概要
ソーラーパンクとは、自然とテクノロジーが共生する社会を描いた思想・文化・フィクションのジャンルの一つ。
ソーラーパンクはスペキュレイティブフィクションのジャンルであり、それ自体が際立った美学でもあり、主に再生可能エネルギーに焦点を当て、自然と調和した生活を送り、その両方を通じてより良い未来を描いています。ソーラーパンクはまた、手作りの製品 (大量生産された製品とは対照的に) とコミュニティを強調しています。ソーラーパンクの「パンク」は、このジャンルの反権威主義的で反資本主義的な性質と、サイバープレップ(楽観的な未来社会)のような美学から切り離されたコミュニティと形而上学的な政治に重点を置いていることに由来します。──aesthetics.Wiki
建築物の例
屋上や壁面などが緑化された建築物はソーラーパンクの実例と言える。ヒートアイランド現象対策としても有効だという。
・ワン・セントラル・パーク(オーストラリア・シドニー)
OCPですごいのは、全体で長さ5kmに匹敵する緑溢れるプランターを配しているのだ。これにより恒久的な日影を構成しており、建物の熱負荷を20%も軽減している。さらにプランター以外の、外壁植栽、葛による日影などにより、さらにヒート・ゲインを植物の種類や場所にもよるが20%も減らしている。だからジャングル・ビルともいえそうな相貌をしはじめている。──世界の建築は今 No.112
・アクロス福岡(日本・福岡県)
成長を続ける山、それがアクロス福岡「ステップガーデン」。 >階段状の斜面に緑があふれ、滝が流れる屋上庭園。まるで自然の山のようで「アクロス山」とも呼ばれています。訪れる人々に潤いと安らぎを与える都会の中のオアシス、都市と水と緑が共存する心休まる空間です。 ──さまざまな表情を見せる都会の山「ステップガーデン」
ソーラーパンク的な作品の例
- コルヌトピア(津久井五月)
人類が植物の生理機能を演算に応用する技術「フロラ」を生み出した未来。東京は23区全体を取り囲む環状緑地帯により巨大な計算資源都市へ発展していた。フロラ企業に勤める砂山淵彦は、とある事故調査の過程で天才植物学者の折口鶲と出逢う。若者たちを通して描かれる、植物と人類の新たなる共生のヴィジョンとは?──コルヌトピア 文庫版あらすじ