。


また「天才の代償」とも言うべき右京の弱点として「恋愛感情の疎さ」が指摘される事がある。

事実、過去に宮部たまきと結婚しているが、のちに離婚している(彼女曰く「頑固で不器用で天邪鬼な所に惚れ、頑固で不器用で天邪鬼な所が原因で別れた」らしいが、離婚の真相は未だに謎である。ちなみに演じる水谷も離婚歴はあるものの、右京と異なり後に再婚している)。


しかし、彼女に関してはその後も右京のことを何かと気遣ってくれている「家族以上の存在」であり、時にふとした時に店で漏らす一言が右京に重要な手がかりを与えることも少なくないほど、右京の最大の理解者であると言える。

そして何より彼女が営む小料理店「花の里」には定期的に通っているなど、端的に表現すると「適度な距離感」とでも言うべき状態であり、右京・たまき両者の関係は良好であった(具体的な描写が無いので断言は出来ないものの、たまきが個人的理由から花の里を「店じまい」した際は右京自身にも不調をきたしたのか幸子を二代目女将に指名して「再開」させるなど、右京もある程度は「花の里」を動かせる権限を有する、あるいはたまきが右京に「店を守る」様に託したとも解釈出来る。Season18最終話では本人曰く「店に行けないという意味での欠乏症に対する抗体が出来た」とし「花の里が無くても困らない」との趣旨の発言もしている)。


なお、恋愛感情を挟まない弁えた場での女性の扱いに置いては、その紳士的な態度と教養によって、雄弁ではある。


また、良くも悪くもしがらみに囚われていないので、嫌な事があっても付き合い続けなければならない関係(ママ友など)には不理解で不躾に言ってしまう事も多く、そのことで周囲からたしなめられたことも。


右京の他の親族としては、ニューヨーク在住のフォトグラファーである杉下花(顔は「9係特捜9」に登場している監察医の早瀬川真澄先生にそっくりである)がいるが、たまき曰く「右京と花が再会すると必ず右京との家系関係の話で揉める(右京の曽祖父と花の高祖父が兄弟に当たる)」ために面倒を避けるという形で普段は彼女を「姪」と紹介している。


服装

服装は三つボタンのシングルスーツ、またはスリーピース・スーツで、ベルトは使わずにボタン留のサスペンダーを愛用している。また、オーダーメイドのスーツを作って貰っている間は終始心を躍らせていた。

冬場に着るコートもテーラードカラーのチェスターフィールドコートである(黒のダブルライトグレーとダークブラウンのシングルの計3着)。

眼鏡に関してもプレシーズン1話では異なる物を掛けていた。

…このように「スーツ姿に定評のある杉下警部」とファンの間でも頻繁にネタにされるほど(警察手帳がアップになる際に警察官の制服写真が見切れる場合を除いて)真夏や南洋の島々のシーンでもスーツを着用しているほどスーツの印象が強い


が、一方で療養やそれに準じた状況入院着(プレシーズン第3話、Season1第11話。前者は「盲腸が原因での入院」だが、この時は「別件で発生した工場の爆発事故での負傷者が多数搬送されている病院」に搬送されていたために、見舞いにやって来た亀山が誤解してしまう事になった。ちなみに後者は「狙撃による負傷が原因の入院」である)、山で負傷し手当を受けた民家で浴衣らしき和服(Season14第18話)、「ど…どろろ」と発言していた際に着ていたパジャマ(Season18初回)や、捜査の一環として刑務官の制服(Season14初回)やホテルマンの制服(Season17第10話)、カメラマンの服装(Season17最終話)、ある事情を抱えた母子を警護するためにカジュアルな服装(眼鏡も普段使いの物とは別…おいこらそこ「それは普段着の水谷豊だろ」とか言うんじゃない)になった(Season18第10話)り、詐欺グループを検挙するために「工場長のヤマモト」なる人物になりすますべく作業服を着て眼鏡も別の物にする(Season19第12話)など、一概に「スーツが一張羅」とは言い難いほどの着こなしも見せている。


趣味

チェス(劇場版1作目の様に棋譜や対局などで幾度と無く事件を解く鍵を見い出す事も)、落語、クラシック音楽の鑑賞など、それ以外でも多くの分野に造詣が深く博学。特に落語は、同じ趣味をもつ鑑識の米沢守とソフトの貸し借りをしたり、話が盛り上がることもしばしばある。

