概要
アニメ版
CV:リンダ・ラーキン(歌:リア・サロンガ)
日本語版CV: 麻生かほ里
実写版
演:ナオミ・スコット
吹き替え版CV:木下晴香
アグラバーの王女でサルタンの一人娘。母を幼くして亡くし、父・サルタン国王と二人暮らし。ディズニープリンセスの一人。
利発でチャレンジ精神も旺盛な、長い黒髪に美しい瞳の美女。虎のラジャーや小鳥等、動物を愛する優しい性格。
しかし礼儀や規則に縛られている王宮での生活や、法律上王子との結婚しか認められていない為に、求婚してくる他の王子達から王女としての価値しか見出されていないことに辟易しており、父王のサルタンに結婚を急かされることにウンザリしている。
自由を求めて王宮を抜け出し、市場で盗みの疑いを掛けられて危機に陥っていたところをアラジンに助けられ、初めて自分らしさを認めてくれるアラジンに惹かれるようになる。
買い物の仕方も分からない程の世間知らずな王女であったが、いざというときには衛兵やジャファーに対しても立ち向かう勇敢で気の強い性格の持ち主。だが気の強さに反して箱入りゆえに純真で、上辺だけの価値観に辟易してきたため嘘を嫌う性質も強く、つい見栄や優しさで事実をはぐらかすアラジンとは度々痴話げんかを起こしてしまう。
それでも「本当の自分」を見続けてくれるアラジンへの信愛は本物であり、最後はアラジンと結ばれた。
実写版ではラストにサルタンから次の国王に任命され、
国王は法律を変えられる
と、アラジンとの結婚を後押しされることに。それがきっかけですでに門を出ており宮殿を去ろうとしていたアラジンを引き留め、見事ゴールインとなった。
余談
- 彼女のモデルは『千夜一夜物語』の第998夜 - 第1001夜に描かれるアーモンド姫とジャスミン王子である。ディズニー作品の影響で知名度が低いが、原典ではアラジンとジャスミンは中国人である。
- ジャスミンはアニメ版ではソロ楽曲がない。これはアニメ版の声優であるリンダ・ラーキンが音痴であったためである。ちなみにまさかのアラジン役・スコット・ウェインガーも音痴だったため、どうしてもラブソングを入れたかったディズニーは代役を立てる形で歌唱シーンの収録を行ったそうだ。こうして誕生したのが『ホール・ニュー・ワールド』だったのだ。ちなみにミュージカル版においては1幕にて宮殿を出てまだ見ぬ世界を見に行きたいと希望を胸に歌われる『These Palace Walls』というソロ曲があり、さらに実写版では新たに周りの目を気にせず生きたいという前向きだけど秘めなければいけない思い、そしてその葛藤と奮起が歌われる『スピーチレス 心の声』が書き下ろされている。後者は一部ファンから『ホール・ニュー・ワールド』を差し置いての実写版一番の見どころと語り継がれており、吹き替えもミュージカル女優が担当しているためより感動的なシーンへと引き立たされている。
- なお先述のシーンの進行の都合により、ジャファーが歌う『プリンス・アリ(リプライズ)』はカットとなってしまい実写版はヴィランの歌唱シーンが存在しないことになった。しかし女性の政治に関する問題が歌われているのもあり、シーン的にこれはこれでありという意見もある。
- なおとんでもなく関係ない余談だが、2020年以降に公開していたらこのシーンはポリコレ問題の火種になりかねず、やはり2020年頃からディズニーが酷い目に遭ってきたのはやはりコロナのせいで興業が振るわないからでは?と推察するファンもいるが、つっこんではいけない。ともかくこのシーンは実写版の一番の見どころである。
- また、完成版には未収録になったが、Disney+などにて追加されているのが『Desert Moon』。こちらも新たに書き下ろされていた楽曲で、ジャスミンとアラジンによるデュエット曲だ。
- なお先述のシーンの進行の都合により、ジャファーが歌う『プリンス・アリ(リプライズ)』はカットとなってしまい実写版はヴィランの歌唱シーンが存在しないことになった。しかし女性の政治に関する問題が歌われているのもあり、シーン的にこれはこれでありという意見もある。