「オレは、オレは最早鏡の中の幻ではない……!!オレは存在する!最強のライダーとして……!!」
声:須賀貴匡
スーツアクター:高岩成二、岡元次郎、矢部敬三、中田裕士(RIDER_TIME_龍騎)
概要
映画『仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』及びTVSP『仮面ライダー龍騎 13RIDERS』のみ登場(TVSPは変身後の姿のみ)。
鏡像の城戸真司が変身する仮面ライダー。『HEROSAGA』での漢字表記は「龍牙」。
基本カラーは黒。龍騎とほぼ同じ姿をしているが、スーツの色は全体的に真っ黒く、目の形は吊り上がり、ドラグクラウン(頭頂のライダークレスト)も龍騎のものより禍々しい形状になっている。
目は普段は黒いが、赤く発光するギミックが備わっており、複眼が吊り目となっているのは仮面ライダースーパー1のオマージュであるとされる(出典:『仮面ライダーの超常識』(双葉社)2016年・P179より)。
変身エフェクトは他の13ライダーが白灰色なのに対して、龍騎のネガという事なのか黒く、変身完了音まで異なる(この仕様はCSMでも再現された)。
召喚機はブラックドラグバイザー。
左腕に装備されているガントレットタイプの召喚機。ベントインの手法は龍騎と同じ。尚、この召喚機のみカード装填時のボイスがくぐもった様な声になっている(ディケイド版では何故か他の龍騎ライダーと同じボイス)。
戦闘能力も極めて高く、剣術を得意とするナイトやファムを圧倒し、接近戦では無類の強さを誇る王蛇すらも追い詰めている。スピンオフではメタルホーンを装備したガイを丸腰のまま一方的に甚振っていた。
しかも、真司=龍騎が機転を利かせながら我武者羅に戦うのに対してリュウガは合理的且つ最低限の動きで戦う戦法を得意としている。
王蛇戦では王蛇のラッシュを的確に受け止めて蹴りで怯ませた所をすかさず、ドラゴンライダーキックでジェノサイダーを倒し、王蛇をブランク体に戻す、ファム戦ではファムが飛び掛かってきたタイミングで予めアドベントを起動させ、柱に複数回激突させて致命傷を負わせていた。更には、ドラグクローファイヤーで追い討ちを掛けようとした。
先述したようにガイ戦では素手で戦っていたが、ガイが発動したアドベントカードを無効化するコンファインベントを持っている事を考えると、素手で圧倒するのは極めて理に適っている。しかし、その様な戦法を取れるのもリュウガが13ライダーでもトップクラスの戦闘力を持っているからであろう。
13RIDERSでは、終盤に主君の分身である仮面ライダーオーディンと共に登場。龍騎とナイトを倒す為に他のライダー達と共に戦った。
変身者が鏡像の真司かは不明だが、劇場版を反映してか、ディスパイダーに苦戦していたファムを助ける様なシーンもあった。
それまでに登場していた「仮面ライダーの偽者」は、こいつ等やこいつやこいつの様に間抜けだったり実力で本物に劣る等、どこかしょっぱい役回りが多かった。
しかし、リュウガは高い実力と物語における重要な役割等、それまでの偽ライダー達とは一線を画する存在として描写され、視聴者に強い印象を残した。
これ以降、平成ライダーにおいて「主人公とよく似た姿のライダー」は強敵やストーリーで重要な役割を果たす存在とされる事が多くなり、いわゆる「ネガライダー」の始まりである(「サブライダーとよく似た姿の黒いライダー」は前年の映画に登場した)。後続のネガライダー達はその多くがリュウガと似た配色であり、開祖である彼が与えた影響は非常に大きいと言えよう。
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スペック
身長 | 190cm |
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体重 | 90kg |
パンチ力 | 250AP(12.5t) |
キック力 | 450AP(22.5t) |
ジャンプ力 | ひと跳び40m |
走力 | 100mを4.5秒 |
所持カード
カードの種類自体は龍騎のそれと同じだが、イラストは鏡写しの様に左右逆の構図で、黒を基調としたカラーリングになっている。アドベントとファイナルベントは別デザインとなる。
尚、アドベントカードのAP/GPがそれぞれ1000ずつ高く設定されている。
ドラグブラッカーを召喚。6000AP。
閉鎖空間では影から出現する。
黒いドラグセイバーを召喚する。3000AP。
黒いドラグシールドを召喚。3000GP。
実は「龍騎」当時では未使用であり、「RIDER TIME 龍騎」でのナイト戦で初披露された。
黒いドラグクローを召喚。3000AP。
ドラグクローファイヤーを放つ事が出来るが、龍騎とは異なり、放つ炎も黒くなっている。
劇中では仮面ライダーファムに対して放ったが回避された。『RIDER_TIME_龍騎』ではドラグブラッカー無しで発動したが、ナイトのウイングウォールで防がれている。
