概要
ロシアン・マフィアである「ファウスティン・ファミリー」の若頭で、ボスであるミカイル・ファウスティンの右腕で軍人の頃はミカイルとはかつてウラジオストクのソ連海軍に所属していた戦友でもある。趣味は港でタバコを吸うことである。
ファウンスティンの傍若無人な言動(ドラッグとアルコールに溺れて怒りのままに殺害を指示する等)に呆れている等、気が弱そうな苦労人である。
ニコの同情を買ったがファウンスティンの暴走に耐えかねたのか後に彼にミカイルを共謀して暗殺に成功し彼の組織を支配することになった。
当初は敵対していたが、主人公ニコに仕事を頼んでいく内に信頼関係を築いていく…。
以下GTA4本編ネタバレを含みます!
本性
本作における最終的な敵で苦労人であるのは表向きの言動で本性は私欲の為に人間を誰彼構わずに裏切る極悪人である。ミカイル暗殺後の報酬を払うとニコを騙して自分がブルガーリンと同盟と組み、ディミトリはニコの家族であるローマンを誘拐してニコを恫喝、そして本性をむき出しにして襲い掛かってくるのだった。
なおローマンは主人公ニコの上司でありたった一人の家族であり序盤から終盤まで世話を焼いてくれたディミトリやミカイル、ペゴリーノと言った連中とは違って好漢である。
しかし彼がリトル・ジェイコブの助けを借りたことで失敗。その後、性懲りもなく、部下を使ってニコのアパートやローマンの仕事場に放火させ、ブローカーからニコを追い出す、その後もローマンを誘拐してニコを誘き出そうとしたり、「マクレリー・ファミリー」と「アンチェロッティ・ファミリー」の人質交換の隙を突くなどして執拗にニコを殺そうとするが、失敗する。また、同性愛者であることをネタにリバティーシティ副市長に対しても圧力を掛けるが、彼の愛人であるバーニー・クレインの依頼を受けたニコに阻止されることになる。
終盤では「ペゴリーノ・ファミリー」とビジネス関係を持ち、ジミー・ペゴリーノと組むようになったディミトリを殺すかそれとも仕事のために見逃すかでルートが分かれる。
引き起こした悲劇
前者を選んだ場合は、今までの報復として、ヘロインを輸出する為に出航寸前だった貨物船「プラティパス」に乗り込まれ、部下の殲滅後、情けなく命乞いするがニコに射殺される。
もうディミトリに裏切られずに済むが、ペゴリーノがラスボスになりニコの彼女であったケイトが流れ弾で死亡するルートに入る(しかもこれこそが正史)のでこれはこれで後味の悪いシナリオである。
後者を選んだ場合は再びニコを裏切るが、惚れていた女性と結婚式を迎え人生の絶頂期にあった従兄弟のローマンの結婚式を開始される。
刺客を差し向けてニコを殺そうと画策し、結婚式に乱入して後先考えずに暴れ始める。この言動からディミトリが極めて自己中心的かつ幼稚であるのは間違いないとされる。
結果として刺客が返り討ちにされ、その際にその刺客の流れ弾によってローマンが死亡したことでニコの怒りを買う。しかもその後にペゴリーノまでをも裏切って殺すと、仲間にまで下劣極まりない仕打ちを行うが、ニコとの激しい追撃の末にハピネス島までしつこく追われ、息を耐えながらアメリカを代表する「自由の女神」に似た像の前で衰弱死と今度こそ彼に引導を渡された。
最後まで自分以外の全て利用し裏切り続けた結果とされる自業自得の最期であった。
息を耐えながらアメリカを代表する「自由の女神」に似た像の前で復讐を遂げたが、結局は心の中にはさみしいものしか残らず復讐のむなしさを感じるだけで家族すら失ったニコに残されたものは何もなかったのだ。
皮肉にも復讐の悲劇を教えたという意味ではニコのためになっていたのかもしれない。
彼のボスであったミカイルもディミトリの本性を察しており、「変わってしまったのはあいつのほうだ」と死ぬ直前に言っており、ミカイルもディミトリと同等のクズで危険度に関してはディミトリよりもミカイルの方が上で部下であっても平気で殺す凶悪なマフィアでディミトリもこいつにこき使われていたと思われる。
ディミトリは組織を乗っ取る目的もあったがそれ以上に本当にミカイルから逃げてしまいたかった可能性も高い。最も裏切り行為に関してはフォローできるところがないが…。