Season14ではとある事件をきっかけに少年漫画にも興味を示すなど、割と色々なことに熱中できる性格の様子。


紅茶通

紅茶には目がなく、いつも丁寧に作っては優雅に飲んでいる。

ブランドはアールグレイを好み、特命係の部屋の棚にはティーカップとソーサーのセットも複数用意してある(ちなみに特命係の部屋では亀山と冠城と角田課長はコーヒーを、神戸はガス入りのミネラルウォーターを、甲斐はコーラを飲んでいる事が多く、紅茶はほぼ右京しか飲んでいないのが現状である)。また「1日のカフェイン摂取量は紅茶で足りていますので」と語り、峯秋の淹れた茶を断った(Season14第2話。ちなみにこの時は冠城も同様に「1日のカフェイン摂取量はコーヒーで足りている」という趣旨の発言をしている)事や、カフェや喫茶店を訪ねた時にも紅茶を注文しており、冠城から「コーヒー専門のカフェで紅茶を頼みますか?」と突っ込まれていた(Season18第5話)。


カップに紅茶を注ぐ時に、ポットをかなり高い位置に引き上げてまた戻すという、独特な注ぎ方をする(ちなみに牛乳は普通に注ぐ)。

件の注ぎ方について、演じた水谷曰く「こんな風に注いだら、紅茶がおいしくなりそうだし紅茶の時間が楽しくなる、と思った」との事だが、当の紅茶の専門家から「紅茶教室の生徒が真似をして困る」と抗議されかけたらしい。ちなみにモロッコでは香りを引き立たせるため高い位置からミントティーを注ぐやり方が実際にある。

なお、水谷自身は元々コーヒー好きであったが、本作を機に紅茶も嗜むようになった。

初登場シーンでは、紅茶を片手にガサ入れで押収した裏エロビを観賞するという(ある意味)伝説を残している(画面上ではモザイク処理されていたとはいえ、このシーンが本放送されたのは土曜夜9時である事を踏まえると豪胆であると言えるだろうが)。


食べ物の嗜好

食べ物で好きな物はseason5第17話で「キャビアが好物」と明言している。他にもお茶漬けにはわさび多めを好んだり、牛丼に紅生姜を大量にのせたりと、薬味が好きな事もわかる。苦手な物は梅干し(ただし、梅干入りカクテルを飲んだ事もある)と酢豚のパイナップルなど。

特に後者に関しては「パイナップルの酵素で豚肉のたんぱく質が分解され肉が柔らかくなる」という合理的な理由があるにもかかわらず「存在意義が分からない」と発言した(Season4第12話)事から、「(博識な右京がこの事実を知らないとは考えにくいため)単なる負け惜しみ」「酸味が効いた食べ物が苦手」かのどちらかと思われる(しかしパイナップル酵素は熱に弱い為、生のパイナップルをそのまま使用しているならまだしも缶詰のパイナップルを使用した酢豚に関しては彼の言うとおり「存在意義が分からない」物になってしまう。右京がこの事を知った上で発言しているなら一応の辻褄が合う)。


愛車

日産フィガロを所有しており、放送中期の初登場以降はたまに運転するシーンが見られるようになった。

ナンバープレートの数字は「22-18(普通、嫌)」で、色は車両提供をする日産の生産終了車としてのアピールからなのか、純正ではない黒のオリジナルカラーである(劇用車に限らず現実においても、稀にではあるが「黒に塗装されたフィガロ」を街角で見かけるケースがある)。

フィガロは外装も内装もレトロ調のデザインで、日本国内の限定生産車であったが英国で人気を博し中古車が多数輸入されたため、英国帰りで渋めな人物像の右京とのイメージが合ったようである。


右京自身も高い運転技術を持っているが、通常は部下の日産車の助手席に乗ることが多い。


機械に関するエピソード

伊丹を除く他の登場人物が幾シリーズを経て徐々に「ガラケー」から「スマホ」に機種変更する中、自身はSeason12まで一貫してガラケーを使い続け(出先等で捜査資料や写真等を入手する必要がある場合には薫のスマホや手近のPC等に送らせて対処していた)、Season13より、ようやくスマホに機種変更している。なお、同シリーズ第3話において捜査のおとりに使用した自身のmicroSDカードについて言及していることから、androidユーザーであると思われる(iPhoneは仕様上SDカード非対応であり、別途カードリーダーなどを要するため)。


