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ウィルコム向けのPHS端末の1シリーズ。

製造は半導体製品メーカーでもあるABIT

概要

「固定電話機のようなデザイン」で「回線は固定網ではなくPHS網」という風変わりな端末として2011年に初代モデル「イエデンワ」(WX02A)として登場。商用電源も利用可能だが単3電池を用いることで「持ち歩ける固定電話機」ということで一部で話題沸騰となる。

2013年には後継機種の「イエデンワ2」(WX05A)が発売される。こちらはモジュラージャック(RJ11)を内蔵し固定電話機として使用可能になっている。

前史

と言っても「固定電話機のようなデザインの移動体端末」というコンセプトの製品はこれ以前にも少なくとも2機種発売されている。

1つは2002年にNTTドコモ向けの富士通製FOMA端末「F2611」。FOMA自体が音声通信とデータ通信の同時利用が可能なため、「音声通話は専用ハンドセット(Bluetooth)で、データ通信は本体内蔵の有線LAN接続で」同時利用可能となっていた。

もう1つは2004年にアステル東京の事業を継承したYOZANが発売した「ボイススポットフォン(VSフォン)」。こちらはアステルのPHS網を用いた固定電話機型端末で、料金プランも専用のものが準備された。当時のコピーは「東京の電話が変わります」。

2015年12月時点で、F2611は電波規則の改正により、VSフォンはアステルPHSサービスが終了したため、ともに使用不可となっている。

後史

2015年11月にメーカーのABITが自社ブランドで「ホムテル3G」というSIMロックフリーの3G(UMTS)対応端末を発売している。

こちらはイエデンワの「固定電話機のようなデザインの移動体端末」というコンセプトはそのままに、回線網をPHSから3Gに変更し無線LANのアクセスポイント機能を追加、PCやスマートフォン、ゲーム機等をインターネットに接続することも可能となっている。

関連項目・リンク

イエデンワ2(ワイモバイル)

ホムテル3G(Yahoo!ショッピング)

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