概要
『星のカービィ 夢の泉の物語』から登場した、謎に包まれた素性の仮面の剣士。
デデデ大王と並ぶシリーズのレギュラー的な存在でボスキャラ兼プレイアブルキャラとして活躍している。
初登場作の『夢の泉』では、あたかもデデデ大王の部下であるかの様に描かれており、後述の当時のデデププでは、デデデ大王の部下と明言されていたが、『スーパーデラックス』にて実はデデデ大王の部下ではないと言う事が判明した。
その設定が判明した後もアニメ版では、デデデ大王の部下(ただし、アニメのデデデはアレなので忠誠心はない)として登場したり、『スターアライズ』の『星の◯◯◯◯』の説明文では「大王の はい下のようで ありながら」とデデデ大王の部下のイメージが持たれていた名残が少なからずある。
『カービィファイターズ2』では、デデデ大王とタッグを組んでカービィと戦うこととなる。
『スーパーデラックス』からは戦艦ハルバードという軍艦を建造して自らの拠点とする様になり、彼の直属の配下(メイスナイト、アックスナイト、ジャベリンナイト、トライデントナイト)は総称してメタナイツと呼ばれる。
今でこそシリーズを代表するキャラの一角であるが、当初は出番が少し多い1ボスくらいの立ち位置に過ぎず、そこまで出番が多いわけでもなかった。アニメでレギュラーキャラとして活躍したことで人気が爆発し、現在の立ち位置に収まったと言える。
固有のテーマ曲が定まっていないのか彼の出番の際に流れる曲はちょくちょくブレる。だが、概ね『スーパーデラックス』の戦艦ハルバード内で流れた曲から選出される。
一応「VSメタナイト」という曲自体は存在するのだが、戦う頻度に対して曲の採用頻度はそうでもない。
星のカービィ25周年記念オーケストラコンサートのCDではなんと『メタナイトの逆襲』のBGMがボーカルアレンジされた。曲名は『Take off‼』で、メタナイト軍団の絆と革命に対する覚悟が歌われている。
内容自体は至って真面目なのだが、メタナイトの本来のキャラ性も相まって一周回ってネタ扱いされる事も。
『ロボボプラネット』以降は「メタナイトの逆襲」のエンディングテーマ「友と夕陽と…」をテーマ曲とすることも多くなっている。
ゲーム作品では『星のカービィWii』からボイスが割り当てられている。
Miiverseによると、声に特色のあるスタッフが演じているとのこと(スタッフ名などの詳細は不明)。
ファンからは『メタ様』と呼ばれる事もあり、これはアニメ版第36話「栄光のプププグランプリ_後編」のモブの歓声にも確認できる公式ネタである(かつてエンターブレインから刊行されていた『ファミ通DS+wii』の読者投稿コーナー「メタナイトファンクラブ」でも使用されていた)。
性格
「敵か味方か?」や「孤高の騎士」とも紹介されたが、彼の性格は「メタナイトの逆襲」で方向性が決定付けられた。
一人称は「私」で、如何なる時もクールでニヒルな態度を崩さない理知的な性格。同時に、何事においても自身の信念や正義に忠実な頑固者としての側面もあり、目的の為なら大胆不敵な行動にも迷わず出るほどの純粋さをもつ。
基本的に無愛想で敵味方に対しては終始冷徹な反面、内心で部下の忠誠に感謝するなど人情に厚い仲間思いの一面がある。どんな事態に陥ろうとも即座に部下たちへ的確な指示を与えるなど、ここぞという時の機転も利く。
「メタナイトの逆襲」では、堕落に満ちたプププランドを変えるべく戦艦ハルバードで制圧しようとするなど過激な面もあったが、カービィに敗れてからは見せることはなくなった。
以降は異変が起きた鏡の国に単身飛んでいったり、カービィ達と共に本性を表したマホロアと戦ったり、ハルトマンワークスが攻めてきた時はハルバードで追撃に向かい最終決戦でもカービィと共に星の夢との戦いに向かったりとプププランド(ポップスター)を守る戦士として活躍する場面が多くなった。
一方で、ダークメタナイトの存在や『スターアライズ』での一件から心の奥底に激しい野心がある事も断片的に明かされている。銀河で最強の戦士との戦いを望んだ事もあったりと、剣士としての求道者的な精神も持ち合わせている。
若干ナルシストなのではないかと疑わしき一面もあり、戦艦の船首に自らの仮面をかたどり堂々とアピールしている他、『タッチ!カービィ』のEDでもキザなポーズをとっていた。
SFC版『カービィのきらきらきっず』のおはなしモードでは小悪党のような緊張感のないセリフを連発するなどキャラ崩壊が凄いことになっている。
