コペンハーゲン解釈
こぺんはーげんかいしゃく
量子力学における量子の振る舞いの解釈の一つあくまでも解釈であって理論ではない(ここ重要)。
何故解釈かと言うと、量子を観測するには光や電磁場を当てその反射を調べるからである。
分かりやすく言うと真っ暗な部屋にある物を見るために懐中電灯で光を当てると言う事である。
これは量子力学ではかなり厄介な事で、現実でも強い光を浴びせれば物が熱くなるように、量子のような超極小な世界だと強すぎれば量子を弾いてしまい位置しか把握できず、弱すぎるとエネルギーしか把握出来ず観測にはどうしても干渉がセットになってしまうのである。
これを不確定性原理と言う。
そのため、観測するまでは量子の振る舞いを把握出来ないので生まれたのがコペンハーゲン解釈。
コペンハーゲン解釈とは
コペンハーゲン解釈とは量子の振る舞いは観測するまで決まっていないと言う解釈である。
何言ってんだと思うかもしれないが実際その様な実験結果があるため仕方がない(と言うか解釈だし)。
有名なものと言えば2重スリット実験が挙げられる。
これは電子銃を二つのスリット(隙間)のあいた板に向けて電子を連射すると電子は隙間を通る事しか出来ない。すると写真乾板には電子による感光で濃淡の縞模様が像として描かれる。その縞模様は波の干渉縞と同じであり、電子の波動性を示している。
上記は波同士の干渉が起こるのでその様な模様になるが、電子を一つ飛ばした場合点が現れる。
これは電子が粒子である証拠である。
ただこれは何度も繰り返すと最終的には干渉縞が発生する。
普通何らかの干渉がなければこの様な結果にはならない。
ここで出てくるのがコペンハーゲン解釈である。
電子(量子)は観測されるまで波であるが観測されると粒子になると言う解釈である。
つまり電子が写真乾板に当たる(観測)されるまでは波であったと言う事である。