概要
未来の都市がどのようになっているかを描いた作品につけられたタグ。
超高層建築、空中に浮かぶ車両、過密都市、ロボット、地下都市、都市緑化など、作者の感性によって様々なモチーフが見られ、大体このようなイメージが「未来そのもの」の象徴として扱われ易い。
東京、大阪、上海、深セン、香港、シンガポール、ドバイ、ニューヨーク、シカゴあたりがよく参考にされ、これら現代の大都市と見た目はさほど変わらないものも目立つ。完全なオリジナルの都市や、地球外の宇宙、はたまた異世界の設定のものもある。
未来都市像には、その時代の都市の風物が反映していたりする。1960〜70年代の未来像には今で言うミッドセンチュリー調の家具や衣装が見られる(レトロフューチャー)。1980〜90年代前半にはバブルの好景気に沸く日本と荒廃したアメリカの大都市を描いた作品が流行った。
ドイツの格言に"Alles was der Mensch sich vorzustellen vermag kann es tatsächlich geben."(人が想像しえることは全て現実に起こり得るのだ)とあるように、今後の技術の発展次第ではこんな世界が実現するかもしれない。
超高層ビルが林立しハイウェイがその間を縫って走る、戦後間もない頃の手塚治虫作品で描かれた未来像は、当時のアメリカの大都市を参照したもので、地震が多い日本では難しいと思われたが、手塚の存命中に東京でも現実のものになった。