概要
モンスターランドの名門であるバンパイヤン伯爵家。名前の由来は「なんちゃって」をもじったものと思われる。
「お城」と「幽霊屋敷」を織り交ぜたような屋敷に住んでいる。
当代は13代目で、劇中ではスーの父である「ナンチアーテ伯爵」のことを指す。
モンスターの名門と呼称される通り、人間を驚かすことに優れた家系であるが、当代のナンチアーテ伯爵が発明に没頭するあまり、「モンスターとしての本業」である人間を驚かすことを全然しなかったためにモンスターポリスに逮捕されて裁判にかけられ、モンスターランドの実質的な支配者である死神裁判官から「怠惰の罪」で屋敷ごと一家ともども人間界に追放された。
その罪を許されてモンスターランドに帰還するには、死神裁判官が提示した「ナンチアーテ伯爵本人が1000人の人間を驚かすこと」をしなければならず、後にナンチアーテ伯爵が不正を働いたために死神裁判官からペナルティとして「さらに1000人」追加して「2000人の人間」を驚かさなければならなくなった。
追放後は人間界のとある山の上に屋敷を措置している。
終盤で2000人の人間を驚かすことに成功してモンスターランドに帰還するが、ナンチアーテ伯爵が「人間界が恋しくなったときに移転する装置?」の発明の失敗で
「モンスターランドを騒がせた罪」でモンスターポリスに逮捕され、再び裁判にかけられ、
今度は「1万人の人間」を驚かさなければモンスターランドに帰還できなくなってしまった。
現当主の家族
以下の2名は別居しており、グランパはモンスターランドからやってくることもしばしば。
- グランパ(先代当主。第12代ナンチアーテ伯爵)
- グランマ(存在のみ明かされた、グランパの妻)
歴代当主
- 初代ナンチアーテ伯爵?
第2話でコーの通う学校の「おばけクラブ」にて、ショーがスーに見せた「バンパイヤン」の肖像画が存在するが、本人であるかは不明。ただ、ナンチアーテ家の当主となった者のみに受け継がれるバンパイヤン・マントの形と特徴が似ているが、ナンチアーテ家以外の別のバンパイヤンの可能性もある。
以下の第12代以外は、シルクハットをかぶっているのが特徴。
- 第10代ナンチアーテ伯爵
当代から見て曾祖父に当たる人物。長身痩躯で髭にリボンを付けたお洒落な紳士。
第16話の肖像画にて判明。
- 第11代ナンチアーテ伯爵
当代から見て祖父に当たる人物。ハンプティ・ダンプティのような卵型の太っちょな体系が特徴で、当代の特徴と似ている。
こちらも同じく第16話を参照。
- 第12代ナンチアーテ伯爵
グランパのことを指す。グランパから見て祖父の長身のみが受け継がれている。
ちなみに、肖像画でも上記の第10代、第11代とは違い、シルクハットをかぶっていない。
- 第13代ナンチアーテ伯爵
当代のことを指す。
体質
ちなみに、「バンパイヤン」ではあるが人間の血は吸わない(パイロット版『なんちゃってバンパイヤン』では、スーが「血はもう吸わない」と言っている)一方で、ニンニクは苦手。
ヘルヘル博士によると、時代が経つにつれて「人間の血」から「トマトジュース」に嗜好が変わっている(※)ということから歴代当主の中にはトマトジュース好きの当主もいたらしい(当代はオレンジジュース好き)。ナンチアーテ家以外のバンパイヤンの可能性も否定できないが。
当代当主と魔女である伯爵夫人の娘であるハーフバンパイヤンのスーはニンニクは平気。
(※『なんちゃってバンパイヤン』では、ナンチアーテ伯爵に当たるスーのパパが人間を食べるようなことはしていたらしい。また、妻の影響でベジタリアンであるとも語っているが、建前なのかは不明)
お家芸
「バン・パイ・ヤン!」のリズムで呪文を唱えてコウモリに変身でき、「モドリンチョ!」の呪文で変身を解除できる。また、月や丸いものを見て狼に変身することも可能。
モンスターの本業である「人間を驚かす」技術に関しては、当代曰く「由緒ある」驚かし方があるとのことだが、先代のグランパは「驚かすためなら、何をしてもいい(※)」と
語っており、たまたま通りかかったコーとカナに対して身に包んでいた黒マントを広げ、近くにあった道路標識を引き抜いて折り曲げてダンベルのように筋トレするという破天荒かつ奇想天外な驚かし方をしている。
(※ただし、不正を働いた場合は、上記の死神裁判官によってペナルティを受ける)。
仕来り
ナンチアーテ家の当主となった者は、先代当主から「バンパイヤン・マント」を授与される。このマントをナンチアーテ家の当主以外のものが羽織ると、呪いがかかるという。また、仮に人間が羽織った場合、記憶を失い、バンパイヤンとなってしまい、ナンチアーテ家のお家芸やニンニクが苦手である弱点もそのまま受け継がれる。
元に戻すには、夕日が落ちるまでにマントの持ち主がキスしなければならない。