サイバーファッション概念
近未来的・SFをイメージしたファッションの一つで、アメリカやイギリスのなどではテクノ・トランス系のクラブイベント(レイヴ)に通う若者達が個性を競うために用いるファションである。日本国内では愛好者はいるがアメリカやロンドンに比べまだごく少数で馴染みが薄いが最近ではイベントなどが盛んに行われたり、ファッション雑誌「KERA」などで取り上げられたりしては少しずつではあるが認知されつつある。
特徴
サイバーファッションの特徴は素材は通常のファッションで用いられるコットン・シルクなどの天然素材は使わず、光沢のあるビニールやポリエステルなどといった化学製品や、ベロアにファーといった物が主に用いられ、色などは蛍光色や銀色などが多い。 またアクセサリーなどはゴムや金属を使ったものが多く、主にパンクファッションなどにもあるスパイクを付けてたり、ビニールチューブで作られた指輪にブレスレットや首輪が多く、最近ではシリコーンゴムを使ったアクセサリーも登場している。またヘアスタイルは地毛を蛍光色に染めたり、同じく蛍光色に染めたエクステや羽、ビニールチューブなど加工して付けては着飾る。
また、SFXレンズなど派手なカラーコンタクトを入れる事も多い。
サイバーファッションとサイバーゴスの違い
サイバーファッションでは明るく目立つ蛍光色をベースとしているが、サイバーゴスでは他のゴシックファッション同様に黒をベースとして、アクセントとして蛍光色を織り交ぜるのが典型的。
また、退廃を演出するためにガスマスクがよく用いられている。
そして、サイバーファッション……というより、これはSF小説・映画に盛り込まれる要素の一つである「サイバーパンク」との対比で語られていることだが、科学技術の飛躍的な発展とそれを用いた巨大な社会システムに反発する意思を体現したのがサイバーパンクであり、科学技術の異常な進歩とそれを間違った方向に使用したことによる破滅を暗示したのがサイバーゴスだとする、近未来・SFをイメージした際のテーマの違いがある(元より、ゴス文化の土台となったゴシックロマンス-ゴシック小説の代表作の中には、人が人を創造したことによる恐怖を描いて行き過ぎた近代科学に警鐘を鳴らし、SF小説の先駆けとしても評価されているメアリーシェリー作『フランケンシュタイン-あるいは現代のプロメテウス』がある)。
そのため、ゴシックファッションでは死を暗示させる髑髏がモチーフとして好まれているのと同様に、サイバーゴスでは放射能マークやバイオハザートマークが好まれている。
確かに、TVゲーム「バイオハザード」以降、ウイルス感染によって増殖するパターンの増えたゾンビとは相性がいい。↓
ブランド
日本
サイバーファッションを専門に取り扱っているブランドはFOTUS(フェトウス)が有名で直営店が全国数点存在したが現在は全店閉鎖し、KERAショップといったロリータ・ファッション、ゴシック・アンド・ロリータを専門に扱うショップや、インターネットによる通販でないと購入が難しい。
また、着物をリメイクした商品が中心のファッションブランド卓矢ヱンジェルでも、サイバーファッション向けの商品を販売している。
和柄要素を取り入れた和サイバーブランドは他にもQutie Frash(キューティーフラッシュ)等もある。
そして近年新たに誕生したサイバーファッションブランドD/3(ディースリー)が登場し、サイバーブランドがにわかに盛り上がり始めている。
海外ブランド
CYBERESQUE(サイバーレスク)/2005年迄ニュージーランド→以降ドイツ
等がある。
イラストとして使われるサイバー及びサイバーゴス
近未来的・SF的に退廃要素を加えたものなので、人間以外にもメカやアンドロイド等の人外に衣装として着せている事を多く見受けられる。
三次元で実際着ている人たちも”アンドロイドになりたい”と自称する方も数多い。