曖昧さ回避
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「機動戦士ガンダムF91」のバグ
クロスボーン・バンガード旗艦ザムス・ガルの一部ガル・ブラウ内に秘匿されている、「鉄仮面」カロッゾ・ロナおよびジレ大佐の推進する余剰人口粛清計画「ラフレシア・プロジェクト」の要となる無人機動兵器。
この兵器は大型の「親バグ」内部に、小型の「子バグ」多数が搭載されており、「親」がモビルスーツやシェルターなどの構造物を破壊、または広い場所において人間の殺傷にあたり、「子」が人家など「親」の入りきれない狭い場所に入り込んで同様に人間の殺傷を行う。
またモビルスーツなど、ある程度迎撃能力を有する敵が存在する場合、複数のバグが同時に攻撃を行う。
円盤状の本体周囲にブレード(親バグは破壊力のあるチェーンソー)が配置され、ロケットモーターの推力で本体ごと回転しMSの装甲すら切り裂く破壊力を持たせる。
またシェルターなどの破壊用にビーム兵器を搭載し、子バグは最終的に自爆するなど、人間ないしモビルスーツのみを破壊・殺戮し、コロニー内部構造物を最低限の破壊で済ませるための『浄化』兵器である。
カロッゾ曰く「誰も良心を痛める事のない良い計画」だそうだが、良心どころの問題じゃない。
これは設定上の言い訳に過ぎず、実質的にはカロッゾ・ロナ、ひいては富野監督の狂気を体現したものであろう。
「数クールのアニメを90分で纏めろと言われればこうもなろう」
人間の殺戮描写は映画版ではアングルの駆使、レーザーや自爆などによる画面効果で直接の描写を避けているが、コミックボンボン版では、手足は千切れ飛び内臓が吹き飛ぶR-18Gな描写を平気でやっていた……( 一応児童誌である )。
「バグを放て! フロンティアⅣの1千万市民を皆殺しだ!」( ボンボン版での鉄仮面の台詞 )
ゲーム
ゲーム作品においては、本来は別々に運用されていたラフレシアに武装として搭載されていることも多い。
また、SFC「ガイアセイバー」では終盤に登場し、コロニー中の人々を殺傷し、ショッカーの残党を一掃した。
その後
小説版「機動戦士Vガンダム」ではウッソ達を昔使われていたビットやバグと思われる兵器が襲っているが正体は不明だった。漫画版、小説版の「∀ガンダム」にも登場した。
プログラミングのバグ
もともとプログラムの発生以前より、機械の原因不明な不具合に対して使用されており、エジソンなども使用していたとされる、一部ではシェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世」にて忌まわしきものとしてこの言葉が使われていた、というデマまで存在したほどである。
プログラム関連ではチャールズ・バベッジ( イギリスの数学者および計算機学者、世界で初めて「プログラム可能」な計算機を考案し、コンピュータの父といわれる )の解析機関にてエイダ・ラブレス( ラブレース伯爵夫人オーガスタ・エイダ・キング、ジョージ・ゴードン・バイロンの嫡出子として生まれ、解析機関についての著作などで知られる )により、パンチカード( 厚手の紙に穴を開け穴の有無や数などで情報を保持するメディア、過去にはコンピュータなどにも使用された。
現在では古い織機や、手回しオルガンなどに使用されている )の出し入れ順番の間違いにより予期しない計算結果が得られる可能性が示唆されている。
特にこのバグという言葉を有名にしたのはグレース・マレー・ホッパー海軍中尉である。
- 経歴
(計算機学者、エール大学にて女性初の数学の博士号を取得後、助教授となり数学を教えていたが、予備役としてアメリカ海軍入隊。
ハーバード大学にてコンピュータの開発を行う。
その彼女が、開発されたコンピューターに紛れ込んで不具合を起こした蛾を手帳に貼り付けて記述したというエピソードがあり、そこから転じて蛾=虫(bug)から来ている。
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修正法
その意図しない挙動がどのように発生しているのかを突き止め、それを修正することにより行われるが、特定の条件のみ発生することもあり、まれにプログラム自体ではなく、プログラムをコンピュータ等の機械が実行可能の形にする際に問題が発生していたり、プログラムを動かす機械側の問題ということもありうるため、この特定は難しいことがある。
