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ノーフィール

のーふぃーる

LSRPG「メルクストーリア」の登場人物の一人。「継ぎ接ぐ虚無」とゲーム内で称される。
目次 [非表示]

「お兄ちゃんは冷たい男なんだよ」


プロフィール編集

出身エレキの国
職業事件屋
性別
年齢23歳
趣味人間観察
性格れいせい
レアリティ☆5
属性

外見編集

白髪に近い明るい銀髪に、橙がかった赤眼、黒スーツにグリーンのネクタイと黒手袋をした風貌と、ポケットに両手を入れた立ち姿が特徴。


王国服編集

ゼアに依頼された妹たちが、「動きやすい服装」としてチョイスした服を着ている。

黒のキャスケットに、ビリジアンのオーナメント柄入りシャツに、黒のサロペット。


寄宿舎時代編集

ゼアが監督官をしていた寄宿舎の制服を着用している。

白を基調とした学ランに、グリーンのラインが施されている。


概要編集

エレキの国のディベールテスマー【※1】に住む5人兄妹の長男で、普段は4人の妹たちと共に「事件屋」【※2】と「スリル・フード」【※3】を営んで暮らしている。


主人公一行とは、エレキの国に訪れていた主人公一行を、三女のアングリアが事件屋の客と勘違いしたことを切っ掛けに出会う。


上記の件で主人公一行に迷惑をかけたことについて、「レビューで事件屋の悪評を広めないでほしい」と涙ながらに謝罪したり、迷惑をかけた妹たちを激昂して叱ったり、かと思えば主人公一行にズレたお世辞で愛想を振りまいたりと、喜怒哀楽が非常に激しい。


上記の会話の中で、商売の信用問題や説明責任などについてもっともらしく語っており、

経営者としてはシビアな面を見せる一方で、

太鼓持ちに関しては非常に不得意で、本人は大真面目に褒めているつもりが、むしろ貶し言葉となって逆効果になってしまっている。

(次女のチアチールが「太っ腹」と褒めたことに対して、「これくらいのおっさんはそういうの気にしてるから『お腹がふくよかでいらっしゃいますね』って言うんだよ」と諭したつもりが逆撫でしていたり、

水から形成されている、本作ヒロインであるメルクに対して「のどごしの良さそうな見た目だけあって飲み込みが早い」などとのたまったり…と、言葉選びに難がある)


4人の妹と、モンスターであるサロと共に生活しているが、特に、楽観的で何事も笑ってすます次女のチアチールと、怒りっぽく常に何かにつけては怒鳴っている三女のアングリアに振り回されては、肝を冷やしたり、叱ったりの大わらわで賑やかに過ごしている。

ちなみに長女のファニーはノーフィール曰く「妹たちの中で一番まとも」。(ただし料理は壊滅的)

末っ子である四女のメランコリは、ノーフィールが自分を迎えに来てくれた時の雄姿が忘れられず、また歳が離れていることもあってか、実の兄であるにもかかわらず「王子様」と揶揄してガチ恋している。


妹たちの面倒を見ているのは親から「寂しがらないように、お兄ちゃんとして面倒を見てほしい」と頼まれたことが理由。

両親がいなくなった後(本人は当時17歳)、親戚中を回って、バラバラになった妹たち4人を迎えに行き、5人で暮らせるように駆けずり回った。

ちなみにこの際の資金は「MIC」というボードゲームの大会の優勝賞金で賄われている。【※4】


このように彼自身はとても妹想いな兄でり、妹たちにも信頼されている模様。

しかし、実際は別の本性があり…









本当は編集

ノーフィール本人には感情が無く、全ては妹たちを手本とした演技である。

喜怒哀楽が激しいのも、極度に薄い感情を大げさに見せているだけであり、本人は全く感情を理解していない。

自分が妹たちを愛しているかわからないまま、義務として『妹想いの兄』を演じているだけで、ズレたお世辞や言い回しも、メディア等で見聞きした言葉を、根本の意味や感情を理解しないまま適当に使っているために起きている弊害である。


この事には、実際に話した主人公メルクだけでなく、妹たちも気づいていない。

この真実を知っているのは彼の傍にいるモンスターのサロと、旧知の仲のゼアだけである。

(後に実装された特別編ストーリーにて、メルクも真実を知ることになる)


本人は感情を理解しようと努めており、妹たちの真似をしてみたり、あらゆる小説を読んでみたり、モンスターの心を癒す癒術師である主人公に心の形を聞いてみたり…と手を尽くしているが、今のところすべて徒労に終わっている。

後に実装された特別編ストーリー中、ゼアとの勝負の中で「感情の種」を一時的に埋め込まれており、唯一その瞬間だけ、潜在的に眠る感情を無理やり引き起こされている。

ただし勝負が終わると共に、元の何の感情も無くなった状態に戻った際には、無理やりとは言え一時でも体験した感情について、「また何もわからなくなった今の俺に言えるのは、俺にとっての感情は『熱』だった」という感想を述べている。