『KAMEN_RIDER_DRAGON_KNIGHT』でオニキスが使用したバージョンは炎が赤くなっている(ドラグブラッカーの目も黄色くなっている)。
必殺技「ドラゴンライダーキック」を発動。7000AP。
その他
龍騎同様に昇竜突破や竜巻防御を繰り出している姿がカードダスで確認出来る(RK-077とRK-078)。
APとGPはリュウガの持っているアドベントカードの法則性に倣い、1000P高くなっている。
契約モンスター
黒い東洋龍型のミラーモンスター。ドラグレッダーと同種のモンスターだが、全ての能力において上回っている。
口から放つ火球は相手に命中すると石化し、固定させる効果がある。
最期
龍騎に一度はラッシュで圧倒されるが、パンチでマンションに生じた風穴まで吹っ飛ばして大ダメージを負わせた。
しかし、渾身のドラゴンライダーキックでの一騎打ちは龍騎が制し、爆炎の中に散って逝った。
尚、APは上の筈なのに龍騎との打ち合いで負けた理由に関しては「ドラグレッダーが今迄倒した多くのモンスターを餌にした事で、カードに記載されている数値よりも強化され、通常よりもスペックが上がっていた為」という説の他、「真司が美穂に靴紐を結び直して貰ったから」という意見もある(なお、相棒のモンスターはお互いに実力が拮抗していた)。
リュウガサバイブ
HEROSAGAで初登場したリュウガの最強形態。
詳細は該当記事を参照。
龍騎以降での活躍
仮面ライダーディケイド
「ファイズの世界」では鳴滝が士を抹殺する為に召喚したライダーとして登場するが、ディエンドが召喚&FFRしたキバアローのFARにドラグブラッカー毎敗れる。
「ネガの世界」ではダークライダーの1人として登場。光夏海の友人の一人である佐藤博彦の偽物が変身するが、ディケイド・コンプリートフォームが召喚した龍騎サバイブと共にファイナルアタックライドで繰り出されたバーニングセイバーで倒された。実は龍騎サバイブと対峙するのはこれが初めてである。
ファイナルステージでは龍騎に化けた偽物が登場。鍋の裏に鏡を仕込んだトリックを使ってディケイドとディエンドの苦手なナマコを鍋に仕込んで、恐怖と混乱の渦に陥れるが、トリックを暴かれて正体を現した。原典では見せなかったガードベントを両肩に装着した姿を披露するが、番宣の為に登場した仮面ライダーWが加わったオールライダーに敗れる。
『仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』ではディケイドによって龍騎に変身させられた郡山郡司さん(40)を王蛇と共に襲撃した。これで生き残れという方が無理である。
超電王トリロジー
『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』ではディエンド・コンプリートフォームの「アタックライド・劇場版(GEKIJYOUBAN)」で他の劇場版限定ライダーと共に召喚されている。ドラゴンライダーキックを発動(電子音声は鳴らず)しドラグブラッカー共々G電王に突撃した。
スーツアクターは高岩成二が務めた。
仮面ライダージオウ
本編第21・22話のリュウガ編にて「EPISODE FINAL」での戦いが回想として描写されており、本作における鏡像の真司はアナザーライダーと化した存在「アナザーリュウガ」として登場。
仮面ライダーとしてのリュウガは下記のスピンオフでの登場となる。
RIDER TIME 龍騎
『仮面ライダージオウ』のスピンオフ作品『RIDER TIME 龍騎』にも登場。上述の通り変身者は鏡像の城戸真司だが、劇中では本家と同様に真司の体を乗っ取る形でリュウガに変身している。初対決となったガイを素手で完膚なきまでに叩きのめし、王蛇とは互角に渡り合った。ナイト戦では本編で使用しなかったドラグシールドを召喚し、ファイナルベントの撃ち合いでは(変身解除こそされなかったが)競り勝っている。
MOVIEバトルロワイヤル
MOVIE大戦シリーズの第13弾作品『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』に登場。
ナイトや王蛇と共にデザイアロワイヤルに参戦し、龍騎とも再び対決する。
作中ではそれ以外にも、ギーツ・レイジングフォーム、タイクーン、ライブとも対決している。
また、ギーツとリバイ、バイスを追跡する為に入口の窓ガラスを割って店員を投げ飛ばした上でスシローに入店。更には、リュウガ自身も全く意図していない形で戦闘中に寿司をドラグクローファイヤーで炙るシーンがある。
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』版
名称は仮面ライダーオニキス。オニキスとは「黒瑪瑙」という意味。
