≪前方よりケーバライト反応を確認。指示を≫
≪抜刀シークェンス・スタンバイ≫
≪疑問。"あの二人"とは誰を指すか≫
機体データ
全長 | 9m |
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武装 |
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新型量産機「アルス」を大幅に改修した機体。
発するエネルギーの色は赤。
関節部を高品質なものへと置き換え、腕部・脚部もより剛性・柔軟性に優れたパーツに換装している。結果、各部の運動性能が向上し、近接戦闘に適した機体となった。しかしその代償として、アルスの売りであった「安定した操縦性」が失われ、かつてないほど操縦のしづらい暴れ馬となってしまった。
この失敗作にも等しい機体を乗りこなせるのは、現時点でレン・ハヤミただ一人である。
また、試作的な装備をいくつか搭載しており、実証試験機としての側面も持ち合わせている。
試作装備を多く搭載している故かエネルギーの消費が激しく、エネルギー効率は決して良いとは言えない。
特殊装備として、特殊合金製のカタナと、強靭なエネルギーシールドを展開可能なCEシールドアーマーを備える。どちらも試作の装備であり、ヘラクレスの実証試験機としての側面を如実に表している。
鎧を着込み、カタナを携えるその姿は、遥か昔にニッポンという地域に居たとされる戦士「サムライ」を彷彿とさせる。
カタナ
ケーバライトの粒子を鋳込んだ特殊合金製の刃を持つ試作型ブレード。
かつてニッポンという地域で使われていたとされる武器をモチーフとしており、カタナという名称もそこからとられている。
刀身はケーバライトを含有している為にケーバライトエネルギーの伝導率が高く、刀身自体にエネルギーをチャージすることが可能となっている。
少しエネルギーを溜めた程度だと刀身は薄ぼんやりと赤く光るだけだが、限界までエネルギーを溜め込むと、その刀身はあたかも赤熱しているかのように赤く、強く輝く。
この状態でカタナを振るえば、大型ガリオンの堅牢な装甲にも大きな傷を与える事が出来る他、カタナを振り抜いて斬撃をそのままエネルギー弾として撃ち出すことができ、遠く離れた敵でさえも切り裂くことが可能。
CEシールドアーマー
サムライが用いたとされる防具「コテ」に着想を得た試作型防御装備。
肩から腕までを覆うように腕部に直接取り付けられている。手持ちの盾ではないのでかさばらず、動きを阻害しない。
その機能はいわば「防御に特化したCEガントレット」とも言うべきもので、CEシールドアーマーの表面だけに固形化したエネルギーを纏わせることで、無駄なエネルギーの消費を抑えつつ防御力を高める。だがそれだけでなく、カタナと同じ素材を装甲材に使用している為にエネルギーと装甲の親和性が高く、装甲自体にエネルギーを満たして密度を高め強固にすることが可能になっている。
固形化エネルギーによる防御と強固になった装甲での防御の二段構えで、カバー範囲は狭いながらも従来よりも高い防御性能を実現した。その性能は、通常のCEシールドでは瞬時に破壊されてしまう「エレボス」のビームをまともに受けても耐えきることができるほどだが、驚異的な性能を持つ分エネルギーの消費も激しく、乱用していると瞬く間にエネルギーが枯渇してしまう。
因みに、通常のCEシールドのように盾の形状に固形化エネルギーを展開する事も可能だが、エネルギーの消費が激しくなるため緊急時以外にはあまり用いられない。
特設ブログヘラクレスについて1より転載