cv:小室洋子
概要
アルタゴ旧市街に住んでいる女性。
薬草に関する知識は豊富であり、「月の印」の力を使ったことで倒れたアドルを治療した。
普段はアルタゴの各地でハーブ売りをして生計を立てている。
戦災孤児の少女マヤの世話をしており、彼女とは本当の姉妹のように仲が良い。
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以下、ネタバレ注意
その正体は月の民イスカの里長である終焉の巫女ティアルナその人。
彼女が五氏族の里を訪れてハーブを売っていたのも、人々が掟を破らずに日々を暮らしているかを見張るために行っていたという理由もあった事が仄めかされている。
アルタゴは“古い理”によって破壊と再生を繰り返す様に定められた土地であり、人々はその定めに従って調和を崩さない様に生きて行く事を強いられた民族であり、もしその定めを破り調和を崩したときに“滅びの風”を吹かせて世界を一旦リセットする役目を担うのが、イスカの里長の役目である。
しかしある時、海の民エドナが外から入って来た文化の影響を受けて調和を崩し、行き過ぎた商業主義に走りだした事を受け、掟に従い“滅びの風”を吹かせて“イスカ熱”を流行らせた本作の黒幕的存在である。しかし本心では平穏に暮らしていたいと考えており、(マヤの事もあって)自身に課せられた使命に思い悩み苦しんでいた事がサイアスの口から語られている。
しかしいくら“イスカ熱”が流行り数多くの人々が繰り死んでいるのにも係わらず、あくまでも公国の繁栄を望むオルバスや金儲けしか頭にないザンジバルに対して失望した事。そして実の妹のように思っていたマヤが遂に“イスカ熱”に罹ってしまった事を切っ掛けに遂に掟に従い世界を滅ぼすことを決意する事となった。
尚、その決意に裏にはマヤを救うためという真の目的があったのではないかと一部では考察されている(アドルが“古い理”を打ち破れば“滅びの風”が止み、マヤが完治する。たとえ失敗しても世界がリセットされマヤが新たな存在として生まれ変わる)。
なお、“古い理”に属している為、もし理が破壊されるとそれに属している彼女も消えてしまう運命が待ち構えている。