「これは噂で聞いた話だが……」
シルバニアファミリー。
それは、この世界で「知らないものはいない」と言われるほどの、超巨大犯罪組織。
それは、ファミリーの名を声に出す事すら躊躇われる、恐怖のマフィア一家。
彼等の築き上げた悪の伝説の数々は、今や一家の名を口にしただけで恐れられ、
関わろうとすれば「お前…消されるぞ…。」と咎められる程に知れ渡っている…。
この名前を口にする事すら憚られる組織が、資金源として狙っているのは、主に女児。
関わってしまえば最後、女児はおろか、その家族もろとも、財布の底が抜けるまで組織に金を吸い取られてしまう。
更に近年は、SNSを通じて成人女性を標的とするケースも見られる。
彼らのアジトは日々増え続けており、
「おもちゃ屋から帰ってきた娘が構成員になっていた」「妹の部屋に謎の家が建築されていた」等々、
にわかに信じがたい報告が上がっている。彼らの活動範囲と展開力には驚かされる。
あまりに恐ろしいシルバニアファミリー伝説
シルバニア一家の悪の伝説の数々。それは語るに恐ろしい…。
●「森のマーケット」という麻薬市場を全国展開している。
●資金源としてレストラン「森のキッチン」を展開。
●彼等のアジトに一部壁面がないのは「何処からでもかかってこい」という自信の表れ。
●彼等のアジトの内、赤い屋根のアジトは、その屋根が反逆者や敵対者の血で塗られている。
●かつて、「メイプルタウン」「パームタウン」という町を壊滅させた事がある。
●対立していた「三年二組」という暴力団を、抗争の末に壊滅させた。
●手足が吹き飛ぼうが首がありえない方向に曲がろうが、顔色ひとつ変えない。
●気がついたら自宅に彼等のアジトが出来ている。
●姉または妹がファミリーの関係者だった。
●娘がファミリーの仲間になった。
●ファミリー保有の戦力が一千万単位。
「これは注意事項だ。気をつけてくれたまえ。」
「シルバニアファミリー」の名称がマフィアっぽい。
たったそれだけの理由で、このネタは一気にWebで拡大していった。
しかし、「実在の商品としてのシルバニアファミリー」は、マフィアだとか悪の伝説等とは無縁な、いたって健全なおもちゃである。
そう、これはジョークだ。
ジョークとして楽しんでくれたまえ。
分かったかな?そこの少年少女よ。
余談
若い頃はギャグ漫画家としても知られた椎名高志は、世間でネタにされる以前から短編集『Dr.椎名の教育的指導!』において自作品に『シロバニア組織(ファミリー)』というマフィア(ボスが兎の仮面)を登場させていたりする。