(熱=体温の上昇、という物理的な意味では…とゼアには呆れられていたが)


そんな自分のことを本人は「人間のフリをしている」と独白の中で揶揄しているが、

感情以外の部分、つまり人間としての生理的・感覚的な機能については最低限備わっている模様。

料理下手な長女ファニーの料理を「不味い」と認識していることから、あくまで、

認識・知覚した感覚への感想や感情の起伏がないだけで、人間の持つ五感や痛覚などの「感覚」は少なくとも持ち合わせているとうかがえる。

ただし同時に、「生きる意味さえもわからない」とも独白しているように、

生存本能も、死への恐怖もないという意味においては、人間はおろか、生物としてすら成立していないと言えるのもまた事実である。

現在の彼の生きる意味は「兄で在ること」唯それのみであり、その指針が無くなった際、あるいはズレ過ぎてしまった時のケアを、真実を知るサロに、2人きりの際に頼んでいる。


故に「演技」をしていない素の状態のノーフィールは、プロフィールの性格にある通り非常に冷静沈着かつ、頭脳明晰で、また恐怖心や躊躇もないことから、周囲が肝を冷やす程に大胆不敵である。

遠慮も無いので不躾な物言いも多々見られ、ともすれば失礼極まりないが、その辺りはある意味では演技状態の時も変わらないともいえる。



戦闘時編集

ノーフィールが前衛、妹たちは全員後衛のため、同時に編成した場合ノーフィールは妹たちに背を向けている態勢になる。

ゲーム中のSDキャラにおいて、ノーフィールのモーションは、

移動(前進)時・攻撃時・被ダメージ時の、前を向いている時(つまり妹たちに顔を見られていない時)はいずれも全て無表情なのに対し、

撤退時(妹たちに顔を見られる時)のみ、苦し気な表情を「作っている」。

このことからも、妹たちの前では徹底して無感情であることを隠し通していることがうかがえる。




関係の深いキャラクター編集

「暢楽の紫快晶」ファニー「歓娯の尖氷晶」チアチール

「轟怒の輝砲晶」アングリア「茫哀の燐焔晶」メランコリ

ノーフィールと一緒に暮らしている4人の妹。ケンカをすることもあるが、全員仲が良く一緒に事件屋で役者として働いている。


「宵闇の少年」ナイト

事件屋で一緒に働いている少年。兄妹たちには心を開いていなかったが、主人公の真心に心を打たれ、その主人公に勧められてからは仲良くなろうと努力していた。



「髄に熾す興趣」ゼア

モンスター研究家。モンスターが好きで、ノーフィールとは旧知の仲、かつ、腐れ縁。

モンスター研究家になる前は、ノーフィールが事件屋を開業する以前、妹たちを引き取る準備をする期間に身を寄せていた寄宿舎で監督官をしていた。元MIC大会チャンピオン。



注釈編集

【※1】ディベールテスマー:ノーフィールたちが暮らす街。ネオン街のような、蠱惑的な景観をしている。元はエレキ依存症で外に出られない患者のために作られた療養施設だったが、外界から隔絶されている閉塞的な空間故に、徐々に人々が退屈に耐えられなくなっていき、刺激や娯楽への供給が高まり、次第に「娯楽の街」として発展していき現在の姿になっていった。


【※2】事件屋:退屈を持て余した人たちに向けて、偽の事件を演出して楽しませる娯楽ビジネス。滑り箱(エレキの国の交通施設)で広告を流せる程儲かる程度には人気が高い。

事件屋の起こす「偽事件」と、「本物の事件」を区別するために、ディベールテスマーの警官は普段、私服で過ごしている。

また、アメトリンがノーフィールのことを指して「事件屋さん」と呼んでいることから、

事件屋=ノーフィールの図式から推察するに、事件屋ビジネスのパイオニアであると同時に、独占市場だと思われる。

娯楽街であるディベールテスマーでは、類似娯楽ビジネスに「偽恋屋」「貢がせ屋」なども存在する。


【※3】スリル・フード:料理下手の長女ファニーと、料理上手な四女メランコリで営んでいるフード娯楽店。美味しい料理の中に、たまに卒倒レベルの不味い料理が混ざっていて、食べてみるまでわからないというロシアンルーレットのようなスリルを提供している。


【※4】MIC及び大会優勝者:チェスをモデルにした、本作の創作ボードゲーム。都市のインフラを模した盤面上での読み合いと、エレキによる駒の操作技術などが勝負の要となる。ノーフィールはゼアにルールを教えられて一月程度で、大会優勝者のゼアに迫る勢いの実力を見せ、最終的に元チャンピオンのゼアを退け優勝者となった。


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感情を溶かし込む

ノーフィールノーフィール


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