ごきげん♡チャーミィ
ごきげんちゃーみぃ
アメリカの富豪・クランシー家の一人娘・チャーミィは何不自由なく暮らしていたが、ある日、
ヨーロッパ旅行中の両親が飛行機事故に遭い、亡くなってしまう。クランシー家の実力者である祖母と共に取り残され、悲しみに暮れていたある日、たまたま見ていたテレビに母親のヴァイオレットそっくりな女性が一瞬だけ映っていた。母が生きていると考えたチャーミィは、亡き父親の決定で互いに因縁の相手ながら形ばかりの婚約者となったアレンとオーストリアへ旅立つ。
そこで、やはり母親に瓜二つのフローラという女性と出会う。しかしフローラはアレンの憧れの天才ピアニスト・クラリス氏と婚約していた。チャーミィを見ても他人のように接してくるフローラだが、積み重なる時間の中で母親のヴァイオレットだと確信したチャーミィ。なぜフローラが自分を知らないと言うのか考え苦しむチャーミィを、偶然チャーミィの初恋の人に変装したアレンが励まし、婚約発表の為にアメリカへ連れ帰る。
一方、アメリカではアレンの弟、ルーディが退院していた。兄アレンのせいで足が動かなくなったと責めるルーディ。なんと、彼がチャーミィの初恋の王子さま本人だった。初恋の人に再会できた嬉しさからルーディが婚約者ということになってしまい、身を引くアレン。チャーミィは、母を連れ帰ること、ルーディが車椅子を卒業できるよう奮闘する。
そして、フローラとクラリスが結婚することを知ったチャーミィは再びオーストリアへ。フローラの実母からようやくヴァイオレット=フローラとなる真実を聞かされたチャーミィは、周囲の反応を押し切ってフローラの前に姿を現し、彼女をアメリカの実家に連れ戻す。
フローラがヴァイオレットとしての記憶を取り戻してもらう為、チャーミィは努力するが、やがて母親が本当に幸せになって欲しいと願うようになっていく。そしてアレンやルーディ、仲の悪かった祖母に対する感情も変化していく。