概要
正式名称は「九州旅客鉄道株式会社」。コーポレートカラーは赤色。
デザインを非常に重視している。車両デザイン、サインシステム、駅舎、乗務員制服などは、全て水戸岡鋭治氏率いるドーンデザインが手がけており、いずれも天然素材を豊富に使った、鉄道業界の常識を破ったものとなっている。
車両の内装は大変に豪華。座席素材に手織りの絹織物を使ったり、九州産の天然木をふんだんに使うなど、大胆なこだわりが多々見受けられる。国鉄車両をペイントし直したものも、配色が他社に比べ非常に凝ったものが多い。
売り上げに占める鉄道収入の割合がJR旅客6社のうち最も低い。三島会社の中で最も上場が近いと言われていたが、2016年10月25日に東証一部、翌10月26日に福証への上場がする事となりJR島3社の中で初めて完全民営化が実現した。
ブルートレインが好きらしく、寝台特急には特別な感情を持っているとか。それが高じてか、2013年10月から、「ななつ星in九州」なる豪華寝台列車が登場。移動の手段ではなく、本当に九州をぐるりと廻るものでパッケージツアースタイルの運行形式を取っている。料金は1泊2日~3泊4日のコースが存在しお値段も豪華で1人当たり数10万円から最大100万円以上もする。そんなお高い列車だが人気は非常に高く、JR九州によると常に予約倍率も7~9倍程度と、好評のようである。
衣装もちゃんとしたものである必要があり、ジーンズやサンダルといったラフな格好での乗車はNGとなっている。
あと特急が大好き。
JR九州の特急重視路線は他のJRの追随を許さず、新幹線が架線支障で運休した時に需要の少ない定期特急を運休して新幹線代行輸送の特急を走らせたり、貨物列車が故障して立ち往生した時に後続の特急列車を(乗客を乗せたまま)救援列車に仕立て、救援後にそのまま営業列車にしたり、普通列車が1時間遅れていても特急は定時で運転していたりと枚挙に暇がない。JRの中では譲渡車が多く、
- 東から常磐線で使用されていたが新型車導入の影響でいらなくなった車両を老朽の進んだ鋼製交直流電車置換えのため拾った415系1500番台
- 四国で新型気動車導入の影響でいらなくなった車両を九州横断路線急行の特急化のため拾ったキハ185系
あたりが有名である。
この特急重視の体質は営業係数が100未満の路線が少なく、客単価の高い特急列車をガンガン走らせることで収入を多く得ようとするためである。……と言われているが実は違う。
JR九州の最優秀路線は特急の走っていない篠栗線なのだ。
つまりJR九州はすでに鉄道単体で収益を上げることを半ば放棄しており、鉄道によって人の移動を生むことで特に不動産事業で儲けようという考え方なのだ。
特急はそのためのステータスシンボルなのである。
現在JR北海道の再建問題が取り沙汰されているが、実はJR九州も鉄道事業はJR北海道に負けず劣らずのお寒い状況である。にも関わらずJR九州が企業として維持できているのは非鉄道事業に投資していた結果である。つまりJR九州にっとては事実上、すでに鉄道は本業とはいえないのだ。鉄道事業の赤字は非鉄道事業への投資として納得してもらっている。
ちなみにこの体質は同じく福岡の企業である西日本鉄道も同じだが、同社の鉄道事業は黒字であり、最大の赤字は西鉄の花形部門とされるバス事業だったりする。
だからと言って決して鉄道事業で手を抜いたりはしない‥と言われていたが、2017年末、ダイヤ改正により2018年3月17日から在来線を1日約3.7%、九州新幹線を1日119本から6本削減することを発表、ライフラインをバス・鉄道に頼る九州七県に衝撃が走った。
現在、2016年の平成28年熊本地震により豊肥本線は大規模な土砂崩れが起きて肥後大津駅・阿蘇駅間が、2017年の九州北部豪雨により久大本線は橋梁が流出、光岡駅・日田駅間が寸断・不通となっている。
このうち久大本線については2018年7月14日に全線復旧を果たしている。
バス事業の使用車両は、コーポレートカラーを象徴する真紅の車体に1台、1台ちがうナンバーを大きくカラーリングしたシンプルなデザインになっている。
あまり目立たないが唯一の支店として沖縄支店がある。
管轄する路線
新幹線
在来線
山陽本線下関~門司間
車両形式
JR九州 に関係する車両形式がありましたら、紹介してください。
国鉄から継承
JR九州で設計・新製
在来線車両
DF200(7000番台)
新幹線車両
ほかのJRグループから移籍
同業他社から移籍
引退・廃車済み
関連タグ
九州地方 福岡県 佐賀県 長崎県 大分県 熊本県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県