また、プログラムにバグがない、ということは悪魔の証明と同様、証明不可能なものとして扱われ、丹念なデバッグによりひとつづつつぶしていくしかない状況である。
現在ではネットを介した更新プログラムの配信という手段でバグへの対処が確立しており、あるいはパッチや差分、新バージョンの配布によるアップデートという手段も存在したが、それ以前は特にROMを用いる家庭用ゲーム機のソフトの場合は不具合扱いとしてメーカー交換、あるいは仕様として公開しその動作しないよう要請することでしか対処ができなかった。
オンラインゲームや通信対戦を行うゲームなどでもユーザーに対し不公平なものになる場合もあるのでバグ報告フォームが用意されたゲームもある。
また、アーケードゲームの無限ループなどの問題、もしくはパチスロ機やパチンコ機の特定動作による攻略などが発覚しても、プログラム自体の修正は難しく、それ自体が店の収益に深刻な問題を起こしかねないためメーカーは慎重になっている。
余談
1970年代に8ビットパソコン用のOSとして代表的だったCP/M( 8080系CPUのパソコン用のシングルユーザー・シングルタスクのオペレーティングシステム、フロッピーディスクの使用を前提とし、8ビットPCに用いられたが、16ビット版のCP/M-86がIBM PCに公式採用されなかったためそれ以降はマイナーとなった )に同梱されているデバッグ用ツールにDDTというツールがあった。実はこれ殺虫剤( 虫(⇒バグ)を殺す )であるDDTとひっかけた名前であったりする。そのため、このツールは「殺虫剤」という俗称がついていたそうである。
CP/MのDDT | Dynamic Debugging Tool |
---|---|
殺虫剤(化学物質)のDDT | Dichloro-Diphenyl-Trichloroethane |
パチンコやパチスロといった実質上の賭博に使用される遊技機はプログラムアップデートは検定後の不正のもととなるため禁止されており、バグの損害で最悪はシマに設置された機種の停止( 閉鎖 )・問題となっている機種の撤去や総入れ替えといった負担を強いられてしまう。実例として過去にミズホのパチスロ機ミリオンゴッドのマイナーチェンジ機「ゴールドX」の不具合で店舗側がシマ閉鎖を余儀なくされたケースがあった。
創作における扱い
現実世界と同様にゲームやコンピュータにおける予期せぬ不具合といった立ち位置は変わらないが、これらのバグが単なるプログラムの不具合に留まらず、仮想世界から現実世界へと侵食するといった、ある種のパニックモノの要素も含まれている。
また、自我が発生したAIやプログラムが主人公達と友情を育むも、仮想世界の管理者がシステムの調和を保つ為にその存在を「バグ」と認識し、追跡者として敵対するといった展開も存在する。
コンピュータ知識が今ほど一般に普及していなかった時代には、キャラクター化されることも頻繁に行われていた。海外ではテントウムシのような甲虫、日本では芋虫のような姿が想像されていたこともあり、レトロゲームのなかにはモンスターとして登場するものもあった。
また、近年におけるゲーム作品では、バグを意図的に発生させる演出なども見られ、システムの一環として取り入れられている事がある。
バグを題材に取り扱った作品
キャラクターとしてのバグ
パロディウス:赤いバクの尻に「゛」がついたラスボスとして登場。
女神転生:バクがひっくり返り、BUGと書いてある異常にHPが高い悪魔として登場。初期ロットには低確率でデバックされ消されるメッセージが隠されていた。『真・女神転生』には、魔法の名前である仲魔マハラギオンが造りだせるバグがあり、小説「廃墟の中のジン」では設定の中に取り入れられている。
チャイルズクエスト:不定形モンスター「プログラムのバグ」が登場。
百鬼夜翔:電脳世界のバグ妖怪を強化して事件を起こすバグズリーダーという勢力が登場。
仮面ライダーエグゼイド:敵勢力としてバグスターが登場。
ゲームのバグ
バグポケ けつばん ィ゛ゃゾ┛A アネ゛デパミ゛ 罵愚の探検隊