概要
ClassⅣジョブの一つ。ダークフェンサーの上位互換で、プレイヤーからは通称「カオル」と呼ばれる。
共闘クエストのEXTREME「パンデモニウム」を攻略し、ジョブマスターピース(現在、ジョブ専用武器)を完成させることで挑むことが出来るようになる「受け継がれる意思」にて登場する高性能ばあちゃんをダークフェンサーで撃破する事で取得可能なジョブ。ザンクティンゼルに住む何でもお見通しなおばあちゃんが若い頃に所属していた騎空団の騎空士の一人が、勝利のための合理性を極めた末に辿り着いた境地の一つ。肉体言語で教え込まれた意思を主人公が言葉ではなく心で理解する事でその力を扱えるようになる。
鋭角的で薄汚れたローブを身にまとい、その内側にはまるで敵勢力が身に着けてるような禍々しい鎧を着込んでいる。そしてフェイスマスクをつけているのが最大の特徴。基本無表情なグランも、表情豊かなジータも、まるで闇堕ちしたかのような死んだ目をしている。グランは威圧するような眼力を見せ、ジータは憐みのような冷たい視線を送る。ジョブイラストでは両者とも、玉座に鎮座しており、勝利時にたまに座ってる時がある。ダークフェンサーよりも先鋭化した残酷さは数百人を束ねる騎空団の団長とは思えない凶悪な姿を見せる。混沌すら操り、力としたカオスルーダーの手にかかれば、相手は瞬く間に混沌の沼に嵌り込み、抜け出す事なく凶刃にかかって沈んでいくのみとなる。
余談
カオスルーダーは、所持している武器を高所から落とすベルセルク同様、モノを大事に扱わないジョブの一つ。喜びのあまりガシャンと落とすベルセルクと違って、このカオスルーダーはまるで八つ当たりの様に持っている武器を投げ飛ばし、謎の火炎を両手から出して勝利を祝うという謎行動に走る。短剣は見事な放物線を描いて消え去り、剣に至っては柄の根元からポッキリ折れて消滅するという、剣拓おじさんが泡を吹いて倒れそうな残酷非道な行為をとるのである。ゲーム中で何度も叩き割り、その度に次の戦闘ではちゃんと直っているが、騎空団の鍛冶師が頑張っているのか、シェロに頑張ってもらっているのかは不明。ゲームのシステム的には武器が無くなるという事は無いので安心しよう。
…しかし、確かにカオスルーダーは説明文にも書かれるように非道を極めたジョブであるが、それは元々勝利のための合理的な戦術をとるためであったはずなのに、武器の破壊と言う欠片ほども合理的でない行為に出てしまうのは、やはり受け継いだ意思を完璧に制御できていないがためか。
しかし、そんなカオスルーダーも真っ青な、戦闘前にハメていた装備を筋力で粉々に粉砕するジョブが現れるとは、この時は誰も思っていないのであった…
性能
固有アビリティ | ディレイⅢ | ダメージ+スロウ効果 |
リミット1 | アンプレディクト | 全体の攻防ダウン+ランダムで弱体効果を一つ付与 |
リミット2 | アップリフト | 味方単体に高揚効果、攻撃力とダブルアタック確率アップ |
リミット3 | カオス | フィールドに「カオス」効果を付与 |
リミット4 | アブソーブ | 味方全体に被ダメージ吸収効果付与 |
スキル1 | デモリッション | 弱体成功率と弱体耐性アップ |
スキル2 | ヘイスティアクション | アビリティのリキャストを1ターン早める |
完全なるダークフェンサーの上位互換。弱体化と味方の強化を可能にし、ジョブでは初のフィールド効果を獲得している。
まず、「アンプレディクト」。ミゼラブルミスト同様攻撃と防御を下げた上で「連続攻撃確率ダウン/燃焼/恐怖/魅了/麻痺/睡眠」等の凶悪なデバフを付与できるもの。特に麻痺、恐怖が入るのは非常に強力であり、一方的に相手を屠れる可能性がある。
「アップリフト」はダークフェンサーには無かった味方強化の手段。これによってダークフェンサー最大の弱点であった火力不足を補う事ができる上、味方の中で突出してしまうリスクを回避できるのである。
「カオス」は非常にクセのあるフィールド効果。ザルハメリナの「フレア」、ジュヴァリエ・マグナの「膠着」効果と同様フィールド全体にかかる効果であり、「弱体成功率と弱体耐性が変動する」というもの。特別強力と言うわけではないが、高難易度マルチバトルにおいて、麻痺や恐怖、睡眠をかけるための土台作りとしては最大クラスの支援と言えるだろう。
また、ダークフェンサー同様リキャストが他ジョブよりも1ターン速いという特徴があるため、短いターンで様々な技を繰り出せるのが魅力。これによって攻撃系EXアビリティで畳み掛ける事も、味方の支援を早める事も、デバフの早期解除も夢ではない。まさに合理性に特化した万能ジョブである。
強化前
今でこそ凶悪な性能を誇るカオスルーダーだが、それは強化後の性能であり、強化前はダークフェンサーのスキンをかえるために取得するものと評価される程にClassⅣ中でも最弱の評価を受けていた。ただ、弱いというわけではなく、ギャンブル性が強すぎて安定して戦う事ができなかったのであった。
まず、アンプレディクトは現在こそ完全にミゼラブルミストの上位互換技となっているが、初期は攻防ダウンがなく、ただランダム性の強い博打技であった。しかも下手に恐怖、麻痺をどうでもいいタイミングで引いてしまうとただ敵の耐性を上げただけになりかねず、マルチテロの要因になっていた。
アップリフトもただの高揚効果だけしかなく、上げ幅も10%と低かった。カオスについては何も変わっていないというか変えようがないというか…
基本的にダークフェンサーが高い使用率を誇っていたのは何より「安定した戦闘力が得られる」ためであったため、当然カオスルーダーにもこの要素が求められていた。しかしこの安定を無くしてギャンブル要素を強めにしてしまったのは調整ミスとしか言えなかった。結局、固有技を全て外され、ミストとグラビティで戦うそれダークフェンサーとでよくね?という見も蓋もない使われ方をするに至った。
この混沌の時代を経たためか、2016年末のジョブ強化では大幅な強化をされ上述の性能となったのだった。一度混沌に呑まれ、這い上がってきたカオスルーダーは、現在ではClassⅣジョブの中でも必須級、もしくは最優先レベルの強ジョブとして返り咲いたのである。
関連イラスト
関連タグ
ランバージャック(グラブル):こちらとは違った意味で生存能力の高いジョブ。
マナダイバー:習得のためにマスターランクを最大にする必要があるジョブの一つが、カオスルーダーである。(もう片方はウォーロック)