Season18第6話では、自身の負傷により一時的に視界不良(根本的に失明した訳ではなく、その回の終盤で症状は回復した)に陥ってしまったため、青木年男から「スマホの音声認識システム(SiriやGoogleアシスタントに相当するが、本編では「Buddy」と呼称される)を使ってみてはどうだ」と提言されたため使ってみるが、当初はアプリ側で処理出来ず(右京が長々と要件を述べたため、認識出来なかったり別の結果が誤検出されたりした)苦戦するものの、こなれて来たのか終盤では右京が「グッジョブ」と切り返す余裕まで出てくるほど使いこなせる様になった。


Season18第8話と第9話に登場したロボット「アポロ」に「杉下」と呼び捨てされた事がある。


Season19初回とSeason20第2話ではVR世界へと足を踏み入れる(もちろん単なる趣味の類では無く、あくまで捜査の一環である)が、その時のアバターが「ちょんまげを結っていない黄緑色の紋付袴」だったため(ちなみに亘はちょんまげを結っていない水色の紋付袴)に、リアルタイムで観ていた視聴者達から「まるで『だましゑ歌麿』みたい」などとツッコまれていた(ちなみに同回の前後編の後編にあたる第2話の後半では二人共タキシードに変わっていた)。


Season22最終回の前後編(第19・20話)では生成AIによってでっち上げられた「杉下右京のフェイク動画」が登場、もちろん当の右京本人は「あらぬ疑いをどうも」と言わんばかりに謹慎になっても独自で動いていた(一応「謹慎になったので、帰ります」と表向きは大人しくしていた様に振る舞った)ものの、調子に乗ったフェイク動画の作成者に「犯人は僕だ」と右京に濡れ衣を着せたバージョンを作られ、謹慎から軟禁にグレードアップした際には流石に愚痴をこぼしていた。

さらに後編の終盤では「どこぞの小さくなった名探偵が使う道具」よろしく、土師の協力で声を変えて犯人に揺さぶりをかけた(ちなみに、後編の序盤では実際にその小さくなった名探偵が名指しで言及されるシーンがあり、ある意味クライマックスの展開の伏線になっていたと考えられる)。


口癖

※必ずしも各回で一字一句同じというわけではないが、代表的な台詞は以下の通り。


「はいぃ?」

「~なんですがねぇ」

独特の語尾上がりが特徴。様々な場面で使用される、杉下右京の象徴的な口癖


「一つ、よろしいでしょうか?」

「最後に、もう一つだけ」

様々な事柄に関して細かいところまで追求する彼らしい口癖。後者は関係者に一通りの聴取を終えて去り際に人差し指を立てて身を翻し、事件の核心に繋がる情報を聞き出す際に使用する。


「細かい所まで気になるのが僕の悪い癖」

自他共に認める「右京の人柄を端的に表現した」台詞。同じ口癖の古畑任三郎同様、刑事コロンボの影響かと思われる。最近は冠城が先んじてこの台詞でフォローする事も多い。なお、これが"口癖"であることから分かるように、実のところ、まるで悪いとは思っていない。


「おやおや」

「妙ですねぇ…」

自身で事実の整合性が整わないと思った際によく発言する。


「(僕とした事が…)迂闊でした!」

なにか重要なことを見落とした際に使用。他、思い違いに気づいた際など。


「これで全てが繋がりました」

推理の最後のピースがはまって真実に到達した時に発言。


「えぇ、そうなんですよ」

事件の関係者を集めて事の真相を明かす際に、核心部分で重要な事柄を繰り返す。


「いい加減にしなさい!」

「まだ、わからないのですか!」

自らの罪を認めなかったり、悪びれる事もなく反省の意を見せようともしない犯人等に激昂した際に使われる。最近では殆ど使われていないが、相手の態度や犯した行為に怒りを露わにして表情を震わせたり、激昂して言葉を荒げるシーンはそれなりに盛り込まれている。


