概要
第二次世界大戦後(概ね1950年代と1960年代)のモダンデザインを指す。リアルタイムで使われた用語ではなく、過去のデザイントレンドを回顧する風潮として1980年代頃から広まった。
対象は特にインテリアやグラフィックデザインを指すことが多いが、ファッションや雑貨など多岐にわたる。場合によっては建築も含む。
ミッドセンチュリーモダンの特徴は丸みのある形状と、ビビッドな色彩にある。これを支えたのが、自由に成形できるプラスチック、鮮やかな色に着彩できる合成皮革、ピカピカのステンレス、合成接着剤を用いた滑らかな合板...といった新素材であった。これらの素材は戦前に既に開発されていたが、戦後に大量生産されて一気に広がったのである。
アメリカ合衆国が起源で、やや遅れて戦後復興を遂げたヨーロッパ諸国や日本でも受け入れられた。