基本的にクールなイメージを持つ彼だが、カービィカフェをきっかけに実は甘党であるということが明かされる。メタナイトが夜な夜なこっそり食べてるパフェという商品は大きな話題を呼んだ。当初は甘党かまでは怪しいところだったが、「メタナイトが起きがけにいきなり食べてるアフォガート」、「メタナイトがマントからこっそり取りだすフォンダンショコラ」、「メタナイトが大事にとっておいた抹茶ムース」と言った続編が続々登場しており、現在では公式ポータルでも甘党であることが断言されている。(ただし、ゲーム内でこの設定が明言されて用いられたことはなく、アナザーメタナイト戦前にスイーツが大量に置かれているくらいの小ネタ程度である)
容姿
常に仮面を装備しており、その素顔は彼を倒して仮面を割る事によって見られる(その直後に、すぐに顔を隠し逃げていく)。
カービィそっくりの顔立ち及び体格だが、関係性は未だに不明。因みにカービィよりも両目の間隔が少し広い他、手袋を外した状態はカービィ同様の丸い手になっているらしい。たまにゲーム雑誌などで触れられる事はあるものの、各メディアミックスでは基本素顔を隠す傾向にある。
『夢の泉の物語』のアートワークでは黒い体に紫の仮面、赤いマントと現在と色が異なっている。
瞳の色は『ウルトラスーパーデラックス』以前は白だったが、『ロボボプラネット』からは3Dで白色は違和感があるという理由で黄色に変更されている。
『スマブラfor』のカービィのカラーバリエーションで先んじてメタナイト素顔風として、目が黄色になっていた。
SFC以降のイラストでは、マントを羽織るようになった。このマントは前述の通り、蝙蝠の翼状に変化させる事で飛行する事が可能。ゲーム画面上では飛ぶ時以外着ていないか、最初から翼になってる事が多い。肩パッドも追加された。
『ウルトラスーパーデラックス』以降は、このマントの羽ばたきには微弱な攻撃判定がつくようになった(ウイングカービィの羽ばたきと同じ)。
実力
一頭身の姿に反して、肝心の腕前は「音速にも迫る剣戟の使い手」と言われた卓越した実力の持ち主。
ボスとしてもかなりの強敵で、彼と戦う時は大抵ゲームも終盤にさしかかった頃である。常に慎重且つ俊敏に動きつつ、カービィと一定の距離を保とうとする動きをしたかと思いきや、不意に間合いを詰めて攻撃してくる高度なヒット&アウェイ戦法が持ち味。また、ガードを使用してくることもある。
『夢の泉の物語』では剣による攻撃が主だったが、『スーパーデラックス』では剣を振って竜巻や衝撃波を発生させたり、マントを蝙蝠のような翼に変化させて飛ぶ事が可能になり、素早い動きと多彩な攻撃でカービィを翻弄する。
多くの作品ではカービィと戦う時、その騎士道精神から事前に剣を渡しソードカービィにした上で一騎打ちを挑んでくる。
ただし、『夢の泉の物語』以外では他のコピー能力を使ってメタナイトと戦う事も可能(例えば、『スーパーデラックス』と『ウルトラスーパーデラックス』では時間経過でソードが消えるまで待つか、ヘルパーを出す→ソードを取ってすぐに捨てる(この際にヘルパーの方を向かないようにする事。運が悪いとヘルパーがブレイドナイトになってしまう)→ヘルパーを消して飲み込むとすることで回避可能)。
『スターアライズ』では、『スーパーデラックス』同様、時間経過(今回は20秒)でソードが消えるまで待つと、「早くしろ」と言わんばかりに剣を蹴り、戦いが始まる(ソードを無視してメタナイトに攻撃した場合も同様)。言い換えれば、ジャマハートの影響を受けていても、プレイヤー側が非礼な態度を取らなければ正々堂々と挑んでくる。ソード能力を使用していると攻撃を相殺できるシーンがあり、つまり与えられたソードを取る事が攻略の近道になるよう想定したようだ。
また、同作の『アナザーディメンションヒーローズ』で登場する異世界の彼アナザーメタナイトは味方として立った彼に匹敵する凄まじい力を見せてくれる。
強制的にソードを持たされる『夢の泉の物語(及び夢の泉デラックス)』では、戦いが終わった後でコピー能力は元に戻される。
使用する剣は普通の剣であったが、『星のカービィWii』からはアニメの設定から踏襲された宝剣ギャラクシアのような枝分かれの剣を使用している。
また、幾つかのタイトルでは実際に彼を操作する事も出来る。プレイアブルキャラとしての性能は作品によって異なるが、大抵は「スピードが速く強力なソード攻撃が得意だが体力が少ない」という上級者向けの性能である事が多い。最近はウイングカービィの技も使う事が可能で、完全にソードとは一線を画した性能になっている。
『スターアライズ』ではウイング技が『星の○○○○』におけるタイムアタック短縮に便利過ぎて「メタナイトタクシー」などという言葉も出る程。……が、アプデ第3弾で三魔官シスターズ参戦により、タクシー引退の危機に立たされるも、アドレーヌ&リボン、タランザ、秘書スージーでのプレイだと三魔官が短縮手段として使えず(※)、メタナイトの出番は残っている。仕様上any%RTA(本編クリアまで)ではまだ出番がある。
