概要
関西のインディーズ・バンド。アルファベット表記:Hovlakin。バンド名は、青木家の飼い猫「ほぶらきん」から取られた *1)。メンバーは滋賀県草津市出身、高校の同級生で、麻雀仲間 *2)がそのままバンドに発展。音楽活動は主に1979年から1983年まで。メンバーの大学卒業により徐々に音楽活動はフェードアウトしたが、現在も温泉麻雀旅行の活動は継続中と思われる。
1) 猫の名前の由来はさっぱり不明。
2) 麻雀を始める前は、セブンブリッジ。
メンバー
- 森下太朗(vo.、p.)
音楽面での中心人物。「ロックを作曲しようとしても、すぐに童謡になってしまう。しかし、これがほぶらきんに比類なき独自性を生む活力となった。」
- 黄之瀬英史(g.)
「きんぐほぶら」ジャケット画、超巨大ヒヨコのモデル。ギターはフェンダーのパチモノ、フォンダー。つまみがブラブラしていた。
- 山本進(b.)
バンドの会計担当。
- 青木宝生(dr.)
バンドのリーダー。個性的なライナーノーツと個性的なレコード・ジャケットも彼の手によるもの。No New York、関西のオルタナティブ・ロック・シーンを追いかけていて、結成当時、メンバーのうち彼だけがほぶらきんの成功を確信していた。
- 木村隆浩(key.)
機材はクローバー楽器店で購入したYAMAHA CS-15。
ディスコグラフィー
- 「こっぷらきん」(EP、1979年10月)MY RECORD *3) SE-1104
- 「きんぐほぶら」(EP、1980年04月)MY RECORD SE-1130
- 「インドの虎刈り」(EP)UNBALANCE RECORD OUT-2
- 「ゴースンの一生」(ソノシート2枚組)OLSEN RECORD E6930-6933
- 「ライブ ホームラン」(EP、1983年03月)UNBALANCE RECORD OUT-5 ※ライブ盤
3) ディスクポート西武(WAVE)のサービスで、自主制作音源をプレスしてくれる。
- 「ほぶらきん」(CD、1991年04月)Alchemy Record ARCD-029 ※アンソロジー
- 「ランニングホームラン」(CD、2001年06月28日)Alchemy Record ARCD-131 ※ライブ盤
- 「ゴースンの一生・ライブ」(CD、2009年08月28日)Alchemy Record ARCD-217 ※ライブ盤+スタジオ盤
- 「ほぶらきんコンプリートBOX」(6CDs + 1DVD、2013年5月29日) YOUTH INC YOUTH228
- 「メジャーデビュー!」(2CDs、2015年05月20日)テイチク TECH-36440/41 ※既発表音源集+未発表音源
- 「グレイテストヒッツ」(CD/LP、2022年07月06日)P-Vine ALPCD-4/ALPLP-4 ※アンソロジー
2025年1月3日現在、サブスク(Spotify/Apple Music/Amazon Music)にこのアルバムだけ登録されている。
- 非常階段/アウシュビッツ/ほぶらきん「Answer 81 1981.4.19. Vol.1」 (CD、2023年12月06日)P-Vine ALPCD-16 ※ライブ盤
- V.A. ロックマガジン33号 付録ソノシート(1980年09月01日)VANITY 2006
- V.A.「Assemblée Générale 3」(Cassette Tape、1982年)Ptôse Production PPP-016
『金勝は信楽守る山』(新宿ロフトのライブ音源?)収録。フランスのレーベルより。Étant Donnés、D.D.A.A.(Déficit des Années Antérieures)、The Legendary Pink Dots、Half Japanese等が参加。
- 「ほぶらきんデビューライブ」(Cassette Tape、海賊盤)
ビデオ
- 「1981年8月28日 新宿ロフトライブ」(DVD、2008年09月30日)Alchemy Record ARDVD-003
- V.A. 「アルケミズムDVD」
『ウサギ音頭で大暴れ』のみ収録。
補足
- 当初のバンド名は「森下太朗とオールスターズ」。
- 青木のドラムはPearlのロックンローラーセット。バラで購入すると84,550円、セットで買うと64,000円の所をバスドラとシンバルとタムタムのみセレクトして購入したため50,000円と意外と割高に。
