概要
サーティーナイン・クルーズは、アメリカ発の児童向け体感型アドベンチャー小説。
日本では2009年に角川メディアファクトリーより1巻が発行され、2022年時点で24巻まで既刊。訳を小浜杳、イラストをHACCANが手がけている。
2017年、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化権を取得。
あらすじ
名門ケイヒル一族の当主グレースが、謎の遺言を残して亡くなった。「世界中に散らばる〈39の手がかり(サーティーナイン・クルーズ)〉を探しだしたものは、究極の力を手に入れるだろう」と。
14歳のエイミーと11歳のダンは、39の手がかりを求めて旅立った。しかし、多くのライバルが二人の前に立ちはだかる。謀略と裏切り、ときには命をも狙われながら、二人は力を合わせて、困難に立ち向かっていくが…
(1巻裏表紙より)
第二部(11~18)、第三部(19~24)では、第一部で明かされた39の手がかりの正体をめぐり、成長したケイヒルのメンバー達がさらなる戦いに巻きこまれていく。
登場人物
下記以外にも多くのキャラクターがいるため、詳しくはサーティーナイン・クルーズの登場人物一覧を参照。
エイミー・ケイヒル
主人公。内向的で、本が好きな14歳。
赤みがかった茶色の髪に、緑色の瞳。
ダン・ケイヒル
主人公。エイミーの弟で、いたずら好きな11歳。濃い金髪に緑色の瞳。
ネリー・ゴメス
エイミーとダンの世話係。料理とロックが好きな大学生。蛇の鼻ピアスをつけている。
グレース・ケイヒル
エイミーとダンの祖母で、名門ケイヒル一族の女当主だったが、謎の遺言を残して亡くなった。猫のサラディンをかわいがっていた。
4つの分家とマドリガル
ケイヒル一族の始祖、ギデオンの子どもたちから分かれた家系。それぞれの子どもたちの特徴を受け継いでいる。
ルシアン
長男ルークの家系。冷酷で策略に長ける。
トマス
次男トマスの家系。勇気と力があり、アスリートや冒険家などを輩出。
エカテリーナ
長女キャサリンの家系。発明などが得意。
ジェイナス
次女ジェーンの家系。創造性に富み、画家や音楽家などが多い。
マドリガル
すべての分家が恐れる謎の集団。手がかりがそろいそうになるたび、邪魔をいれてきた。
表記
「サーティーナイン・クルーズ」は、「サーティーナインクルーズ」や「39クルーズ」と表記されることもある。
英題はThe39clues。