普段からかなりのスピードだが、炎属性を付加すると地上空中共に音速の剣技の名に相応しいスピードで駆け巡れ、使いこなせれば強力なボス達を翻弄する事が出来る。言うまでもないが斬撃属性を持つ。フレンズスター使用時も同様。
アップデートで「ギャラクティックカウンター」が追加、これはその名の通りカウンター技で攻撃力が高くボスの一部行動中に発生する防御力の影響を受けにくい、しかし地上敵に有効な下突き連打とコマンドが似てる為誤爆する事も。
※:アドレーヌ&リボンはドリームロッド入手場所が最終面となるレベル5終盤、タランザと秘書スージーは道中にドリームロッドが一切登場しない。
『ディスカバリー』では戦闘開始前にはやはり剣を渡してくるのだが、今回は時間経過だけでなく、剣に攻撃を当ててもすぐに戦闘が始まるようになる。ソードをコピーしているかしていないかで、ボス戦前のデモが変化する(特にソードをコピーしている時のデモは、後述のヒントになっている)。
ステージを飛び回りながら、剣戟や斬撃で攻撃してくる上に、体力が少なくなるとスターアライズで披露した竜巻で岩を持ち上げて降らせてくる攻撃を繰り出してくる。
特に注意なのは、青いオーラをまとって溜めた後にこちらに向かって高速に迫る『アッパーキャリバー』で、当たると専用ムービーで滅多打ちにされて大ダメージを食らうことになる。しかし、ソード系コピーの状態であれば、メタナイトの方を向いてタイミングよく攻撃ボタンを入力することで鍔迫り合いに発展し、連打して打ち勝つとギャラクシアを弾き飛ばしてしばらく隙を生じさせられる。しかも、この時落ちているギャラクシアを拾う事でメタナイトソードになる事ができる。まだメタナイトソードを作ってない、またはメタナイトソードに設定してなくても、ギャラクシアを拾えばメタナイトソードになれる。
なお、ギャラクシアを取られた、または弾かれている間に第2形態に移行したメタナイトは普通のソードで代用する。もちろん、この剣も鍔迫り合いで弾き飛ばす事ができる。
すっぴんや他のコピーの場合は緊急回避で横に避けるか、溜めている間にメタナイトの視線の先からダッシュで横へ逃げる事で回避可能。当たり判定が広いので注意。
予備のソードは『夢の泉の物語』のアートワークで所持していた剣のデザインを再現している。
余談だが、ギャラクシアを失ったメタナイトは攻撃のエフェクトが異なるものの一切弱体化していないのを見るに、メタナイト自身の強さはギャラクシアに依存していない事が示唆される。
なお、メタナイトカップは3面までボスおよび、序盤レベルの中ボスしかでないほど短く、クリアする度に何度もレアストーンを入手できるため、レアストーン目当てのプレイヤーに周回されることが多い。
ちなみに最初に挑めるメタナイトカップで倒すとメタナイトの剣技を真似した「メタナイトソード」を作る事が出来る様になる。
ちなみに本作では前述のとおりメタナイトと戦うわけだが、実はリメイク作品を除くと「スーパーデラックス」以来となるメタナイトが自らカービィに勝負を挑んでくる作品だったりする。
派生形態
特定の作品に登場する派生形態に関してはダークメタナイト、アナザーメタナイト、メタナイトボーグなどそれぞれの項目を参照。
主な登場作品
本作初登場。デデデ大王から渡されたスターロッドの一つを持っており、レベル6のオレンジオーシャンでそれを巡ってカービィと対峙した。本作ではそれまでのステージの要所要所に現れてはカービィに無敵キャンディーを与えていくなど、カービィに味方をするような素振りも見せていた。
リメイクに当たる『夢の泉デラックス』では上記の味方のような行動をすることはなくなった。
また、本作から初のスピンオフ主役作品である「メタナイトでゴー!」が遊べるようになった。
クラッコランドの上段エリアでMrシャインを倒す前に星を破壊すると出てくる。
但し、ただでさえ難しい本作を一度クリアして挑む必要がある。
デフォルトのスコア記録のプレイヤーアイコンとして描かれている。
「メタナイトの逆襲」ではメタナイツとともに巨大空中戦艦ハルバードを建造、堕落に満ちたプププランドを変えるという名目での武装蜂起を画策した。
しかし、それを察知したカービィに船に乗り込まれ、配下の軍団や配備された兵器を使って迎え撃つも、最終的に艦の機能を完全に破壊されて沈没寸前まで追いつめられる。
メタナイトは艦からの脱出を図るカービィの前に立ちはだかり最後の戦いに臨むも、それにも敗れて自身もまた沈みゆく船から離脱した。