- 『京阪牛乳』は、寝屋川市にある京阪牛乳株式会社のCMソングがモチーフ。京阪牛乳は、雪印乳業大阪工場の食中毒事件の煽りを受け2000年8月12日に牛乳製造事業から撤退している。*4)
- 「ゴースンの一生」は、怪傑ライオン丸がモチーフ。ほぶらきん麻雀では、「五萬」「五筒」「五索」を切る時「ゴースン」と言う。
- 『ピコリーノ』は、ピコリーノの冒険より。
- 『ミネソタの卵売り』は、暁テル子の同名曲がモチーフ。
- 『ああ我身に油を塗りて勇気百倍、真っ先かけて突撃せん』は、スタニスワフ・レム「宇宙創世記ロボットの旅」に出てくる軍歌のタイトルがモチーフ。 *5)
- 『暴れん坊将軍K』の「K」は、仮面ライダーXの深海開発用改造人間カイゾーグが由来。
4) 歌:栢チエ子、作詞:福永千賀寿、作曲:浅田憲司
歌詞は「ポッポポッポ ハトポッポー 鳩のマークの京阪牛乳 朝も京阪 お昼も夜も
み〜んなそ〜ろ〜って の〜んで〜る のんでるね 京阪牛乳で皆元気」
5) 第一編 哲人「広袤大師」の罠、に軍歌『おお、われは身に油を塗りて勇気百倍、まっさき駆けて突撃せん!』というのが出てくる。ちなみに第二編には「サイバネ人(びと)」、第三編には「陽気なプログラム人」というフレーズが出てくる。
主な未発表曲
- わたしはかもめ(プログレ)
- トレーニング(プログレ)
- 僕は、次の日死んでいた。
- ポンポンスター
- フォスター名曲集
- 森下太朗 作詞・作曲・歌・演奏・録音による未発表音源集「平城三川」全18曲が存在する。
- からす
- おもかげもとめ
- 田園狸の靴高く
- うめ
- うぐいす
- マーチ行進曲
- 佐保川ソナタ
- 夜のとばり
- こもがわブルース ※この曲のみ「メジャーデビュー!」に収録。
関係者、臨時メンバー
- 榎左千夫(麻雀、荷物運搬)
- 井上英雄(臨時vo.)
『どまぐれ仁義』でヴォーカル。マントヒヒライブにも出演?
- 青木俊樹(臨時vo.、g.)青木の弟。当時小学生。
『ピコリーノ』等でヴォーカル。『とんがりとしき』のタイトルの由来。
- 福造泰夫(麻雀)
- 奥野幸一(麻雀)
- 杉本祐一(key.、g.)
バンド「リフォーム」のメンバー。帝塚山での共演がきっかけで駆り出される。
- 黄之瀬健志(幻のg.)
黄之瀬の弟。ライブ出演が決まり張り切って練習したが、当日に高熱を出して欠席。
ライブ履歴
- 1980年11月27日 同志社大学学園祭「EVE祭」烏丸校舎 至誠館24番教室
森下、青木、黄之瀬、木村、山本
対バン:非常階段など
- 1981年04月19日 「Answer '81 vol.2 EASTER GIG」京都 磔磔
森下、青木、黄之瀬、木村、山本
対バン:アウシュビッツ、C.MEMI+NEO METISSE、非常階段、スターリン
※ライブの模様がアルケミーからCD化された。
- 1981年05月17日 帝塚山学院大学 若葉祭「アウトマート(ÅÅÅUTØØØMAT)」大阪
森下、青木、黄之瀬、木村、山本、青木俊樹(vo.)
対バン:リフォーム、LD50、ヒステリックス
- 1981年08月28日 「Flight 7 Days」東京 新宿ロフト
インディペンデントレコードフェスティバル アンバランスレーベルの日
森下、青木、山本、青木俊樹(vo.、g.)、杉本祐一(key.)
対バン:アウシュビッツ、非常階段
※ライブの模様がアルケミーからDVD化された。
- 1981年10月10日 「マントヒヒ救済コンサート」大阪 天王寺 マントヒヒ
森下、青木、山本、青木俊樹(vo.、g.)、杉本祐一(vo.、key.)
対バン:リフォーム、ラフィンノーズ
- 1982年10月30日 「LOCK OUT 関学夜通し'82」兵庫 関西学院大学中央講堂
森下、青木、山本(b.、g.)、杉本祐一(vo.、key.)
対バン:P-Model、ZELDA+モモヨ、E.D.P.S.、吉野大作&PROSTITUTE、ハネムーンズ、STIGMA、CONTINENTAL KIDS、ANIMAL Z、プルトニウム、4D、チャンスオペレーション、UP-MAKER
- 森下太朗ソロライブ
1982年12月29日 「ゴースンの生涯」大阪 心斎橋 スタジオ・ワン
- 日付不明 京都 アビエックス