歴代「相棒」

  • 亀山薫:初代(&5代目)相棒。PreSeason全話~Season7第9話、Season21初回〜、劇場版1作目

プレシーズン(初期)から在籍しており、Season20第6話までは右京の「相棒」を務めた期間が最も長かった。

また、歴代相棒の中で「唯一『最終回を待たず放映中に卒業』した相棒」であり「唯一の既婚者」「唯一『再び返り咲いた』相棒」でもある。


  • 神戸尊:二代目相棒。Season7最終回~Season10最終話、劇場版2作目

警察庁から左遷されて(実際はある極秘任務を遂行するために潜入して)部下となった。

また、歴代相棒の中で「唯一『新シリーズを待たず最終回に加入』した相棒」であり「警察官を離職していない相棒」および「後の相棒枠の人物達とも面識がある相棒」でもある(右京と共にメイン格で登場したのは劇場版2作目だが、チョイ役も含めるなら3作目および4作目にも登場している)。


  • 甲斐享:三代目相棒。Season11初回~Season13最終話、劇場版3作目

所轄署の刑事だったが、右京から直接指名される形で新しい部下となった。抜擢からコンビ解消までの経緯や愛称(カイト君)がある点など、いろんな意味で他の歴代相棒とは毛色が異なっている


  • 冠城亘:四代目相棒。Season14初回~Season20最終話、劇場版4作目

警視庁へ出向してきた法務省のキャリア官僚(初登場時)。また、右京の「相棒」を務めた期間も現時点では最も長い(Season20第7話にて達成、その後同シリーズ最終話まで記録を更新)。

シリーズ初の「(登場当初は)警察官ではない相棒」および「自ら特命係を志願した相棒」で、なおかつ「ドラえもんに右京と共にゲスト出演した相棒」でもあり、唯一の「在任中に元号を跨いた相棒」(改元前後の時期である2019年時点で現役であった事による。単に「元号を跨いた」だけなら亀山も該当者ではあるが、彼は「再登場後に既に改元済」であったため)でもある。

現実では法務省の人物が警察に出向することはまずない。


主な交友関係

米沢守:落語友達にして鑑識捜査の協力者であったが、警察学校異動後の現在は少し疎遠気味であったが、月日が経過するにつれて、友好的な関係に戻っている。

角田六郎:特命係の並列部署の課長。暇な時に特命係の部屋をコーヒースタンド代わりにするが、お互いに協力しあうことも多く事実上の直属の上司となっている。

陣川公平:一時期「特命係に在籍」していた、経理部在籍の(いろんな意味で)面倒な人。

トリオ・ザ・捜一(主に伊丹憲一芹沢慶二。Season12までの三浦信輔も含める。):向こうからは敵視されているが、最近では協力することも多い。更に三浦の退職後に配属された出雲麗音をこの枠組みに含める場合もある。

大河内春樹:特命係の活躍を高く評価しており、懲戒処分を引き延ばそうとしたり特命係からの依頼に協力したりしている、警視庁上層部の人物としては珍しい特命係の良き理解者。

小野田公顕:ある事件からの旧知の仲。特命係を創設した人物にして、最大の敵であり、最大の味方。

中園照生:特命係を毛嫌いする直属の上司の内村完爾刑事部長とは異なり、内心では高く評価しており頼りにしている。またある意味で腐った官僚である内村とは違って警察官としての正義感を持っており、こっそり特命係に捜査の依頼や情報協力をする事もある。

宮部たまき:「花の里」の初代女将。右京の元妻。

月本幸子:「花の里」の2代目女将。右京(と亀山以降から冠城までの歴代相棒達)とはある事件をきっかけに、現在に至る関わりを持っている。

小出茉梨:「こてまり」の女将。右京とは対照的な性格ながら、彼が(花の里に代わって)足繁く通う程度には馴染んでいる。

日野警部補:直接の面識はないものの、特命係の窮地を度々救っている「警視庁一のスナイパー」。

南井十:享の起こした傷害事件の引責で停職処分を受けた右京が、スコットランドヤードで捜査協力をしていた時の相棒で、現在はイギリス在住。Season16第7話とSeason17第17話で発生した連続殺人に関し、右京や冠城から「彼(南井)こそが真の黒幕ではないか」と疑われたが、いずれの回も犯人の自殺で幕引きとなってしまっている。Sesaon18にて南井の関与は疑いのないものとなったが、同時にその悲しい真相も明らかとなった。

ところが、亀山復帰後のSesaon22第12話にて…?