『ウルトラスーパーデラックス』では追加モード「メタナイトでゴーDX」の主役も努めている。本作からポイント制の攻撃ができるようになり、ギャラクティックナイトとの因縁も生まれている。
SFC版のおはなしモードに登場。先述の通り小悪党のような口ぶりになっており、黒歴史感が強いものになっている。
オープニングで颯爽と登場する他、条件を満たせば「エアライド」と「シティトライアル」でプレイアブルキャラクターとしても使用可能。
ただし性能はというと、常時ウイングのように羽ばたいているためスピードはいまいちで、攻撃範囲や威力はソードより遥かに劣っているためエアライド3弱やらエアライド最弱なんて異名をつけられがち。
リメイクなどを除けば久しぶりの本編新作登場。
鏡の国の異変を察知して鏡の国に赴くも、そこにいた己の分身のダークメタナイトとの戦いに敗れ鏡の世界に幽閉されてしまう。
後から鏡の国に入り込んだカービィ達に再度メタナイトに扮して近づいて来たダークメタナイトの前に現れてそれが偽物だと暴露、ダークメタナイトを倒し、最後の戦いに向かったカービィらに剣を投げ渡した。(なお、勘違いされがちだがこの剣がメタナイトのものかは不明。エンディングで台座に置いていく描写から鏡の国のものであるとも取れる)
カービィ達が異変の元凶を滅ぼし、国を救った後はカービィ達ともども鏡の国から去っていった。
直接的な描写はないが、彼もカービィやデデデと同じく球に変えられていた。
特定の条件を満たすと、このメタナイトも使用可能になる。相変わらずスピードは早いが体力は3と少なめ。
カービィとドロッチェ団の宝箱争奪戦の折、その宝箱の中にダークゼロが封じ込められていることを知っていたため、両者の間に突如乱入してその宝箱を奪取する。
海底に隠していた戦艦ハルバードの中でメタナイトを追ってきたカービィと戦うが、その直後にドロッチェに宝箱を奪い返され、箱の中にいたダークゼロを開放されてしまった。
戦艦ハルバードでプププランド上空を巡行中、プププランドで起こっている異変に気づくが、そこにアミーボ・アモーレの奇襲を受け、毛糸の世界に送り込まれてしまう。
だけでなく、その先でアミーボ・アモーレに操られてしまい、彼の元にやってきたカービィと戦わされた。
リメイクの『毛糸のカービィプラス』ではサフゲーム「メタナイトスラッシュ」で操作可能。
木陰で休んでいた所に宇宙船ローアの墜落事故に遭遇。カービィ、デデデ、バンダナワドルディとともに墜落現場に駆け付け、そこで出会った船の主マホロアのために飛び散った船のパーツ集めの旅に出た。
最初から操作可能である事に加え、デラックスではわいわいマホロアランドに収録されたミニゲームにおいても参加。
突如ポップスターに侵略してきたハルトマンワークスカンパニーの軍勢に際して、戦艦ハルバードで迎撃に向かうが敵の猛攻により艦を落とされてしまい、自身も囚われの身になる。
その後、体をサイボーグに改造されたメタナイトボーグやメタナイトボーグ改となってカービィに立ちはだかったが、カービィに倒されると元の体に戻った。その後、カービィがプレジデント・ハルトマンと戦っている間に戦艦ハルバードを修復したようで最終決戦の場に登場。ロボボアーマーに戦艦ハルバードを読み込ませ「最終決戦艦ハルバードモード」へと変形させる。
クリア後には新たなスピンオフモード「メタナイトでゴーリターンズ」の主役を務める。こちらでは本編でカービィがのんびり昼寝し続けた場合のIF展開だったりする。
宇宙から落ちてきたジャマハートの影響で狂暴化、出会ったカービィに対して問答無用で勝負を仕掛けた。
ジャマハートの邪気が抜けると正気に戻り、以後はドリームフレンズの一人として活躍する。
ワドルディの町にコロシアムが出来上がると登場。修行のためにカービィより後から新世界にやって来たらしい。
ストーリーには一切関わらないが、登場前から第4面ホワイティホルンズまで探索済であり、その後はワドルディの町の護衛を買って出ている様である。そのためか「ありがとうメタナイト」というプレゼントキーワードがコロシアムの壁に書かれている。
少なくとも襲撃に来たゴルルムンバを30回は返り討ちにしたらしく、デデデと違って黒幕の洗脳にも打ち勝っていた。
また、『カービィのピンボール』や『タッチ!カービィ スーパーレインボー』などでは少しだけ登場していたり、『あつめて!カービィ』ではサブゲームのボスを努めたりしている。
ポーズ画面での解説
- メタナイトでゴー!DX(USDX)
剣にやどるは むげんのパワー
おともにナイトを したがえて
ぎんがの果てまで しゅぎょうのたびだ!
