概要
コンピュータを絶対視しているエアバス社が開発したシステム。
機首に搭載された迎角センサーの情報を元に、機首が上がりすぎる前に水平尾翼のトリムを操作する(水平尾翼そのものを動かす)ことで機首を自動で下げてくれるシステムとなっており、ライバル企業であるボーイング社が全く同じ機能であるMCASを開発するよりも先に標準装備化している。
一部の人からは”アンチボナンシステム”などと呼ばれている(この呼ばれかたの理由は、エールフランス447便墜落事故の「ボナン」のやらかしによる失速(通称“ボナン落ち“)をリカバリーするという意味が強いからである)。
MCASとアルファプロテクションの比較
類似点
どちらも迎角センサーの情報を元に、機首が上がりすぎる前に水平尾翼のトリムを操作する(水平尾翼そのものを動かす)ことで機首を自動で下げる。
それ故に誤った情報が入ると水平飛行中でも失速状態と誤認して急降下をしてしまう問題が存在し、どちらのシステムでも急降下又は墜落事故が起こってしまっている。
違い
コンピュータを絶対視しているエアバスの性質上アルファプロテクションが作動するとパイロットから操縦権を奪い取り急降下を実施するのに対してボーイングのMCASはパイロットによって取り消す事が出来るなどの違いがある。
関連タグ
アルファプロテクションが悪影響を与えた事で起こった事故
緊急浮上を試みた際に作動してしまいパイロットの意志に反して地上に向けて降下する形となり森に墜落してしまう。
コンピュータの不具合で迎角データが狂い失速状態と誤認し緊急降下してしまい負傷者が出てしまう。
整備した機体の動作テスト飛行中に失速防止装置のテストの為あえて失速寸前状態にするもセンサーの不具合で検知出来ずアルファプロテクションが不動作となりホントに失速して立て直せず墜落してしまう。