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アイヴァー・ジャロクスと、アシュリタ・ウォエルド、

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過去

アイヴァーの過去

人間の父と、魔族の間に生まれたハーフ。

ザンクトリア出身。

幼い時に両親と離れ離れになり、一人で生きていくことに。

非常にひねくれた少年時代をすごす。

ちなみにどの位ひねくれていたかって

こんな

ウソジャナイヨ

ある日自分の左角を自ら折り、それをきっかけに自分の考えを改めるように。

そのまま自由気ままな生活を送っていて、その後【ブルーメル自警団】に入団する。

アシュリタの過去

科学者である人間の両親の間に生まれる。

ザンクトリア出身。

アシュリタ自身はなにも知らない、彼女の側に居るものはすべてを知っている。

アシュリタは、対象が何であれ自由に動かすことができる能力を、

人工的に持たされ「作られた」子ども。

自身の髪を絡ませることで自在に操ることが出来る。

ただし「心」を持っているものを無理に操ると、アシュリタ自身に反動が来る。

ある日死者を操る実験を行い、その時の死者が彼女の事を気にかけ

彼女の持つ人形に心を移し、見守ることにした。

「その人」の声は、アシュリタやごく一部のものにしか聞こえない。

アイヴァーの独白

いつからだっただろう

父と戦ってからだろうか

彼女を止めてからだろうか

それよりも前からだっただろうか

オレの中で別の声が響く

「すべて壊してしまおう」 と

「オレを受け入れるものも受け入れないものも、等しく灰燼とかせば皆平等になる 幸せになる」 と

「受け入れぬものには絶望的な死を 受け入れるものには安らかな死を」

かつてはその言葉を甘んじてうけた。様々な命を殺めたりもした。

そしてある日オレは、そうではないと気がついた。

だが、だからといって過去のオレや「声」の事を否定することはない。

昔があるからこそ今がある。 今は昔の結果である。 「声」もオレの大事な一部である。

どんな相手でも受け入れるには、まずオレ自身を受け入れることが出来なければそれは本当ではない。

だからこそオレは「昔」も「声」も受け入れ、「今」のオレとして存在している。

かつて「声」は、頭の中から聞こえていた。

左角を折ってからは、そこから聞こえ、わずかな痛みを伴った。

それが、いつからだっただろうか

彼女を止めてからだろうか

父と戦ってからだろうか

彼女の腕を掴んだ左手から

父の核を貫いた右手から

折れた右角から 切れた右頬から

「声」が聞こえ出した

それはかつてのものよりもさらに大きく、さらに強い意思を持って語りかけてくる

一人だったころのオレなら、多分耐え切れずに「昔」のようになっていたのだろう

今も、もしかしたら本当の意味では一人なのかもしれない

それでもオレは

絶対に失いたくない場所がある

絶対に壊したくない暖かい場所を知っている

だからオレは 新しい声に負けず、オレとして存在しよう

そう、オレは……

ブルーメル自警団副官、アイヴァー・ジャロクス! 皆、一緒にお茶会をしよう!!

ネタバラシ

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*****こ の 先 は 重 要 な ネ タ バ レ を 含 み ま す 。 閲 覧 は 個 人 の 責 任 で*****

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アシュリタを見守るものは、20年前に亡くなったアイヴァーの母。

現在はアシュリタの持つ黒猫(?)の人形の中に入っている。

最終章でアイヴァーとアシュリタが出会った時、アイヴァーは名乗っていない。

アイヴァーの母が名前を叫んだのを聞いたアシュリタが覚えたに過ぎない。

アイヴァーには、母親の声が聞こえない。

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アイヴァーの母の一族は、他種族に比べると短命。

15で結婚し、孫の顔を見るか見ないかで亡くなる者がほとんど。

また、魔力を消費すれば、その分寿命も縮まっていく。

成長速度は人間と変わらない。

彼らは、その角が赤く光り輝くことから「緋光の民」と呼ばれている。

その角のほかに、首から背中にかけて独特の痣があり、

年を取るごとに、力を使うごとに、その痣が広がっていく。

混血が進むと、痣は出なくなる

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ぶっちゃけヴァルネスとイシュディアはアイヴァーの子供。

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ヴァルネスの「召喚」は、冥府の者を呼び出せる

 誰 が ア イ ヴ ァ ー が 双 子 の 現 在 で 出 て こ な い と い っ た か ね

呪われし緋光の民

今から……数百年前の事だ……

          

アルトラントに緋光の民と呼ばれる魔族の一族が居た。

特に魔法の扱いに長けた一族でな……

ほぼ無尽蔵に沸き起こる魔力を駆使し、力を振るったものだ。

だが、それゆえかひどく驕り高ぶっていてな。

他種族だけでなく、魔族からも嫌われ者になっておった。

     

そしてある日、彼らは一つの呪いをかけられた。

     

背中に生まれつき黒く痣を持って生まれ、成長と共に、力を振るうごとに、

その痣が広がって行き……

放射状に点在する痣が一つにつながり輪となったとき、彼らはその生を終える。

そういう呪いだ。

     

その呪いは、多種族の血が混じった子が生まれるまで続くと言う。

それも、生まれたからと言って、それまでの一族の者の呪いが解けるわけではない。

あくまでその子供と、その子供より後に生まれたものしか呪いが解けぬと言う。

子の親は、変わらず呪いに体を蝕まれ続ける……

それでも、後の世代に想いを残そうとすれば、呪いは解けるという。

          

……もう、そのことを知っているものは、

あの一族には居ないのだろうな……

          

そうそう、彼らが緋光の民と呼ばれる所以はな

               

彼らの角が赤く光り輝いていたからだそうだ

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