- 星のカービィWii
かめんの ナイトが
クールに さんじょうっ!
空をとんで つるぎでまう
すばやさ ピカイチ
しゅぎょうの せいかだ!
- メタナイトでゴーリターンズ(ロボプラ)
かめんのきし が 帰ってきた。青き翼と
万能の剣を ほゆう。メタポイントをため、
下がめんを タッチすれば ひっさつワザも
放てる。カービィが おひるね している
間に、カンパニーを つぶすべく 飛ぶ!
- スターアライズ
さっそう 見ざん「夢の泉の物語」より!
きしどうせいしん むねに ひめ、
こ高 しゅぎょうに いどむ かれだが
友との きずなも わすれはしない。
剣にやどせ、新たなる フレンズパワーを!
- 星のメタナイト その闇、我が剣の糧に(スターアライズ)
「ムッ 凶星...。さればその闇、わが剣のかてに...!」
あのナイトが「夢の泉の物語」から 見ざん!
大王の はい下のようで ありながら カービィを助け
時には 巨大戦かんで かくめいも おこす…
そんなナゾ多きナイトが、かなたの闇さえ さっし、飛ぶ!
アニメにおけるメタナイト
『星のカービィ(アニメ)』ではレギュラーキャラとして登場。デデデ大王の部下ではあるがその正体はかつてナイトメアに挑んだ銀河戦士団の1人。
詳しくはメタナイト卿を参照。
漫画におけるメタナイト
初登場は2巻から。登場するたびに容姿、設定、地位などがリメイクされている。この頃はメタナイトの登場作品が少なかったのも大きい。
初登場話ではデデデ大王の部下として登場している(ゲームの方でデデデ大王の部下ではないと判明して以降そのような設定はなくなった)。
剣の修行をするべく旅に出ていたが手下を率いて帰還。礼儀正しく堅苦しいためデデデの自堕落な素行は見過ごせず、修行から帰るなり規則正しい生活を指導することに(このためデデデには苦手意識を持たれている)。
そこでポピーの提案で「礼儀を弁えないカービィを叩き直してほしい」と依頼され、メタナイトはカービィと接触。第一印象は「まるまるとしていて見るからに品のない奴」ということで、メタナイトもカービィを叩き直す気になる。
ところがチービィには「おまえたちよく似てるな。兄弟じゃないか」と言われ、カービィには「お兄さんお顔を見せてー」と懐かれる始末だった。カービィが上に乗ってドラえもんをやらかした事も(単行本2巻。先述の通りメタナイトの姿はカービィと非常に似ているが、公式では両者の関係は明らかにされていない)。軽蔑していたカービィと一緒にされたメタナイトは実力を示すことで周囲を平伏させようとするが、いずれもカービィのコピー能力には勝てず失敗に終わる。
しびれを切らし直接対決を行い、必殺技「真空たつまき回転斬り」を披露する(この技はやや表現を変えて「メタナイトの逆襲」で逆輸入された)。だがカービィもトルネードとビームを組み合わせた技で反撃して来たため敗北する。
素直に負けを認めた後は「カービィ先生」と呼び慕い、どうすればそんな風になれるのかと問い弟子入りする。先生と呼ばれて舞い上がったカービィもその気になってしまい、まずは大食いの練習ということでデデデの城にある食べ物を二人で食い散らかすのだった(デデデにはメタナイトの変わりようを驚かれている)。
ちなみにこの頃は資料が少なかったためか瞳が描かれている。カービィのようなつぶらな瞳ではないがそれに近い感じではある。
8巻での原始時代編では「メタナイトの逆襲」を反映してか、カービィたちの村(プププ村)を侵略に来た敵として登場。この時の一人称は「おれ」。
メタナイツを率いてカービィたちと激突し、自身はカービィと対決する。互角に渡り合うが、カービィが仲間の応援によって火が付き、歌をうたった(マイクを使った)ことで堪らず敗北。「くそ~っ、おぼえてろよ~~!!」と捨て台詞を残して逃げ帰って行った。
11巻ではデデデ大王を倒してプププランドの征服を目論む悪党として登場。野望を実現するべく秘密基地でミサイルを開発するが、それを察知したカービィたちが阻止するべく乗り込むという内容になっている。またこの回はカービィの迷言「通りすがりのジョニーです」で有名。
囮役になっていたカービィを拘束して電流拷問に掛けるが、スイッチを入れる前にスパークで自分から電流を出していたことがわかり「ふざけやがって!!」と怒って牢屋に放り込んでしまう。これが仇となってクーたちにカービィを救出されてしまった。
