概要
日本にはさまざまな地方に多くの民話や神話が伝えられており、仏教・道教などとも習合して、独特の世界観を作り上げた。それらの要素を大きく取り入れたファンタジーを広義に「和風ファンタジー」と呼ぶ。
狭義には「近世以前日本風の世界観を持った架空の要素」がストーリーの軸となる作品を指す。
なお、西洋風ファンタジーと対照的に、特にモチーフとなる時代観は限られておらず、ごっちゃ煮の世界観が作られる。西洋や中華風ファンタジーが古代中世風の世界を舞台にすることが多いのに対し、和風ファンタジーでは近現代そのままの世界に古代中世の要素が出てくるというパターンが多い。
これには、時代劇がウケなくなったという背景もある。日本の昔の文書は文法が全然違ううえに草書だったりと難読なものばかりであるため素人には考証ができず、さらに髷や日本髪が現代人の美的センスと合わないため、ファンタジーにすればこれを回避して美味しいところだけを使えるのである。
「和風ファンタジー」要素が入っていても、アクション・バトルで魅せる側面が強い作品は「異能バトルもの」と呼ぶことも多い。
また、現代の舞台におばけ・妖怪などが現れる設定の場合は「エブリディ・マジック」と呼ぶことも多い。
日本が舞台だが内容が和風でないファンタジー作品、日本出典の文化をサブ要素として扱っているだけの作品、マップの一つが古代日本風の国なだけの作品も和風ファンタジーとは呼ばれないことが多い(侍や忍者がでてくる程度ではNG)。
ホラーや時代小説等も同様で、和風ファンタジーと呼ぶかどうかはケースバイケース、また評者の好みや着眼点にも依存する。
下記にある銀魂や天外魔境のようにSF時代劇(和風SF)やSFファンタジーを兼ねていることも多い。
サイバーパンクによくあるバブル期日本を元にした現代和風「ファンタジー」も普通は一緒にはされない。
タグとしては「和風」と「ファンタジー」を組み合わせて検索するとより多くヒットする。SF、学園もの、ホラー、和洋折衷などと複合したジャンルも存在する。
『和風ファンタジー』と関連する作品
※作品名50音順。
漫画
- 青の祓魔師
- あまつき
- あやかしトライアングル
- あんみつ姫
- 犬夜叉
- うしおととら
- ウソツキ!ゴクオーくん
- うらら迷路帖
- おじゃる丸
- 怪奇警察サイポリス
- 奇異太郎少年の妖怪絵日記
- 鬼滅の刃
- きらきら馨る
- ぎんぎつね
- 銀魂
- 繰繰れ!コックリさん
- ゲゲゲの鬼太郎
- 結界師
- 桜姫華伝
- 地獄先生ぬ~べ~
- シャーマンキング
- 呪術廻戦
- 新ゲッターロボ
- つる姫じゃ~っ!
- 鉄壱智
- 東京BABYLON
- トリコ
- 夏目友人帳
- ぬらりひょんの孫
- 緋桜白拍子
- 不機嫌なモノノケ庵
- 妖逆門
- 百鬼夜行抄
- BLEACH
- 鬼灯の冷徹
- ムシブギョー
- 夢幻伝説タカマガハラ
- 蟲師
- 幽遊白書
- 螺旋のかけら
アニメ
小説・ライトノベル
- RDG
- 宇宙皇子
- 有頂天家族
- 陰陽師
- 刀語
- 空の境界
- 銀の海金の大地
- 少年陰陽師
- 鹿男あをによし
- しゃばけ
- つくもがみ貸します
- 帝都物語
- 東京レイヴンズ
- 常野物語
- 南総里見八犬伝
- 姫神さまに願いを
- ほうかご百物語
- 魔界転生
- 勾玉三部作
- 八咫烏シリーズ
- 我が家のお稲荷さま。
ゲーム
- アカイイト
- 暴れん坊天狗
- AIR
- 大神
- オシチヤ
- ONIシリーズ
- 鬼武者
- 朧村正
- 俺の屍を越えてゆけ
- 奇々怪界
- 霧雨が降る森
- 源平討魔伝
- サムライスピリッツ
- ゼルダの伝説 風のタクト
- 天外魔境
- 天神怪戦
- 天穂のサクナヒメ
- 東方Project
- にょきにょき
- 遙かなる時空の中で
- 緋色の欠片
- ひぐらしのなく頃に
- ファイナルファンタジー10
- Fateシリーズ
- マヨヒガ
- 桃太郎伝説
- モンスターハンターライズ
- 妖怪ウォッチ
- ライブアライブ