備考

今でこそ「刑事ドラマでの水谷豊≒杉下右京」というイメージが半ば定着しているが、実は水谷氏と刑事ドラマとの関わりは一度や二度と言う訳ではない(一昔前なら「熱中時代・刑事編」の早野武などが顕著な例といえ、縛りを「2時間サスペンスの主人公」にまで緩めれば枚挙に暇ない)。ここでは特に右京との類似点が多い人物を列挙する。


伊達晋作

「ハロー!グッバイ」に登場した警部補。「警察庁採用のキャリア官僚出身でロンドン警視庁に赴任した」「キャリアでありながら無鉄砲な行動が目立つことから、海外研修の名目で事実上飛ばされてロンドン警視庁に2年間赴任させられたのちに銀座署刑事課分室に配属された」設定で「いい加減にしないと、怒ると人間変わっちゃうよ……?」と言わんばかりに激昂する部分が共通しているが、右京の場合は渡英の期間が3年間である上に、その後も2度に渡り渡英している。そしてニューヨーク市警にも左遷された経験も無い。


本城慎太郎

刑事貴族」シリーズ(2および3)に登場した巡査部長(警部補とされる場合も)。「洞察力・推理力は抜群の実力を持つが、自分より大柄な相手に対する格闘はやや苦手」「本城流と称した独自の捜査方法を持ち、合法、非合法問わぬ手段で事件を解決していく」「(亀山そっくりの)藤村亮とコンビを組めば本城自身が代官署最強コンビと称する(ただし悪い意味で有名だが)」「離婚歴がある(元妻は弁護士)」「代官署の同僚として(たまきそっくりの)青木順子という警察官がいる」設定だが、右京の場合は本城の様な軽い口調(「あ〜あ、お恥ずかしったらありゃしない」「あ♪ラッキー♪ラッキー♪ラッキー♪」「本城、了解~!」など)は無く、巧みな話術で犯人を煽る事はあっても、自白するまで腕相撲(+負けると腕立て伏せ10回)させたり、容疑者を留置場から連れ出して泳がせるなどのエキセントリックな手段は用いない。


Season20第10話のサブタイトルは「紅茶のおいしい喫茶店」であったが、偶然にも柏原芳恵氏の楽曲である「ハロー・グッバイ」の歌い出しにも「紅茶のおいしい喫茶店」の一節があり、なおかつ曲名に似た「ハロー!グッバイ」も先述した通り「水谷主演の刑事ドラマ」のタイトルになっている(ただし同ドラマの主題歌ではない)。


関連タグ

相棒(刑事ドラマ) 特命係 刑事 警察官

警部 探偵 フィガロ(日産)

女心わからないブラザーズ


炎神戦隊ゴーオンジャー快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー…番組内に杉下右京をオマージュしたキャラが登場する。

ドキドキ!プリキュア…上記の通り、Season15最終話の台詞と画像にキュアハートキュアエースが登場し、それが写っている写真の撮影時期が何年頃かという推理につながった。ちなみにこの回が本放送された2017年時点の最新作はキラキラ☆プリキュアアラモードであった。

ドラえもん…2018年11月9日放送分にて亘(とモブ扱いで大木と小松らしき人物も)と共にゲスト出演(いわゆる「劇中劇」…平たく言えば道具を出す前フリとして扱われたので、実際にドラえもん達と共演した訳ではない)した。ちなみにそのエピソードに登場したひみつ道具が「あい棒」。

勇者ヨシヒコと導かれし七人…第5話にて登場した「テレアーサ」なるキャラクターが杉下右京をオマージュしたキャラなのだが、その演者であるマギーが「本家『相棒』にも複数回ゲスト出演した経験がある」(Season2第7話・第15〜16話およびSeason3第16話における若杉栄一役、Season19第12話における詐欺グループの受け子および別件での身代金誘拐の主犯・鈴木役)という意味でダブルミーニングとなっている。

江戸川コナン…Season22最終話で実際に言及されるシーンがあった他、右京が変声機能を使って犯人を追い詰めるというオマージュともとれる展開があった。また、この描写により、相棒の世界にはフィクションとしての『名探偵コナン』が存在することが確定した。


外部リンク

「相棒」最終回で、プリキュアを推理に使う右京さんに驚く視聴者たち……Season15最終話でのプリキュアネタの視聴者の反応まとめ

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