だがミサイルの発射は秒読みであり、阻止しに来たカービィたちの前で目的を語る。それはコショウをたんまり詰め込んだミサイルでデデデ城を攻撃し、半径10メートルにわたってコショウを舞い散らせてデデデをくしゃみと涙で苦しめることだった(火薬を使わなかったことに関しては「そんなの使ったら死んじゃうだろ!」とコメントしている)。
メタナイトは剣を手にカービィたちに勝負を挑むが、足元にいたグーイを踏んづけてしまい転倒。仮面が割れてしまったため「覚えてろ――!!」と捨て台詞を残して撤退。
直後、カービィがミサイルを破壊するべく爆弾を仕掛けたため、爆弾を搭載したままミサイルが発射されてしまう。不運にも爆弾が爆発するよりも先にミサイルが着弾してしまうのだった。
結果的にデデデの城を吹っ飛ばしてしまったため「わたしのせいじゃないぞ~」と動揺していた。
この後の話でもメタナイツを率いてプププランドに攻め込むが、たまたま巨大化していたデデデのくしゃみ一発でまとめて吹き飛ばされてしまった(わずか2コマで退場)。これが旧作における最後の登場となった。
しかしコロコロアニキ連載の新作では近年のゲームでの出番の多さから準レギュラーへと昇格し、デデデ大王の部下でも侵略者でもなくなった。またリボンちゃんにも惚れられている(ただし見た目が幼稚園児なので「子供が懐いて来ている」くらいにしか思ってないようである)。
ミステリアスな振る舞いからプププランドでの人気は高く、特に女性ファンが多い。CMにも引っ張りだこ。何よりメタナイト自身、目立ったり異性にもてはやされたりすることを特に嫌がっていない。
台詞に「フッ」を付けるなどキザだが傲慢ではなく、カービィに助けられたら素直に礼を言うなど律儀。一人でいることが多いが、人と関りを持つことを拒むような一匹狼ではない。
ただし野心家という部分は旧作と変わっておらず、主人公や王様を決める際は武力によってその座を奪い取ろうとしている(しかも前者に関してはカービィたちと乱闘の末に引き分けになり、ズタボロになりながらも「わたしはあきらめんぞ~」と執念深さを披露している)。「何かを決める時は勝負で決めろ。勝った方が正しい」というキャラである。
また怒ると剣を取り出して振り回すなど怒りっぽいところも旧作と同様。何気に剣のデザインがギャラクシアになった。
飛び立つ際に仮面を落としたことに気づかなかったり、もしもの時のためにスペアの仮面を複数用意しているなどお茶な一面も(本人も「仮面が外れているのに気づかないなんてありえないだろ!?」とかなり動揺していたが、そのありえないミスを2度もやらかしている)。
作者のひかわは「メタナイトは人気があるからもっと出してあげたい。でも描くのが難しい」と傑作選で述べている。
主要キャラでカービィとはライバル関係。全体的にゲームとはかなり違う。
性格がとてもナルシスト全開で、いつも周りにキラキラやバラがたくさん描かれている。英語混じりに話しており、口癖はアメリカ生まれの某ライバル超人よろしく「ヘイ、ユー!」「オーマイガー!」「愛と正義の名にかけて」など。なので周りから気持ち悪がられる事も。
更に、ドロッチェは彼を見ただけで拒絶反応を起こし、吐いてしまうという始末。だが、カービィやデデデ、ナックルジョーなどが出る大会にしれっと参加した際に黄色い声援を浴びるなど、女子からはモテているようだ。
初登場は第1巻。この時からネタ全開で、良くも悪くもこの作品での彼のイメージは固まっていたと思われる。
因みに、自分のテーマでシングル『メタナイトの歌』を発売した事があるが、その歌詞は自身を持ち上げる歌でしかも無限ループ曲であった。この曲は作中で1回しか出ておらず、実際に聞いたのはデデデ大王と部下のバッティーの2人だけである。
作中で持ってる剣は宝剣ギャラクシアである(大昔に作られた、ありがた〜い剣)と事がちゃんと明かされている。ただし充電式で、デデデに博物館に飾られたりカービィの夜食のカップ麺の重しにされた事も。
USDX発売シーズンには『メタナイトの逆襲』に因んでプププランドを戦艦ハルバードで征服しようとした事も。征服したらタイトルを『愛と正義のメタナイト も~れつセレブアワー!』に変えてカービィたちにスパルタ教育させようと企んだが案の定沈没。
しかも巨大隕石がプププランドに衝突寸前の際に、「普通に隕石を止めるのはベタ」という理由で、隕石をよそにどじょう掬いをし、周りからドン引きされた。この時、鼻があるかのような姿で描かれた。
強風で仮面が取れ、全身をトイレットペーパーで包み探したが、カービィには「あなたの名前は目田内藤さんでしょ!」と言われ、しかも仮面はカービィに焼肉鉄板代わりにされていた。