最初はキットの悪夢の中に出現したライダーであり、悪夢の中でセイレーン(KRDK版ファム)とウイングナイト(KRDK版ナイト)を次々ベントした。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム作品
ガンバライド
第3弾より参戦。
スーパーレアは後にダークライダーのお約束となる相手主人公指定のスキルの元祖。
(前弾で仮面ライダーネガ電王がいるが、こちらは属性指定)
第8弾でレジェンドレアに昇格。
実は今迄ファイナルベントが使えなかった為か実装祝いであろうと予測される。
今度のスキルは何と、味方に龍騎がいると発動。
上昇値はあの悪魔スキルと同じなのだが、タイリョクが大幅に減ってしまう、何とも言えないスキルとなってしまった。
003弾で高体力龍騎であるレジェンドレア龍騎サバイブが参戦してからは大分使い易くなったが。
また、上が50で下が100という変則的な数字のスロットを持つ。
06のリュウガは奥にいるドラグブラッカー共々眼が黄色で、どう考えても前述のオニキスである。裏のライダーズクレストも龍騎のものだったり…。
ガンバライジング
ガシャットヘンシン2弾よりLRとCPの同時収録で参戦。
LRは相手よりライジングパワーが多いと発動する珍しいタイプのアビリティでバースト後も相手のカウンター発生率を下げつつラウンド毎にAPとゲキレツアイコンを増やす強力なアビリティを持っている。一方CPの方はAPバトルに勝つ事が条件となるが必殺を吸収しつつテクニカルゲージを上げる事が出来る。
仮面ライダーバトライド・ウォーⅡ
クロニクルモードの「EPISODE FINAL」の追体験エピソードに登場(開始前には龍騎の世界を肯定するバロンとそうでない龍騎との掛け合いがある)。
余談
- ダークカブトやネガ電王、ダークゴーストなど、後の平成ライダーシリーズでは定番となる主人公ライダーのネガカラーとなる仮面ライダーの走りとも言える存在である(サブライダーも含めればG4等もこれに近い)。
- 劇中でのスーツアクターは龍騎役の高岩成二も務めているが、これとは逆にメインのスーツアクターであった岡本次郎さんは後に『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』のFile13「どれだ!高岩成二 恐怖の正体?」にて龍騎のスーツアクターを担当している(この回は5人のライダーから高岩さんが演じているライダーを当てるクイズ方式だったのだが、体格のゴツさはリュウガのそれであるので、龍騎の中身が誰なのかは勘の良いファンなら直ぐ分かってしまう)。
- そんな2名が演じた『EPISODE FINAL』における龍騎VSリュウガの最終決戦で互いにステゴロで殴り合うアクションシーンの撮影は「本気で戦り合うつもりで演じろ」との指示があったらしく、特に高岩さんは相当怖かったという。
- ひらかたパークの『仮面ライダーリバイス スペシャルショー』では何と、『Go! Now! ~Alive A life neo~』をBGMに、これまでの映像作品では見る事が無かった龍騎との共闘、しかもダブルライダーキックをする場面があった!
関連タグ
劇場版限定ライダー ダークライダー/ネガライダー ドラゴンライダーズ
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダーダークカブト:赤い主役ライダーのネガライダー、主人公と瓜二つの姿をした怪人が変身、カラーリングが黒、アイテムの音声が通常よりも低い、武器が主役ライダーの武器の色違い、最終的には変身者が死亡するという共通点を持つ。但し、こちらは根っからの悪ではなく最終的には主人公と和解している。
- 仮面ライダーネガ電王:プロデューサーと脚本家が同じ作品のネガライダー、「劇場版に登場するダークライダー」「外見と武器が赤い主役ライダーの色違いである」「アイテムの音声が通常よりも低い」「主役ライダーよりもスペックが高い」「怪人を従えている」「変身者が怪人」「主役ライダーのライダーキックを受けて敗北する」「スーツアクターが同じ」など共通点が多い。
- 仮面ライダー幽汽・スカルフォーム、仮面ライダーゴーダ:脚本家が同じ作品の怪人に乗っ取られた主人公が変身するダークライダーで、幽汽は黒い劇場版限定ライダー。
- 仮面ライダー鎧武・闇:こちらは敵の手によって闇堕ちした主人公が変身したネガライダー。
- 仮面ライダークローズ:龍がモチーフのサブライダー。変身者の名前が同じく「リュウガ」。
- 仮面ライダーエボル・ラビットフォーム:敵に乗っ取られた主人公が変身するネガライダー。
- 仮面ライダーダークアギレラ:元号第3作目の赤いライダーの黒いネガライダー。変身者が元のライダーのもう一つの存在で体を乗っ取って変身したと共通点が多い。
- 仮面ライダージュウガ:一文字違いの黒いダークライダー。
単独劇場版ボスライダー
クウガ・プロトタイプ→リュウガ→ダークカブト
最強フォーム初陣
グリズリーファンガイア → 仮面ライダーリュウガ → ビースト・ドーパント