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以下、『STELLA GLOW』第9章以降の重大なネタバレを含みます。閲覧は自己責任でお願いします。

「見つけたよ。マリー」

概要

千年前の月での戦闘において、マザー・クオリアが攻撃された際に出現した少女。エルクレストに負の感情による精神汚染攻撃をしかけた。

彼女は自身を『マザー・クオリアの化身』と称し、その存在は月の魔女に値する。

もう一人の月の魔女であるマリーと同様、今や全容の知れないテクノロミーの技術によって肉体が形成されていると思われる。

マリーは彼女のことを「お姉ちゃん」と称し、その性格を語る。

人間がだいきらいで、自分のこともだいきらい。だいきらいなものはぜんぶこわす

当初イヴとマリーは互いを認識していなかったが、マザー・クオリアが起動し、『エクリプス』による天使の襲撃を行ったところをマリーの歌によって妨害されたことがきっかけとなってイヴ側が認識。

第9章から本格的に姿を現し、『マザー・クオリアの欠片』で妹でもあるマリーに負の感情を送り始めた。

本編時間軸での最終局面において、マリーの精神を汚染して吸収し、"神々しい"姿となってアルトたちの前に姿を現す。

「あなたたちの中にいた怪物は…こんなにも、大きくなったわよ?」

なお、吸収したマリーの人格は完全には消えておらず、戦闘の際には妹を『指揮者』として自身を『調律』させて最大限の『月の歌』を奏でる。

生み出した精神世界を利用し、自分のみを精神世界の側に留めることで別次元に隠れる形でアルトたち調律騎士団の攻撃を無力化してみせた。

しかし、地上で人々の営みを見てきたマリーの心はマザー・クオリア全体としてはもはや異物であり、マリーの吸収は『星の歌』が付け入ることを容易にする弱点にもなっていた。

魔女たちの歌う『星の歌』は『月の歌』をかき消し、マリーの精神汚染が解消されるとともに、イヴはマリーと共有していた心から一度も感じたことのない優しい感情を知覚し、強く動揺。

攻撃を無力化できなくなったイヴは一転して劣勢となり、調律騎士団によってついに追い詰められる。

その時、イヴから抜け出したマリーが現れ「自分ごとイヴを殺してほしい」と懇願する。

肉体の主導権を持たない自分には継続する『エクリプス』を止める手段がないこと、そもそも自分たち姉妹は生まれるべきではなかったこと。

結末

最期はマリーの言葉を受け入れたアルトによって、マリーと共にとどめを刺され、消滅した。

消滅の間際、吸収していたマリーと共有していた心から正の感情を知ったイヴは自らが消滅することを受け入れたのだった…

別名・表記ゆれ

イヴ

更なるネタバレ

「マザー・クオリアだって、クオリアのはずだ。

 なら調律できないことはない!そうだろ?」

マリーの言葉を拒否したアルトはこれ以上イヴを攻撃しない。

それどころか、『マザー・クオリアの化身』である筈のイヴを救いたいと言う。

「マザー・クオリアを『調律』する!」

マザー・クオリアの破壊を主目的としたこの戦いに異を唱えるかのような発言に騎士団一行やイヴさえも呆気にとられてしまう。

アルトの全てを救おうとする元来の心に騎士団一行はその考えに程なく同調し、イヴは五千年もの間に集まった負の感情が浄化できるわけがないと踏み、半ば開き直るような姿勢で『調律』を受け入れる。

「私は…キレイな心になりたい…!」

プロフィール

所属マザー・クオリアの化身
出身
年齢1000歳以上
クラス月の魔女
趣味なし
好きなもの人間
苦手なもの負の感情
CV,歌堀江由衣

マザー・クオリアの導くがままに、何の疑問も持たずに行ってきた数々の行動。イヴがアルトによって月の魔女として『調律』される中で、彼女とマリーは星のクオリアが放つ地球上の人々の感情を知覚する。

人間から負の感情だけを認識し、痛みや苦しみを分かち合い続けた彼女は人々が今抱くあたたかく優しい正の感情を初めて共有し、涙を流して羨望する。

妹に後押しされる形で、彼女はマザー・クオリアの意思とは無関係の、彼女だけが抱く上記の願いを吐露したのだった。

マリーと同じく、イヴもまた命を持つ存在であり、マザー・クオリアの意思のままに動かされていた被害者である。

ヴェロニカは当初、イヴとマザー・クオリアの人格が同一のものだと考えていたため、イヴこそがマザーの本体であると思い続けていた。

実際には彼女の精神世界にマザー・クオリアの人格『カルテジアン』が巣食っており、マザーの肉体自体は存在しなかった。

故に『マザー・クオリアの化身』というよりは『マザー・クオリアの器』という表現のほうが正しい。

余談

マザー・クオリアがイヴという生命体を生み出した理由は作中では語られていない。

だが、マザー単体では歌魔法を現実世界で行使する様子を見せていないことから、歌を歌える存在として誕生させたと思われる。

機能を限定すれば雑兵となる天使群にも歌は歌えるが、強い感情を持たせたいことから人間に近しい生命体であることが重要視されたのだろう。

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