その後、銭湯に行った際にも、仮面が紛失し、その後カービィの卓球ラケット→鳥の巣に挟まる→化物を封印する鍵→カービィの手違いでまたも鳥の巣と散々である。
また、クレイシア登場回で、戦いを挑んだものの、「邪魔」と言われ、色を吸い取られ動けなくなった挙句、デデデなどの他のキャラたちが、カービィとクレイシアの芸術対決に注目していた事で、存在を忘れられてしまい、二週間放置された挙句、「エレガント像」と名付けられ待ち合わせ場所にまでされていた。
女装したカービィに求婚し、子供は十人欲しいという爆弾発言をしたことも。
ギャグ漫画ということもあってか、戦績も良くはなく、カービィにスケートやスイカ割りなどで戦いを挑んでは、何らかの理由で負けるのがお約束。
しかし本人は勝負事には負けられないタチであり、巨大そうめんや、色々あって巨大スイカになったカービィに対して立ち向かっていくが潰されるのがオチ。
後述の通りプププランドを脅かす可能性がある人物に対しては強いが、ラスボスキャラでもあるマルクの方が強いため、日常回で技が決まったシーンはそこまで多くない。
こんな彼だが、長編で、マルク襲来時には巨大な爆弾による被害を止める活躍をした。(その後カービィと共闘しようとするが…)またシャドーカービィ襲来時は、シャドーカービィとの対決で大ダメージを負ったカービィに対して、叱咤激励の声援を送り、鏡の世界から来た自分に対しては自身のプライドにかけて、マッハトルネイドで勝利を収めている。と大長編ではかっこいいところが目立つが、基本的にこの作品ではアニメ版の天然とも言える設定を引き伸ばした、完全にネタナイトで、作品中で一番アホと言われている。
とある理由からどじょう掬いを始めた際には鼻が描かれていた。
余談だが、明らかに等身が高すぎる彫像が作中で登場している。
- カービィ&デデデのプププ日記
たまにデデデの部下として出てくる。デデデの声には人一倍敏感で、彼がピンチになると高確率でやって来る。最初は西の砦に住んでいるという設定だったが、作者が変わったのが原因かこの設定は忘れられた。
カービィの事はライバル視してるが、カービィ本人はメタナイトをただの友達と思ってるらしい。
一見カービィとは仲が悪そうに見えるが、実は直接対決はあまりしていない。それどころか、一緒におつかいに行ったり、東の森へ一緒に偵察に行ったりと普段の仲は良好である。
因みに、かなりひどい花粉症を持っており、花粉症のシーズンになるとくしゃみが止まらなくなる。自分の剣を包丁扱いされる事を嫌がるシーンも。
また、初期は栗ご飯好きという設定もあった。
3巻にゲストとして登場。
戦艦ハルバードで宇宙を旅しており、カービィのコピー能力をアイテム(掃除機)の力で奪い取るためにポップスターにやって来た。目的はコピー能力でモテモテになること。
デデデから絶交を告げられて落ち込んでいたカービィに優しい言葉で近づき、隙を突いてコピー能力を奪おうとする。ところでそれを知ったデデデから怒りの突撃を受け取っ組み合いとなる。
だが幸運にもカービィが掃除機に入り込んだため、起動させて目的を達成。能力を奪って逃走する。
直後にカービィの吸い込みによって引き戻され、掃除機どころかハルバードまで口の中に吸い込まれてしまう。
能力を取り戻された上に宇宙船がなくなったため帰ることもできず落ち込むメタナイト。その姿を見たカービィは新しい宇宙船を用意する。本当の優しさに触れたことでメタナイトは「自分が間違っていた」と改心し、感謝の笑顔を残してポップースターから旅立っていた。
なお、宇宙船はデデデの城を改造したもののため、デデデは甚大な被害を受けることとなった。
その後はカービィが配信した動画にコメントしている。
8巻で再登場。お祭りの平和を守るためこっそりと見守っていたら、お面屋にお面と間違えられて売りに出されてしまう。デデデたちに助けられた後は普通にお祭りに参加。終盤で崖から落ちてしまったカービィとデデデを、マルクと協力して助けるなど活躍を見せた。
1巻からレギュラーとして登場。デデデ大王の忠実な部下であり「最強の戦士」と信頼を受けている。逆にメタナイトの方もカービィとデデデを「強者」として尊敬している。
ワドルディ&ワドルドゥの上司であり、当初は二人に対して偉ぶった態度を取っていた。初登場時には「カービィのことは知り尽くしている」と豪語してカービィに勝負を挑むが、直近の事情はまったく知らなかったため驚愕していた。
この際、ワドルドゥには見透かされているのかわざわざ「カービィのことを知り尽くしたメタナイト様」と煽るような発言を二回もされている(描写的に二回目はわざと煽ったと思われる)。
対抗して戦艦ハルバードを呼び出すもうっかりデデデの城を破壊してしまったためお叱りを受けてしまった。カービィが庇ってくれた時に友情を感じたり、そのカービィのおかげで城が元通りになったので感謝する。しかしハルバードを飛行させた際にまたもや城を破壊してしまうというドジを披露した。
えらぶったドジっ子という感じで実力はかなり怪しかったが、後の戦闘描写で結構強いことが判明した(カービィが4人になった際に敵と思われて襲われたが、ボロボロになりながらも全員やっつけている)。
段々と柔和な性格になっていき、カービィや部下たちに対して面倒見がよくなっていった。またカービィのことは好敵手として見ているところもあるが、態度は友人に対するそれである。なお、コックカワサキには敬語を使っている(見た目的に年上、もしくは実質的に大王の専属シェフだからだろうか?)。
常識人で苦労人なところもあるが、ドジは相変わらずなので周囲からツッコミを受ける。またタランザから珍しい生き物を見つけて来るように言われた時は、その辺にいる虫を集めるなど「普通のこと」しかできず落ち込んでいた。
小説版での立ち位置
角川つばさ文庫出版の小説では、第1巻『あやしいグルメ夫人の巻』から登場しており初期の作品では飛行船でプププランドに来ていた。基本的な性格は正々堂々としているが、目的の為には誰とも組むという説明がなされていた。
面倒事を嫌う事からカービィやデデデと関わりたがらないが、何故か毎回のように彼らのアクシデントに巻き込まれるのが常。
3巻では、とある事情でアクティブレイドの巣を狙うドロッチェに配下のソードナイトとブレイドナイトを助けられた借りを返す為に協力した。
4巻『メタナイトとあやつり姫』では彼が実質的な主役のエピソードとなっている。
8巻『メタナイトと銀河最強の戦士』にて一度タガが外れると普段の理性を失い何処までも強さを求めるという狂戦士的な一面が判明し、その欠点を自覚するが故にカービィを内心では一目置いている。
人を見る目だけは確かなデデデの言葉を借りれば「頭がいいふりをしたバカ」とのこと。
外部出演
第3作『大乱闘スマッシュブラザーズX』から参戦。
「宝剣ギャラクシア」を持っているにもかかわらずリーチが短いが、全体的にワザの発生が早く判定も強い。更に広範囲をまとめて攻撃出来るワザが揃っている為、意外と当たり負けしにくい。
カービィと同様に5回の空中ジャンプが可能で、やはり判定が強めの空中攻撃も合わさり、空中戦に持ち込むと相手に何もさせずに一方的に撃破出来てしまう事も。
本シリーズで登場した技は原作でもいくつか登場している。
詳しい解説はメタナイト(ファイター)を参照。
余談
彼がボスとして初登場した『夢の泉の物語』では、「ラスボスよりも強い」と言う声が多数ある。それはメタナイト自身が強いと言う点もあるが、実際はもう1つ考えられる。
実は、実機のFC版ではメタナイトの当たり判定が少しズレている。その時は近接戦の代名詞とも言える能力のソードで戦うので、近づいてはズレた当たり判定にぶつかりダメージを受けやすくなってしまう。もともとカービィと同サイズで、相手が小さいのもある。
このバグはVCや3Dクラシックスでは修正されてるのでご安心を。
デデデにも言えることだが、近年の本編作品では洗脳されて戦うことが多く、自らの意思でカービィと戦うことが少なくなっている。
pixivにおけるメタナイト
仮面を付けたかっこいいイラストだけでなく、可愛い素顔も多く描かれている。因みに、メタナイトは上記で挙げたような要素もあり女子に人気だが、かっこよさに憧れるのか男性ファンも居る。その人気は主人公のカービィに次ぐ程。
一方で、シリアスでカリスマ溢れる世界一かっこいい一頭身としての描かれ方以外に今世紀最大のネタキャラ(通称「ネタナイト」)という真逆の傾向も存在する。
関連イラスト
関連タグ
通常タグ
カービィ ダークメタナイト ギャラクティックナイト バルフレイナイト アナザーメタナイト メタナイト・幻 メタナイトボーグ
宝剣ギャラクシア メタナイツ 戦艦ハルバード ソードナイト ブレイドナイト
おまけ
ニセナイト:ジャンプの漫画『ニセコイ』に登場した、メタナイトそっくりのパロディキャラの俗称。ニセコイのメタナイトだからニセナイト。
坂田銀時:クールで剣の使い手かつ甘党であることから彼を連想した人が相次いだ。